2025-10-01から1ヶ月間の記事一覧
鮮明になった画像から見えて来たもの……それは…… 「うげっ……なにあれ?」 あれが神? 私の中での神ってもっとこう……神々しくてさ、なんか思わずひれ伏したくなるような? そんなとても美しくてきれいな存在……というのが神の印象だ。実際ミレナパウスさんのと…
ふらふらとしてる仏像のような妖怪。そんなそいつに向かって、鬼男と鬼女は息を合わせてその拳を放つ。 「「うおおおおおおおおおおおおおお!!」」 合体技のような二人の拳が同時に呻く。隣り合った鬼男と鬼女の拳の一撃。きっとそれが「まずい!」とは仏…
神が世界に干渉しないようにしてるのなら、あの目はおかしい。けど実際あれが神……だと確定したわけじゃない。雲に覆われて地上からはもう目は見えなくなってる。でも……私なら。G-01ならそれを確かめることができるだろう。 実際神は声には答えてくれなかった…
仏像のような妖怪を守ってた有象無象の妖怪たち。その壁を引き剥がして、投げ飛ばして、その壁は鬼たちの手によって無くなった。さぞや焦ってるんだろう……とそんな風に小頭は思った。 だって強さ的にはあの仏像のような妖怪は絶対に鬼男や鬼女には勝てない。…
神は普通は世界に干渉してきたりはしない。それはどうやら原則というか? 神の干渉の範囲は決まってるらしい。神――というカテゴリー情報でそんな事が書いてある。でも実際私も私の記憶の中では、神って偉いが何もしない存在……と思ってる。 そういう記憶があ…
「今更雑魚を」 そんな事をいう鬼女の言う通り、今まで地道に仏像のような妖怪が解放してきた妖怪たち、それを一斉にここに集めてきた。でもよく考えたら、あの妖怪たち……大妖怪からの洗脳から解放されたのに、今度はあの仏像のような妖怪に洗脳されてるんだ…
幾代が何をしたのか、小頭達にはわかんない。だって声も音も聞こえなくなったのだ。幾代はそれがわかってるのだろうか? おじいちゃんが手を前に伸ばす。きっと幾代の肩を掴もうとでもしたんだろう。 でも…… ブヨンブヨン――とその手は何かに阻まれたようだっ…
実際私は一回は神に接触してる。それはミレナパウスさんの世界の神だ。なにせその時は世界の外にまでいったからね。世界の外は神の領域。だからある意味でG-01を使えば私も『神』になれる……といえなくもない。? いや、既に私は世界を管理してる。それは本船…
完全に戦力が揃った。鬼男に鬼女、そして幾代。更には操られてた小頭たちも元に戻ったんだ。形成は完全に逆転したといっていい。なにせこの仏像のような妖怪は小頭達を手中に収めることで鬼女の行動を制限することでなんとか渡り合ってたのだ。 それなのに鬼…
「むむむ……回収できないようね」 私はドローン越しにそんな事を教えてあげる。空間に干渉して時空を移動して船に戻そうと思ったんだけど……なにせサンクチュアリを保有してるウサギな彼女は勇者になついてる。これらな抵抗もすることなく、ついてきてくれるだ…
「はむはむはむ! ズズーズズズズズ! アムアムアム!」 それはまさに野生……といっていい光景だ。そもそもが文明なんてものが微塵もない世界である。あったかもしれないが、すでにそれは跡形もない。彼女はこの世界をサンクチュアリで救ったはずなのに、その…
育代はきっと小頭を元に戻したことでコツをつかんだんだと思う。それによって次々に育代の力によってお母さんやお父さん、それにお爺ちゃんも正気に戻った。育代はいった。直してるんじゃなく戻してるだけだと…… でも……そう思って小頭は自身の背中の傷を見よ…
「あー、うーあー」 なんかそんな風に声? いや、ただの音? を出して半端なウサギ人間が言う。いやもうそういうのは失礼かもしれない。なついた彼女はなかなかにかわいい。その体は大半が二足歩行のウサギと同じく下半身がぼてっとした感じではある。けどそ…
(私の力の本質は傷を治すことでも、回復させてあげる事でもないわ) 最初はそれこそ自分の姿を若くしてそれで出かけるだけで楽しかった育代。それはそうだろう。だってもう遠い記憶となってた青春……それが戻ってきたようなそんな気持ちだったに違いない。お…
外に必死に訴えかける野々野小頭。けどどうやら彼等にはそんな心配は必要なさそうだった。鬼男が派手にぶっ壊した土手。その土埃からでてきた気持ち悪い見た目の妖怪……いや妖怪はそっちがきっと正しいんだろう。 そんな奴らを焦ることなく鬼男は処理していく…
「だめです。やめましょう」 そういって勇者は拳銃にその手をおいてアイの手を降ろさせた。そして次に怯えてる半端なウサギ人間を落ち着かせようと、その背をなでる。 「大丈夫だか――つっ!?」 ガリガリとその爪が勇者の背中を削る。きっと半端なウサギ人間…
めちゃくちゃだと野々野小頭は思った。だって抵抗もできてない筈で、寧ろめっちゃ攻撃されてて、なんで攻撃してた側の体が壊れるのだろうか? そんなのおかしい。常識で考えて、そんなのはおかしいだろう。 あの妖怪はずっと壁にでも手を刺しまくってたのだ…
取り乱し方が異様な半端なウサギ人間。そんな時、気付いた。空に蔓延してる不気味な目。それが、ゆっくりと動いて、その一箇所を見てる。そうそれはあのウサギ人間であり、そして一緒にいる勇者でもある。 でもこの世界は吹き荒れる吹雪と、曇天で覆われてる…
「だめええええええええええええええ!!」 そんな野々野小頭の声は届くことはない。そしてそのまま仏像のような妖怪の回転してる手が鬼女へと突き刺さる。 ゴシャ!! ――そんな嫌な音が野々野小頭の耳にも届いた。それに何かが飛んできて当たった感触もある…
アイの砲撃に勇者と半端なウサギ人間が巻き込まれて、光の中に消えていった。吹雪を切り裂くような砲撃によって、一時的にでも、この地域にだけ青空が見えて、そして地上に空からの光が降り注ぐ。 「あれは……」 そして私達はみた。光を降り注ぐ空にある、大…
胸を貫通された勇者だけど、どうやらそれは肉を切らせて骨を切る……のすっごい版というか? なにせそもそもが胸を貫通させるのとか普通は致命傷だ。だからその時点で普通の生命なら終わってる。でも勇者は普通の生命じゃない。 そもそも今の状態をちゃんと『…
何が起きてこの世界が終わったのか……どうしてこんな吹雪の世界になったのか……それはわからない。だって何も手掛かりはない。いや…… 「彼女は知ってるかもしれないわね」 それはあの一部ヒト化してるウサギ。サンクチュアリを内包してるだろうその存在。あれ…
「はっは! もう逃げられねえぞおおおおおおおおお!!」 そんな風に鬼女が丘を背にした仏像のような妖怪にその拳を向ける。けど……その時、わずかな視界から野々野小頭は仏像のような妖怪の目が光ったように見えた。 それがなんの意味があるのかはわからない…
なんとか鬼女はあの仏像のような妖怪の策略を力でどうにかしてる。小頭達がその体にとりついて、さらにはその小頭たちに向かって妖怪は攻撃を仕掛けてきてる。見えない攻撃だ。それだけにやっかい。いくら見えなくてもその攻撃が脅威じゃないのか? というと…
自分自身が示した無視できない未来。後悔なんてない方がいいに決まってる。けど、それって大抵は後からしかできない。そう、後悔をしたくないと思ってても、一度きりの人生で大抵の後悔は後からしかやってこないんだ。 けど今の幾代は違う。その力が……自身の…
そんなことがあるのだろうか? 実際合体というのは思ったよりも簡単な事じゃない。なにせ別の生命が重なりあうんだから、そんな簡単に出来ることじゃないってちょっと考えればわかる。もとからそういう設計をしてるのなら、話は別だけどね。 でもそれってむ…
「あな……たは、なに? なんなの?」 なんとか絞り出した言葉。幾世は息も絶え絶えだが、その存在を知ることは大切なことだと思ったんだ。だっていきなり『自分』が現れたんだ。ここ数日で確かに幾世は一生分でもお釣りが来るような不思議体験をやってきた。 …
「強い……やっぱりサンクチュアリ?」 私は色々と勇者とアイの戦闘を観察しながら、ドローンたちを使って色々とデータを取ってるんだけど…… 「また……」 モニターが砂嵐になる。それはつまりはこの映像を送ってたドローンが潰れされたことを意味してる。さっき…
ザワザワと幾代の耳の後ろの方がしてた。それはある意味でなつかしい感覚といってもいい。昔から嫌な事がある予兆のように、幾代の耳の後ろの所がザワザワしてた。でもそれは昔……遥か昔の子供のころには気づかなかったことだ。 今の歳まで生きてきて、ふと振…
取りあえずリファーちゃん達は亀の案内を得ることが出来た。なのでちょっと目をそらして、別の世界の勇者とアイの方を見ることにした。なにせ向こうはおかしい数の敵がいたからね。 でっかい二足歩行のウサギ……それこそ一体一体が勇者の聖剣と渡り合えるほど…