uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

今更ながら、よりもい『宇宙よりも遠い場所』を観た!!

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 ずっと話題だったし、観たいなって思ってたんですよね。たしか同時期に『ゆるキャン』がやってたんですよね。だからそっちを観てて、こっちは観てなかったんです。その時は『ゆるキャン』の神っぷりに満足してましたからね。

 それに『ゆるキャン』は原作から読んでたし、あのアニメ化は嬉しかったのです。だからなんか意地もありましたね。

 

 けど観てみたら……うん……『神アニメ』でしたね。ゆるキャンは一話がとても短く感じる程の神アニメでしたけど、こっちは一話一話は普通の長さですけど、満足感が凄いです。一話一話が濃いっていうのかな? めっちゃ詰まってますね。そして十三話、ワンクールで完璧に展開して終わった物語。

 

 これはワンクールのアニメの完成形でしょう。話は簡単にいうと女子高生四人が『宇宙よりも遠い場所』つまり『南極』にいく物語です。最初は周りに馬鹿にされてるのは定番です。けどそれをはねのけて、仲間を集めて、そして夢にたどり着く。

 

 その過程も良くて、そしてキャラ一人一人がちゃんと立ってます。自分的には主人公のキマリが一番でしたね。ちゃんと十三話で完結してるし、とても観やすいアニメだと思います。

 今ならきっと動画配信サイトで観れるでしょう。数時間を費やしても、決して損はさせない作品です!!

転生したらロボットの中だった(ただし出ることは出来ません)運命という世界戦を壊せ 7

 とりあえず勇者と魔王が動いて生き埋めになった人達を助けた。私? いやいや、私も動こうとしたよ。一応私だって人の心はある。実際こんな世界の原住民が死のうがどうがどうでもいいけど、仲良くしといて損はないしね。けど結局私は動かなかった。というか動けなかったと言う方が正しい。なにせ……
 
ギィ――
 
 とちょっと動くじゃん。
 
「「「うあああああああああああああ!!」」」
「「「きゃあああああああああああああああああああ!!!」」」
 
 という事になる。皆さんパニクるんだよ。これじゃあヘタに手助けもできない。まあ魔王も勇者も超絶強化されてるし、自分を超える瓦礫さえ片手で持てる程だ。実際、パニクるよりも大人しくしてる方が私は良いと判断したんだ。けど、何もしてないって訳でもない。私はこの世界のこの街を観察してるんだ。しかも詳細にだ。なにせG-01には優秀なセンサーとそして色々と分析が得意なAIがある。
 何も動かなくても、情報を集める事は出来る。
 
「どんなかんじなの?」
『この世界の『力』は『ジェルルランジ』です。活溌で感受性が強いジェルルランジは強い生命体を生み出します』
「つまり、この世界の人達は強いって事?」
『勿論、今の勇者や魔王には及ばないですが、素人の頑強さや、生命力ではなかなかのものでしょう。あの程度の生き埋めでも死者はいないんじゃないでしょうか?』
 
 そんな事をいって、勇者と魔王が救助活動してる場所を大きく映し出す。確かになかなか悲惨みたいだけど……死者は居なさそうだ。まだ生き埋めになってる人達の反応もある。反応があるってことは生きてるって事だ。死んでても、まだ死んだ直後なら暖かいし、冷たい人はいない。あと他色々なセンサーで確認しても、大丈夫そう。後三分もすれば、二人が全員を助け出すだろう。
 
「見た感じ、なんかこの世界の人達は不思議な器官を持ってるね」
『力を蓄える事が出来るようですね。異常な生命力はその器官のおかげかもしれません』
「魔王と勇者の体にも変な器官あったのかな?」
『スキャンしてませんからね。確かめようがありません』
「そうだねー」
 
 きっと聞いても魔王も勇者も自分におかしな器官があるなんてしらないだろう。いや、知っててもそれがおかしいなんておもって無いと思う。てか魔王は魔王だから大体おかしいしね。あいつの体は参考にならない。なので勇者が候補に残るけど、聞いてもみても意味ない可能性が高いし、これからは世界を渡る度にでも確認するしかないね。
 
 色々と空気中の成分とか分析して、ここの人達の生活水準も推し量る。上下水道とかはないけど、ここの人鱈はなにかよくわからない物を使ってる。それが統一性なくて……よくわからない。なにあれ? はっきり言ってこの世界の……というほどにこの世界をまだ知らないが、少なくともこの街で作られたとは思えない物が稼働してるようだ。それはこの広場にある噴水の中央にある物。
 
 まるで銀河系の縮図みたいな変なオブジェ。それから延々と水が溢れてる。なにこれ? AIが解析してもわからない。そういうのがいくつかある。
 
「そっと触ればバレないじゃ……」
『やめておいた方が賢明かと』
「うぐ……」
 
 しょうがない、釘を刺されたしあとちょっと待っとくかな。そろそろ、ここの軍隊みたいな人達も到着して厄介な事になりそうだしね。

転生したらロボットの中だった(ただし出ることは出来ません) 運命という世界戦を壊せ 6

 なんかめっちゃ目立ってる。下の街『アズバインバカラ』からはカンカンカンカンとけたたましい音がきこえてるからね。多分めっちゃ慌ただしい感じなんだろう。でも実際、アズバインバカラの上空に来ても何もやってはこない。様子を伺ってるのだろか? そう思ってたけど、AIの分析では違うみたいだ。
 
『彼等の装備ではここまで届く攻撃手段がないようです』
 
 どうやらAIは下の街の守りとか人々の武器とかを分析してたみたいだ。
 
「飛び道具がないって事?」
『今の所は……ですが』
「飛び道具が一番安全じゃない? そういうのを普通は発展させるでしょ?」
『世界によってはそうでもありません』
 
 なるほどね。世界によってはこうやって飛び道具が無い世界もあるのか。発展とかじゃなく、敵に有効かどうかで力の入れ具合って変わるもんね。敵に対して大して有効でもない武器を発展させてもしょうがない。というか、そんな余裕はないだろう。この街を見る限り、そんな発展してるようにはみえない。小下水道とかも整備されて成さそうだしね。
 ちなみに私の排泄はなかなかに衝撃だった。てかするんだね……って最初は思った。回数は極端に少ない。そもそもが、私には食事がそもそも必要ないみたいだ。周囲のどんなマナでも取り込んで生命維持に使えるらしい。でもなんか排泄物は出る。何せ食ってないのに解せないけどね。
 それに微笑だから汚い物を出さないとかはない。いやプチュオクミなんていう謎な存在なんだから、もうちょんと頑張れよ……とは思うけどね。流す方も出す方も、そういう兆候はG-01が自然と察知してくれる。出したくなるとその部分に管がプスッとね。水中から伸びてくる。後はそのまま……うん、ちゃんと出した後はそのデリケートな部分も綺麗にしてくれるから清潔である。
 ちなみに女の子の日があるかはまだわからない。私が覚えてる限りでも一月もまだ経ってないからね。なんとなくなさそうな気はしてる。いや、あったら大変そうだなって意味でね。怖いじゃん。私経験無いし……そんな事を思ってると、勇者と魔王がこの街の中央の広場へと降りようとしてた。私も降りて大丈夫だろうか? 
 
 広場に集まってた人達は私達が降りようとしてるとしると、一斉に広場から繋がる大通りや入れる場所に流れ込んでスペースをあけてくれる。親切心? な訳ない。皆さん、私達に怯えてるのだ。まあ当たり前だろうけどね。あまりにも人が集まってるから、大きな建物から来ようとしてる軍隊っぽい人達がここまでたどり着けないでいる。
 今私達が暴れ出したら集まってる市民達は終わりだね。まあしないけどね。
 
 ズウウウンと重低音の音と振動を響かせて私は地面におりる。その時の振動でちょっと崩れた建物があった。いやいや、それは私のせいじゃないと訴えたい。どれだけ脆い構造してるんた。私は断固自分の責任じゃないと主張したい。建物に詰まってた人達が生き埋めになってしまってるが、どうしたらいいのか周囲の皆さんわからないようだ。
 
 いきなり空からきた私達がいるからヘタに動けない……そんな感じ。するとやっぱり勇者が真っ先に動く。
 
 「何してる! 早く助けないと間に合わないぞ!!」
 
 そんな勇者の行動はある意味、こっちに敵意がないと締め沙汰かも知れない。

転生したらロボットの中だった(ただし、でることはできません)運命という世界戦を壊せ 5

 その日、アズバインバカラは慌ただしく、そして焦燥としてた。なにせ一番近い筈だったジャルバジャルが砂の下へと沈んだのだ。その報告は衝撃で、そして民衆の中には次はこのアズバインバカラではないかという不安でいっぱいだった。誰もが、関係ないなんておもって無い。次は我が身かも知れないと、誰もが知ってる。この世界では砂獣から逃れる術はない。どこに居たってその脅威は常にある。
 
「ちっくしょおおおお!!」
 
 そんな風に酒をあおり、テーブルにジョッキをたたきつけるむさ苦しい男。彼は背中に大きな斧を背負って体には軽装だが、要所要所に防具を着けている。そしてそんな奴らがこの酒場には集まっていた。
 
「どうして……ジャルバジャルに救援を出さなかったんだ!!」
「アズバインバカラを守るのは頷ける。だが、救援に割く人数くらいいただろ!!」
 
 そう言いながら、皆が皆、酒をあおってる。きっとやるせなさがあるんだろう。なにせアズバインバカラとジャルバジャルは関係系が深かったし、貿易も盛んだったんだ。それなのに……この街の上層部は救援を送らなかった。きっとジャルバジャルの住民達は裏切られたと思いながら、砂の下へと飲み込まれていったのだろう。その無念を思えば、飲まずには居られなかった。彼等はこの世界で砂獣から市民達を守る存在、賞金稼ぎの面々だ。
 
 そしてそんな彼等が恨み言をいうアズバインバカラの上層部も勿論、悲壮感におおわれていた。
 
「本当に……これで良かったのか?」
 
 そういうのは鮮やかな彩色がされたゆったりとした服に身を包み、頭にはターバンを巻いて服の居たる所で黄金のアクセサリーをつけた男だ。彼こそはアズバインバカラの街を治める男だ。彼はベランダに出て、ジャルバジャルの方向を見てそう呟いていた。その後ろには何人もの臣下が使えている。その中でも異質な黒いフードに体を包んだ小さな存在がしわがれた声でこういった。
 
「仕方なかった事なのです……彼等の犠牲のおかげで、これは実験は完成されました。この町は砂獣と砂を一掃できますぞ」
「出来なければ、困る。友を……戦友を私は見捨てたのだ。直ぐに実用化するのだ。出なければ、意味がない」
「それは勿論でございます」
 
 そう言って怪しく笑う黒いフードの人物。その笑い声に顔をしかめつつ、街を治める男は再びジャルバジャルの方をみた。そして気付く。
 
「あれは……なんだ?」
 
 彼の目には大きな何かが飛んで来てる様にみえた。

転生したらロボットの中だった(ただし、でることはできません)運命という世界線を壊せ 4

「凄い!!  凄いですじゃ!!」
 
 そんな風に私の――いやG-01の手のひらの上ではしゃいでるじいさん。この老人の名前は……まあなんか長かったからジャル爺と予防。あだ名的には間違ってないと思う。ジャル爺は老人の癖に子供みたいにはしゃいでいた。ついさっき故郷を潰されて自分も死を覚悟してたとは思えない爺さんである。図太いというかなんというかね。まあ空を飛ぶなんて世界によっては体験し得ない事だろうしね。そもそも私達は普通に飛んでるが、この世界はどんどん上昇して終いには到達してしまうと終わりという世界である。実を言うと結構頭とか背中が熱い。
 飛ぶという行為は、自分から太陽に近付く行為でそれはこの世界ではあり得ない発想なのかもしれない。こんな事をやるのは自殺志願者とかしかいないのかも。
 
「こうやって見ると、世界も捨てた物ではないですな」
 
 そんな事をしみじみと呟いてる。この人は私の事をどう認識してるかわからないから、別段話もしない。なんかポニ子が「ポーニー」とか良いながら、方を叩いてるけど、私はノータッチだ。なんかこのジャル爺の中では、私は勇者に付き従う巨大な何か……という位置になってるようだし、まあそれでいいよね。訂正する必要もないし。
 
「おお、もう見えてきましたぞ!!」
 
 そういうジャル爺の言葉はまあ遅いよね。私達的にはとっくに見えてたし。なんか異世界人的なチートな能力はもってないんだろうか? いや、異世界人が皆チート持ちとかあり得ないんだけどね。見えてきた街は……まあ最初の砂に埋まってたジャバルジャルがどの程度の規模かわからないからなんとも言えないが、とりあえず高い建物はない、白い小さな建物の集合体って街だった。一応砂以外もあるんだねこの世界って感じで、地肌が見えてる部分は堅い硬質な岩? みたいで、一応緑もある。大きなオアシスがここを支えてるのだろか? あんな化け物が砂から出てくるっというに、街の周囲には壁とかはない。まあ見た感じ、木も貴重そうだしね。一応、なんか砕かれた岩みたいなのか、山積みになってるのがところどころあるが……まさかアレを崩して雪崩みたいな感じで使ってるとかないよね? どんだけ原始的ななのよ。
 
 あんなんじゃ、ここも近いうちにジャバルジャルみたいなに成るんでは? 
 
「おい、このまま空から行ったら不味くないか?」
「それは確かに……どう思いますか?」
 
 勇者は魔王の言葉を受けてジャル爺に意見を求める。この場でこの世界に一番詳しいのは彼だからね。ジャル爺に意見を求めるのは間違いじゃないだろう。
 
「そうですな……お三方の尊厳を示すために空から広場にいきましょう! なに、お三方なら、誰もが天の使いとしてひれ伏しますじゃ!! がははははは!!」
 
 このジジイ大丈夫か? とか私は思った。まあけど選ぶのは勇者達だ。今回は私は大きすぎるから、あんまり前に出ないのだ。とりあえず一応ジャル爺の意見は採用された。そもそもが私が居る時点で隠れるのが不可能だからね。私達はこの『アズバインバカラ』に直接乗り込むことになった。

転生したらロボットの中だった(ただし、でることはできません)運命という世界線を壊せ 3

「なるほど……この世界は空の太陽に向かって進み続ける……到達したら終わってしまう世界なのか……なんてむごい」
 
 老人からこの世界の事をある程度は聞くと、勇者がそんな事をいって拳を握りしめる。私は「ふーん変な世界」とか思ってたし、魔王は「面白いじゃないか!」とかいってた。冷たい? いやいや、勇者が可笑しいだけだから。私達が普通である。いや、魔王も大概か。私しかまともな感性を持ち合わせてないよ。やれやれ。まあ勇者は面倒な性格をしてるとは思うけど、だからこそきっと勇者なんだろうね。
 
「すみません、僕たちがあと少し早く来ていれば……こんな事には」
 
 そういって周囲を見回す勇者。その表情は痛々しい。二人とも復活して、元の体も取り戻して、色々と前の世界で検証や実験してたからね。まあだいたい二人で戦闘してた訳だけど。そんな事をやらずに、もっと早くこっちにきてれば……とか勇者は思ってるんだろう。
 そんな無駄な思考は放棄したほうが良いと私は思うけどね。なにせどの世界に行くかはランダムだったし、あのタイミングじゃないと、この世界にはきっときてない。そしてこの人を救うことだって出来なかった筈だ。勇者として、勇者は正しいのかもしれないけど、全部を背負って生きて行く気なの? とかは思うね。もっと気楽にいきれば良いのに。
 せっかく強大な力を手に入れた訳だからね。
 
(いや、そのせい?)
 
 私はそう思った。前の勇者ならもしかしたら、あのデカい蟻にも苦戦したかもしれない。そうなると、こんな光景をみても、ある程度は仕方ないと思ったかも。でも今やなまじ強大な力を手にしてる。だからこそ、全てを救えるっていう思いが勇者の中から溢れてるのかもしれない。なんか面倒な事になりそうである。まあここでもサンクチュアリ保持者を求めるから、ある程度面倒そうな事は覚悟してるけどね。
 
「あなた方の性ではございません。本当はジャバルジャルはこんな事になるはずではありませんでした……」
「それは一体……」
「救援がこなかったのですじゃ……」
「そんな……それじゃあここは……見捨てられた?」
 
 そんな勇者の言葉に老人は頷いた。残酷だけど、かなり厳しい世界みたいだからね。そういうこともあり得るだろうとは思う。なんか勇者は腸ひっくり返ってるみたいだけど、私達はこの世界の事何も知らない。そんな私達がその判断を間違いだって言うのはちがうよね?
 
「こんな事……許せるはずがない! 行こう!!」
 
 どこに? なんて言葉は不要だろう。けど魔王は忠告はする。
 
「貴様は誰を責めるつもりだ。それに、誰に責任を取らせる?」
「そんなのは後で考えるさ。僕だって、この世界の事を何もしらない。だから、知った後で判断する為に動くんだ」
 
 案外理知的な答えだね。まあそれならいっか。なにせこんな何もないところでいつまでも立ち話もなんだしね。私達はとりあえず、その見捨てた奴らが居る街を目指す事になった。

転生したらロボットの中だった(ただし出ることは出来ません) 運命という世界線を壊せ 2

「よっと」
 
 そんな感じていきなり聖剣を出して投げ放ったと思ったら、現地の生物をぶっ殺した勇者。おいおい、そんなクレイジーな奴は魔王の専売特許だとおもってたよ。何いきなり、ひゃっはーしてんの? ちょっと引くわー。
 
「なら、残りは我が貰うぞ。丁度試したかったしな」
 
 一面の砂から何か黒光りしてる生き物が這い出して来てた。上から見てるとその数がよくわかる。ここら一体、とにかく視界に移る範囲全てから出てくる言った感じだ。
 
『あれは……不思議ですね』
 
 それはAIの言葉だ。何が不思議なの? と聞こう思ったら、魔王が黒い炎を手のひらに出した。更にその炎を周囲に大量展開していく。
 
(大丈夫なのそれ?)
 
 確かに魔王は強くなった。その伸び率はメチャクチャ凄い。世界の力を二等分にして、更に私の影響も受けてるからね。
 
「ポニポニ」
「ああ? ふん、案ずるな。我は魔王だ! この程度、どうと言うことはない!!」
 
 なんかポニ子は魔王を気に入ってる。ポニ子はここの世界の生物……ではないか。そもそもポニ子は生物ではない。あれは存在だ。ポニという存在を私の力で染めたのがポニ子である。まあそう言ってもあれがどういう存在なのかは割と謎である。ポニは前にいた世界の小さな意思の集合体みたいな物だとは思うが、既にポニ子は私の力だけで存在してるみたいな……いや厳密にはそれも違う。私の力と前の世界の力がなんか溶け合って別物になってる気がする。そんなポニ子が魔王になつくとはね。てかなんか私以外にポニ子の言葉が魔王はわかってるみたいなんだよね。今もそうだし。
 
「ヘルカーテン」
 
 黒い炎が地面を覆い尽くすほどに燃えさかる。黒光りしてた蟻みたいな生物に、黒い炎を投げる物だから、実際効いてるのかわかりづらい。まあ私の場合はモニターで確認してるし、G-01のセンサー類を使えば効いてるかどうかは一目瞭然だ。結論から言えば、メチャクチャ効いてる。ある意味熱とかには強そうな見た目してるのにね。まあただの炎じゃないからだろう。
 
 けどまあポニ子が注意してる通りに結構派手に見せてるからか、無駄に力を使ってるとは思う。今は確かに二人は強大な力を内包してる。復活したばかり出しね。でも既に世界を渡ってしまってる。補充は……まあこれからの検証次第だけど、一番適応してた世界ほど、高効率に補充できるとは思えない。それにこの世界は物騒みたいだし……力はなるべく温存した方がいいと思うけどね。
 まあ魔王はテンション上がってるんだろう。とりあえず地上の掃除は終わったので、先に降りて生存者を守ってた勇者の元へと降りる。なんか砂漠の民って感じの服装してるガリガリの老人がめっちゃ拝んでた。