2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧
ネナンちゃんを再び確保した私に向かって、何やら鬼が文句を言ってる。でもその言葉は私にはわかんない。食おうとしてた奴の言葉なんて解りたいとも思わないしね。何か言い訳でも言ってるのかもしれないが…… もう騙されないよ。これ以上、ネナンちゃんを危険…
昼休み。学校中がざわめいている。けど等の本人はチャイムが鳴るやいなや動き出す……なんてことはしてなかった。山田先輩はまずは友達のところでちょっとしたおしゃべりをしてる。 けどそれもほんの数分。それも今日は一緒に飯は食えないからって……そんな事を…
昼休み。学校中がざわめいている。けど等の本人はチャイムが鳴るやいなや動き出す……なんてことはしてなかった。山田先輩はまずは友達のところでちょっとしたおしゃべりをしてる。 けどそれもほんの数分。それも今日は一緒に飯は食えないからって……そんな事を…
「ちょっと試して見るだけだから許してね」 私は眠ってるネナンちゃんを保護膜で守ってから、優しく放り投げた。あくまでも優しくだよ? ブォン!! とか言う風に思いっきり投げてるわけじゃない。優しく、あくまでも優しくふんわりと、私は投げたのだ。これ…
「大丈夫?」 そう言って来てくれたのは平賀式部だった。野乃野足軽の様子がおかしいことを心配してくれたんだろう。いつもはそこまで……というか声をかけるとか言うのは極力避けてる二人である。なにせ周囲に疑われてるんだ。下手に親しい間がらなんだと喧伝…
鬼がどういう反応をするのか……それを私は見極める。もしもこれが本当にネナンちゃんの両親なら、攻撃なんてしてくるわけがない。なにせ私はこんなにも友好的な接し方をしてるのだ。ネナンちゃんにだって危害を加えてなんてない。しっかりとこうやって守って…
野乃野足軽はドクンドクンと鼓動が脈を打ってる。なぜかって? それは勿論後少しで昼休みになるからだ。いつもなら、歓喜に震える時間が迫ってるはずだから、早く来い! と思うところだ。 けど今日という日は違う。来るな……とは流石に思わない。だって授業は…
私はようやく宵へと来ることが出来た。よく宵へと繰り出してるが、ここまで苦労したのは初めてだ。なにせ普段ならもっと簡単に宵へといける。別に街は結界で覆われてるが、出入りは比較的簡単にできる。そしてそこでこの間の空間と言うべきものはない。 だか…
チャイムが鳴ると同時に、トイレに駆け走る奴、スマホを早速取り出す奴。友達の席に行ったり、教室は一気に騒がしくなる。三時間目と四時間目の間ということもあって、後一時間を頑張れば昼休みって感じだから、後もうちょっと……という雰囲気がある。 そして…
明と宵の間の空間は外から見ると何も無いような……言うなら宵との区別なんて出来なかったが、数値的には確かに何かあるって分かる程度だったが、どうやら巧妙に隠されてたみたいだ。 そこは勿論だけど、落ちてきてたプニプニが全体にある場所だ。そして中には…
ネナンちゃんの容態は安定しだした。今はもう寝てる状態になった。本当ならもっと両親? といろいろと話したかっただろうが……あとは私が引き継いであげよう。宵の向こうに見える鬼が本当にネナンちゃんの両親というのなら……伝言くらいはしてもいいかなって思…
「いや、意味分かんねえ……」 そういった野原先輩の言葉にその場にいた奴、そして聞き耳を立ててた人達全員が共感した事だろう。もしかしたら山田先輩は平賀式部のお兄ちゃんと思ってるかなり危ないやつ……なのかもしれないと野々野足軽は思った。 「ええー何…
私の頭には今、さまざまな情報が流れては出力されている。そもそもが……である。私もすでに何度も脳を拡張してるのだ。継ぎ足してるわけじゃないよ。私の頭は平均的だし、どっちかというと小顔である。頭が異様にでかい宇宙人スタイルにはなってない。 まあだ…
「それじゃあ、心惜しいけど、私は先に行きますね」 「うん、また教室で」 そう言って扉を開けて、周囲を見回して平賀式部は去っていく。扉が閉まると同時に大きな体をこそこそとしてる桶狭間忠国が動き出す。そしてそれを扉越しに透視で見てる野々野足軽で…
ネナンちゃんの容態は安定しだした。今はもう寝てる状態になった。本当ならもっと両親? といろいろと話したかっただろうが……あとは私が引き継いであげよう。宵の向こうに見える鬼が本当にネナンちゃんの両親というのなら……伝言くらいはしてもいいかなって思…
学校に近づくに連れて、なんかどんどんと山田先輩の周囲には人が増えていく。それは別に女子だけではない。男子だってそうだ。そして一つのグループが形成されたと言っていいだろう。野乃野足軽も桶狭間忠国も思った…… (あれが陽キャか) ――と。それに別に…
「ええー彼女? まあほら、これって別に浮気とかじゃないからさ。それにシキはこんな事で目くじら立てる様な奴じゃないよ。なにせ俺たちはそんじょそこらの軽い間柄じゃないからな。受け入れてくれてるんだよ」 「ええーなにそれー」 「うけるー」 そう言っ…
「げっ」 ちょっと女の子としてはしたない声を出してしまった。だってこの世界の間に存在してるぷにぷにした存在がどうやらG-01を侵食しようとしてる。どういうことかというと、なんか私の目の前にある数値が滅茶苦茶になっていってるんだよね。 そしてエラ…
その日、野乃野足軽は足早に学校への道を急いだ。そして学校に近づくに連れて、なにやらピリピリとした空気? みたいなのを感じてる。それはきっと昨夜現れた平賀式部の彼氏を名乗るヤツのせいだろう。 実際、そんなのは普通は「はいはい」となる。だってそ…
とりあえず明を維持するための世界の装置? だとでも思えばいいのか、それに私は友好的にせっすることにするよ。まあ実際、そういうのをこれが感じてくれるのか……それはしらない。けど、なんか黄金の鬼がかなり荒く扱ってたからね。私は違うんだよって事をア…