uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

2024-07-01から1ヶ月間の記事一覧

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路へご招待 21

この船の人たちは絶望の中、きっと見え行く自分たちの行く末……それこそ運命といえるそれを呪った。 「こんなはずじゃなかった」 きっと誰もがそう思った筈だろう。なにせこの船は希望を乗せてた筈だ。さっき読み上げた日記だけじゃなく、この船の記録にはこ…

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路へご招待 20

『お飾りじゃないです~。ちゃんと活用してます~』 私はアイだけに聞こえるように専用通信に切り替えてそんな風にいってやる。だって一応ね。一応、まだミレナパウスさんへは威厳って奴を持っててほしいじゃん。それに勇者にもね。まあ勇者にはもうG-01であ…

ある日、超能力に目覚めた件 488P

「ふーはあー」 野々野足軽は息を整えてる。そんなに時間はない。なにせ自身の力が暴走してる。本当なら野々野足軽は放った力を回収してめでたしめでたし――としたい。でも既にその段階は過ぎさった。 『どうするんですか?』 そんな風に他人事のように言って…

ある日、超能力に目覚めた件 487P

悪魔の力が野々野足軽の足へとへばりついてくる。そしてそのまま落ちた。何をいってると思うだろう。だって野々野足軽は駅構内に立ってたんじゃないのか? とね。けど野々野足軽が駅構内に入った時には既に真っ暗な『闇』だった。 でもその闇に自然と立てた…

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路へご招待 19

「どうだったんでしょうね。ふむふむ」 なんかミレナパウスさんの深刻な言葉には生返事なアイ。彼女はそんな日記にはそこまで興味なんてなかったみたいだ。ただ事実としてそれを受け止める。それ以上でも以下でもないって感じ。 ただこの船がそういう道筋を…

ある日、超能力に目覚めた件 486P

靄の中に突っ込んだ野々野足軽。それからすぐに聞こえてきた高笑いに顔をしかめる。けど姿は見えない。それに力を拡散させてレーダーのようにして探してみようとしたがそれは上手くいかなかった。何も見つけられないわけじゃなく、反応が多すぎた。そのせい…

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路へご招待 18

夢2 『夢を見る。最近はこの船に乗り込んだ時の物が多い。夢と希望に満ち溢れてた。自分たちの世界を捨て、新たなる世界への希望……そして最新鋭のこの船へと乗れる喜び。 そんな胸の高鳴りはきっと『希望』といえるものだった。けど今やそれはやはり夢。 「…

ある日、超能力に目覚めた件 485P

『わわ! これは危ないですー!』 『これは大変だぞマスター!!』 そんな風に現場に派遣してた天使っ子と悪魔っ子が頭にいってくる。野々野足軽はまだ部屋にいたから、その言葉を暢気に受け取る。 「一体どういうことだ?」 そんな風に思考を送った。野々野…

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路へご招待 17

夢 『こんな日が来ようとは。まさか自分達家族がこの船への最初の先発メンバーになれるだなんて……これで希望が持てる。一体どれだけをこの船で過ごさなくはいけないのかはわからないが、この船にはなんでもある。きっと不自由なんてのはないだろう』 生活 『…

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路へご招待 16

「もしかたらいいことがあるかもしれません」 そんな事をいうアイ。そしてそれと同時に、硬く閉ざされてた通路の扉が開く。まあ別にわざわざシステムを掌握して開く必要があったのか? と言われたら疑問符が残る。だって別に……ね。 そんな事をしなくてもG-01…

ある日、超能力に目覚めた件 484P

「これは……」 チャンスかもしれない。そんな風に思った。一体どうやってこの状況を収集したらいいのか……それをずっと自身の部屋の中から見てた野々野足軽は考えてたのだ。 自分が姿を現すわけにはいかない。それは絶対だった。それこそ野々野足軽だって年頃…

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路へご招待 15

『なにしてるんですか?』 私は何やらこの船の端末を操作してるアイにそういったよ。ミレナパウスさんなんかはとても興味深そうに周囲を見回してる。まああの世界からみたらいっきに文明レベルがね。 跳ね上がった感じがあるだろうし、見るものが全て新鮮に…

ある日、超能力に目覚めた件 483P

ふと……現れた野々野足軽が視線を向けた気がした。それは小さな野々野小頭に……ではなくて、今の野々野小頭に……だ。一瞬ビクッとしたけど―― (気のせい?) ――そんな風に野々野小頭が思うほどに彼は……兄である野々野足軽は反応することはなかった。まるでたま…

ある日、超能力に目覚めた件 482P

「ねえ! 誰かぁ! 誰かいないの? 草案? それにチャドさん! ミカンさん!! なんなのよこれ……」 野々野小頭も桶狭間忠国と同じように暗闇にいた。靄をかき分けて、野々野小頭は走る。けど、どこにもいけない。 「はあはあ……なんで……」 野々野小頭的にはか…

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路へご招待 14

「これは……」 私達は船体が積み重なった塔へと侵入した。そこはやっぱりだけど乱雑で、色んな船が重なってる。そして特徴的な事にとっても先進的な船から、旧時代の水に浮くような……そんな船も同じようにあるってことだ。中は十分に広かった。G-01でも進むの…