2025-07-01から1ヶ月間の記事一覧
「きゃああああああ!?」 そんな叫びとともに二人ともはじかれる。本当なら空間を超えてリファーちゃんはあの大地へと侵入できるハズ……だった。でもそうはならなかった。 『きっとあれが海の中にいても大地が維持できてる理由……』 私は二人が飛ばされるのを…
『リファー、対象が接近してます。気を付けてください』 「はーい!」 私はそんなふうにリファーちゃんに忠告をした。その直後だった。リファーちゃんとミレナパウスさんがあの世界のトビウオ的な魚とともに移動してる下に黒い影かヌッと現れた。そして一気…
『うん、ごめんね。その日はちょっと仕事が入っちゃって……』 「そっか、じゃあ結婚式の打ち合わせには一人でいくよ。まあ自分だけじゃあんまり決められないかもだけど、とりあえず逐一ラインには送るから。確認できたら返信してくれると助かる」 『わかった…
彼女との邂逅はあれで終わり。そう思ってた野々野国人である。出会いは最悪だった。けどそのあとの食事はとても楽しい時間だったといえる。彼女はとてもサバサバとしてた。 けどそれを自覚はしてなさそうというか? いや、もうなんか諦めてるというか? 仕事…
「なんでも頼んで。奢るから」 目の前にはタイトなスカートを着こなし、その長い脚を見せつけるように座り、そしてテーブルに肘をつき手に顎を置いてウェーブがかった髪を横に流しつつ大きな薄いサングラスの奥から視線を向ける女性がいた。 「えっと……だれ…
「あはははははは! たのしいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」 そんな風にリファーちゃんが笑ってる。そこは真っ青なきらめく海だった。大海原といってい。燦々と輝く太陽の元、彼女は海ではしゃいでる。けど遊んでるわけじゃない。 「あわ、あわわわわわ…
「野々野お前な! 人を介抱してたからって遅刻して良いわけじゃないんだよ! それでも間に合うように来るのが社会人ってもんだろうが!!」 改めて次の日。今日はちゃんと出社できた野々野国人。けど朝っぱらから国人は上司に呼ばれて怒鳴られてた。ちゃんと…
とりあえず私はこの世界のサンクチュアリを得ることができた。うまくいくかはわかんなかったが、どうやら私も成長? してるらしい。よかったよかった。アイとかに頼らずに、私とG-01だけでこれをやり遂げれたというのは達成感があるよね。 『サンクチュアリ…
「すみません……本当に……」 「あはは……うん」 野々野国人は心の中で「こんにゃろう!」と思ってた。けどそんな言葉を口に出すわけにはいかない。だって別にこの女性も悪気があったわけじゃないのだ。ただ具合が悪く、そしてそんな彼女の近くにたまたま野々野…
サンクチュアリは世界が選ぶ英雄みたいなものである。だからこそ、その力はその存在の魂に紐付いてる。なにせ世界が認めて選んで力を与えてるみたいなものだからね。けどこの世界で英雄といっても……という気にはなる。この世界は別に危機にひんしてる……みた…
「野々野さん、これお願いします」 「あっ……はい」 「野々野、これどういうことですか?」 「えっと……これは……はい、すみません」 「野々野さん」「野々野さん」「野々野さん」―― 「野々野またかぁ!!」 ドサッ――と家に帰ってベッドに倒れ込む。すでに時刻…
私はこのまん丸いモフモフにとって悪でしかない。それは認めよう。だっていきなりこの世界に現れて、なにがなんだかわからないうちに、自分を狙ってきたのだ。それはもちろん抵抗するよね。 けどだからって言葉を発して、自分たちの意思を伝えられたか……とい…
サンクチュアリはその生命に大きく結びついてる。それを無理矢理取る……となったら、そのショックにサンクチュアリを宿す生命が最悪、死に陥る可能性はある。なにせその本体に取っては魂を引きちぎられる様なさ……そんな感覚ではなかろうか? 知らないが、そん…
世界に……界門から響く音が伝わっていく。強い脈動ともに、空に広がる波紋。さらには不安定だった界門が更に色々な形に伸びては縮んで、そしてついに……界門が消滅する。その時に世界の空は元に戻り、そして……静かになった。 海の音……そして風の音……そんなのが…
界門の向こうへと消えた岩の蛇。世界の空を覆いつくしてて、この世界をまさに掌握せんとしてたあの存在は恐怖心をこの世界の誰しもに蒔き散らかしたと思ったら、再び界門の中へと消えていった。けどまだその影響は残ってる。界門からは大きくなったり小さく…
「完・全・解・析」 私はむふーと満足げに胸を張る。そんなに大きくはないが、形が良く張りもあって垂れ……なんてのとは無縁の最高の美乳がツン、と上を向いてた。コクピット内ではほぼ裸みたいな私だ。 ここには私しかいないわけで、他に訪問者もいるわけで…
「負ける気がしないな」 大量の岩の蛇。その姿は凶悪で強大。きっとこいつなら、いくつもの世界を滅ぼせる。そんな事を野々野足軽は思う。そしてそんな野々野足軽の考えは間違ってない。こいつは世界を壊す病原菌みたいなものだった。そして世界が滅ぶと、界…
いくらでも、何度でもまん丸モフモフの本体はG-01をその黒い体で嘗め回す。きっと「今度こそ」――と思ってるんだろう。早く倒れろ……とか、消えてくれ……とか願ってる。それがわかる。だってその黒い部分で一撫でして消えなかった存在も物もなかったんだろう。 …
界域にいくつのも巨大な岩の蛇の体が走る。かなりの広さがある……というかどこまであるかわからないような界域だ。だからなんの制限もなく岩の蛇はその体を縦横無尽に走らせてる。沢山の岩の蛇はどうやら野々野足軽を絶対に逃す気はないらしい。その数を利用…
まん丸モフモフの本体から伸びる黒い腕……腕というか、一部というか? 部分? まん丸モフモフの体から湧きでてる黒い膜のような何か。それがG-01の体をなめつけるように触れていく。強烈な衝撃とか、勢いに任せて押し付けるとか……そんなのではない。確かに勢…
野々野足軽は左側の力……曖昧になってて、この界域に溜まった力へとつながってるその力を主に使って戦ってる。なにせ単純にその力は元からある野々野足軽の力よりも量も多くて強大だ。 余剰にあるといっていい。もちろん野々野足が自由自在に使えるのはこれま…
新たなに現れた首はあの世界を目指すのではなく、明らかに界域の中でこっちを……野々野足軽を見てる。今まで野々野足軽が見たことある岩の蛇の顔は外側をおおってる岩がゴツゴツしてるだけで、なにか特徴的ななにか……が生えてる事はなかった。ゴツゴツではあ…
もしかしたらの自身の故郷に思いを馳せつつ、私はこのまん丸モフモフの本体の攻撃を解析する。ダミーは壊されたから、G-01の本体がそのまま姿を表したら、本体は震えてた。 まさか倒せてない……とは思ってなかったんだろう。実際、ダミーは食われたわけだから…
私はダミーを犠牲して、今のまん丸いモフモフの本体の攻撃の正体を探る。攻撃だってどんな原理か知ることができたら、対策を取ることができるというものだ。なにせG-01はエネルギーさえあれば、様々な素材から、機器、それにパーツを生み出すことができる。 …
野々野足軽は覚悟して左目を開く。さっきのなんの意識もせずに放った一撃はそのまま野々野足軽の左目も持っていった。けど今回はその対策もしっかりとしてた。目を……いや、体全体を保護してた。次元なのか空間なのか存在なのか? それはわからないが、今の野…
まん丸モフモフの生物は逃げに徹してたその力を攻めに向けて来た。ゆっくりと近づいてた私……もといG-01に向かって飛びかかって来たと思ったら、その体から、黒い何かが溢れ出す。それは大きくなると、そのままG-01に向かってくる。不定形なそれは、あんまり…
野々野足軽は目が治ったと思った。左目はそもそもがどうなってるのかわからない。なにせ右手の方では触れないし、まるで透過してるというか、右目で見た感じでは曖昧な感じに見える。左目で右側を見たら、同じようにあいまいになってる。本当ならどっちも離…
私の目の前には小さなまん丸モフモフがいる。そいつはこっちを見て震えてる。まあサイズ的にこっちは巨人も巨人だからね。しかも飛んでるし、この世界にいる鳥のように飛んでる訳でもない。翼をバサバサしてるわけじゃなく、足や腰のブースターを吹かしてる…
ここの力と親和性を持たせた方の左手て払ってできた道。そこを野々野足軽は進んで再び界域の流れへと戻る。そして次にやるのは奴……いや奴らの力を探る事だ。それが出来るのか? とか思ってたが、なぜか結構簡単に出来た。さんざん奴らとは戦ってきた野々野足…
「さて……お礼参りといきますか」 リファーちゃんは心配なくなった。これで目の前のことに集中できる……と言うものだ。実際、リファーちゃんがいきなり襲撃をかけたから、ここにいたまん丸モフモフの本体はさっさと逃げ出した。それはとてもいい判断といえる。…