2024-08-01から1ヶ月間の記事一覧
「おーい! こっちこっち」 そんな風に車が殆ど取らない通らない大きな道路(といっても二車線だけど)に幾代がママチャリにまたがっていた。足軽と小頭も自転車をもって幾代と合流する。足軽達は自転車は一台だけど、二人乗りをすればいいか……と思ってる。…
早速勇者様たちと離れ離れにされてしまいました。やっぱりあの化け物達はちゃんと戦力を分析してると見て間違いないでしょう。そもそもが最初に戦った時、あれだけ組織的な相手だったのです。 頭がいなくなったとしても、戦力を分析する……くらいはしてるでし…
「ふふ、散々だね足軽。反論しないの?」 「うるさい。それに……まあ事実だし……」 「そっかそっか」 そんな風に言ってくる幾代。すると幾代が「うーん」と指を唇に当ててなんかニヤッとしてる。そのポーズがなんか色っぽく野々野足軽には見える。 「小頭ちゃ…
「なんで何で!? どうしてですかぁぁぁぁぁぁぁ!?」 複雑な船の中でそんな声が響く。さっきまで近くで戦ってたはずだが、あまりの敵の多さに、分断されてしまった。というかミレナパウスさんがふっとばされて壁をぶち破っていってしまった。 「アイさん!…
「よし、急ごう!」 G-01殿と分かれて、自分たちは内部を進む。外に出て一緒に行ったほうが確実に早いのは確かだ。けど、アイさんはどうやらこの様々な船に興味があるみたい。 それらの内部情報を確保して行きたいらしい。ならば内部からいくしかない。G-01…
「ええーふーん、ええーはぁ……不思議ねえ」 「おい、なにか言いたいことがあるのか?」 なんか幾代の視線がスマホに映した写真と足軽を交互に見てる。その視線が「ほわっ」「ほぉーん」とかいう感じで、なんか……なんか馬鹿にされてる気がする野々野足軽であ…
「へえー足軽って彼女いるんだ」 「そ、そうだけど?」 やっぱりここは誠実に……と思いあぜ道を通りながら足軽達は一列になりながら歩いてる。一番前は当然だけど幾代である。そしていきなりの「彼女いるの発言」それに対して野々野足軽は誠実に「いるよ」っ…
G-01はいろいろな機能をつけていくことができる。私の成長とG-01の成長はリンクしてるといっていい。私が沢山の知識を蓄えて行くと、アンロックされる機能も多い。 そしてエネルギーを一定数ためたら、新たな装備、部品とかいろいろな物をコアであるユグドラ…
「へえー、二人は東京から来たんだ」 水着の少女「幾代」はそんな風にいった。取り返した自身のパンツを人差し指に通してクルクルと回してる。自分のパンツをそんな風にしてるから、流されるんじゃないか? と思ってしまう野々野足軽。けどそこは空気を読ん…
どうやら次元の断層を意図的に起こして、空間を隔絶してるのが行けない原因のようだ。そしてより詳しくスキャンすることでわかったのはその次元の隔たりというのは実は一ミクロンくらいしか無い……ということだ。つまりは普通は観測なんてできない。 こんな細…
「え? それって……わわ、わたたたたた――」 なんか足軽と小頭が言い合ってた所に一人の女の子がやってきた。しかもその子は驚いたことになんとスク水だった。しかも今どきの学校のなんの色気もない短パン風のスク水ではない。もっと古い時代のハイレグ感があ…
早速円盤の近くまでたどり着いた私はスキャンを実行する。すると……だ。なんかスキャンでエラーが出た。 「あれ?」 こんなことは初めてだ。それならば……と私は更に近づこうとする。すると更におかしなことがおきた。 「あれれ? 行けない?」 どういうことだ…
流石にあの円盤まで合流しないんなんてやらないけど……いかにもなにかありそうな……それだけ雄大にそこにある。あの円盤のサイズから観たら、G-01も小型といえるくらいだろう。あれなら数十メートル大のロボットも数十体……いやもっと積めそうだ。てか積んであ…
「それでは私達はこちらから行きますね」 「皆さんのことは自分が守りますから安心してください」 そんな風に言ってくるミレナパウスさんと勇者。どこもかしこもG-01が通れるような場所があるわけじゃない。まあけど、内部を行けなければ外部を行けばいいだ…
「そんな貪るような事……」 妹に弁明するように野々野足軽は考えて言葉を重ねようとしてた。なにせこれで兄としても、そして人間としてもその尊厳が損なわれかけてるんだ。流石に妹にこれからもゴミを観るような目で見られるのは困る。 (いやある意味……) そ…
「これって……ハンカ――」 野々野足軽が上流から流れてきたその布をとった。手を伸ばしてまで取ることはなかったかもしれないが……薄汚れてる……とかじゃなくとてもきれいだったから、そこに忌避感はなかったんだ。 その流れてきた物を手に取った野々野足軽。す…
「ねえ、何かやってよ」 「は?」 いきなりそんな事を言い出した小頭。限界集落のこの場所にも電波はあるが、ずっとスマホを弄るのも飽きたのか、野々野小頭はそんなことを言ってきた。今は田んぼの傍にあった川にきてた。やっぱり水が重要なのか、綺麗な川…
ミレナパウスさんとポニ子の組み合わせでかなり安心できるということがわかった。カウンターというか反射なら今のしょぼいミレナパウスさんの動きでもどうにかなる。 というか別に動く必要なんてない。ただだ攻撃を待ってればいいんだから、そこまで身体能力…
田舎の道を歩く。左は山、右は田んぼ、そんな道が続く。田んぼの中では都会では見れない虫が色々とうごめいてる。そこらにあった棒を拾って田んぼの端っこの部分にさしてみる。そしてぐりぐりして泥がぶわーと広がった。それをとめて、かきまぜた泥が再び沈…
「来たれ清衣、不浄から、不運から、不幸から、我はただ幸福を望む。転衣ポニ子!!」 うん? なんか途中まではとても格好いい詠唱だった。その詠唱に合わせてポニ子アーマーの中のミレナパウスさんがキラキラしだした。けどそれを観てて、おもった。だって…
ミーンミンミン、ミーンミンミン、ミーンミンミン――ダッ 「ちょっとお兄ちゃんはもっと夏を満喫してなよ」 「いやいや、もう十分夏を感じたし? やっぱりゆっくりとかき氷堪能したいし」 野々野足軽と野々野小頭は縁側の風通り、そして扇風機の風、それに都…
まあポニ子の謎なところは相変わらずである。だからそこまで気にしないでいいか……ということで、次の行動を見守る。ポニ子アーマーはミレナパウスさんの魔力をポニ子がエネルギーとして直接得ることで復活した。 でも問題はここからだ。だって結局ポニ子アー…
「おばあちゃんインターネットとかするんだ」 「年寄だからって甘く見ないでよ。ねー」 「ねー」 おばあちゃんもおじいちゃんももう還暦も過ぎたような頃合いである。それなのにインターネットを参考に豪華なかき氷を作ってくれた。どうやら祖母は普段から小…
「ポニポニ!」 元気な声を出して、中のミレナパウスさんにもわかるようにポニ子はマッスルポーズをとる。それだけ元気になってる……というアピールなんだろう。実際かなりほっそり……というかアーマーだからミレナパウスさんを覆ってるポニ子の透明な体の部分…
「まずは私がポニ子ちゃんを回復します!」 そう言ってミレナパウスさんはポニ子の為に魔法を発動した。やっぱりだけど、ポニ子のやつはそれなりのダメージをおってたらしい。まあかなり頑張ってミレナパウスさんを守ってたからね。てかポニ子アーマーの特性…
「おうおう、ようきたようきた。足軽も小頭も半年ぶりじゃな」 そんなことを言って迎えてくれる野々野足軽の父祖。その人はかなりやせてるが、小麦色に焼けて体の割には元気そうだ。きっとさっきまで畑仕事をしてたんだろうというのが伺い知れる。暑いからさ…
ミーンミンミン、ミーンミンミン、ミーンミンミン 「あつ……」 野々野足軽一家は田舎に来てた。九州の長崎の方だ。そこに父方の祖父たちがいるのだ。だから夏休みに一年に一回父方か母方の田舎へと帰省する。それはローテーションで野々野一家の中では回って…
「私の魔法で……」 「でもその魔力をここで消費するのは」 ミレナパウスさんはどうやら決定打に魔法を見込んでるみたいだ。まあけどそれはそうだろうね。だってミレナパウスさんが研鑽を続けてきたのは「魔法」だもんね。それならばその研鑽を続けた技術に希…
「あの人は……」 野々野小頭はついにそのことに触れてきた。実際気にならないわけはないだろうからな。なにせ一歩間違えば小頭はあの男に犯されてしててもおかしくなかった。いや、実際本当ならそうなってただろう。もしもこの家じゃなく、別の家に入ってたら…
ミレナパウスさんはよくやってる。大体ポニ子アーマーだよりではあるけど、とりあえずポニ子アーマーがあれば、私達がハラハラと介護する必要はなさそうだ。 「そっか、わざわざ内側から存在を置き換えるよりも、ああいう外装を用意したほうが、ある意味で簡…