uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットの中だった(ただし、でることはできません)輪廻の輪の外へ 69

サンクチュアリに数の制限はありません』
「そうなんだ」
『ただ、貴重なので同時にサンクチュアリ保持者が確認された事はありませんが』
「おい」
 
 それはつまりは二人同時はに現れないって事ではないの? 大丈夫? 二人にサンクチュアリを表す事って出来るの? そもそもがどうやったら良いのかわからないが……方法はポニ子が示してくれている。ポニ子がいうにはポニとはこの世界の薄い意思が表面に現れた時の姿らしい。
 
 つまり、ポニが世界の意思なのだ。私はその世界の意思を自分の意思で塗りつぶしてポニ子を産みだした。そしてそのポニ子は他のポニへ干渉する力をゆうしてる。まあこれは多分、前の特性がそのまま残ってるからだろうと思う。
 ポニ子は元々が他の大多数のポニ達と同一の存在だったわけだから、其れも当たり前だよね。私はたしかにポニ子を染めたけど、別に存在をどうにかしたわけじゃない。本当ならポニ子とは私が染めた全てのポニの総称なのだ。ただ区別をつける為に最初のこの子をポニ子と呼んでるだけ。
 
 そして世界の意思とは数らしい。なんとまあな民主主義で。みんな大好き民主主義だね! 多数決こそ、絶対正義なのだ。ポニ子以外のポニ達は既に魔王と勇者のヴァイスへと取り付いていた。あれって多分、私の支配してるポニ達がヴァイスに私の意思を通そうとしてたんじゃないだろうか? けど根本的に数が足りない。多数決こそ勝利なら、私達はまだまだ圧倒的に数が足りないのだ。
 だからこそ、この鯨を利用する。
 
「ここら辺でいっか。いっくよーー!!」
 
 私はそう言って抱えてきてたユニットを鯨の内部にぶっさす。とりあえず固定、すこし力を融通してアタッチメントを追加しておいた。流石に既にアビスで得てた力を使い切って自分の実を削ってるから小さな追加も結構辛い。
 けど、このユニットは鍵だ。これが鯨となってるポニ達に及ぼす影響が大切。そしてそれをなるべく深く、この鯨に伝えたい。ユニットが動作をする度に鯨に溶け合ってるポニが落ちてそして吹き出してくる。
 
「ぽにぽーーー!!」
 
 それらにポニが影響を及ぼしていくけど、落ちたり吹き出すポニは瀕死だからヴァイスに届かせる事は出来ない。その瀕死の存在は私が力を併せて利用する。このままじゃダメなんだ。このままじゃ、幾らポニ子に影響を及ぼして貰っても、足りない。でも私とポニ子とAIとそしてこのユニットの性能を組み合わせれば……私を通してポニ子の影響を受けたポニのデータをAIが解析。
 
 これには一秒もかからなかった。それを下に、私はAIが作り出す何かのプログラム? 的な何かをユニットへと追加で組み込んでいくのだ。それによって、更にユニットの影響は大きくなる。それにユニットの発動と共にポニ子の影響が鯨と一体になってたポニへと伝わってそいつらは導かれる様に消えていく。
 
 そしてその消え行く先は――――もちろん二つのヴァイスの先だ。