uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットの中だった(ただし出ることは出来ません) 運命という世界線を壊せ 2

「よっと」
 
 そんな感じていきなり聖剣を出して投げ放ったと思ったら、現地の生物をぶっ殺した勇者。おいおい、そんなクレイジーな奴は魔王の専売特許だとおもってたよ。何いきなり、ひゃっはーしてんの? ちょっと引くわー。
 
「なら、残りは我が貰うぞ。丁度試したかったしな」
 
 一面の砂から何か黒光りしてる生き物が這い出して来てた。上から見てるとその数がよくわかる。ここら一体、とにかく視界に移る範囲全てから出てくる言った感じだ。
 
『あれは……不思議ですね』
 
 それはAIの言葉だ。何が不思議なの? と聞こう思ったら、魔王が黒い炎を手のひらに出した。更にその炎を周囲に大量展開していく。
 
(大丈夫なのそれ?)
 
 確かに魔王は強くなった。その伸び率はメチャクチャ凄い。世界の力を二等分にして、更に私の影響も受けてるからね。
 
「ポニポニ」
「ああ? ふん、案ずるな。我は魔王だ! この程度、どうと言うことはない!!」
 
 なんかポニ子は魔王を気に入ってる。ポニ子はここの世界の生物……ではないか。そもそもポニ子は生物ではない。あれは存在だ。ポニという存在を私の力で染めたのがポニ子である。まあそう言ってもあれがどういう存在なのかは割と謎である。ポニは前にいた世界の小さな意思の集合体みたいな物だとは思うが、既にポニ子は私の力だけで存在してるみたいな……いや厳密にはそれも違う。私の力と前の世界の力がなんか溶け合って別物になってる気がする。そんなポニ子が魔王になつくとはね。てかなんか私以外にポニ子の言葉が魔王はわかってるみたいなんだよね。今もそうだし。
 
「ヘルカーテン」
 
 黒い炎が地面を覆い尽くすほどに燃えさかる。黒光りしてた蟻みたいな生物に、黒い炎を投げる物だから、実際効いてるのかわかりづらい。まあ私の場合はモニターで確認してるし、G-01のセンサー類を使えば効いてるかどうかは一目瞭然だ。結論から言えば、メチャクチャ効いてる。ある意味熱とかには強そうな見た目してるのにね。まあただの炎じゃないからだろう。
 
 けどまあポニ子が注意してる通りに結構派手に見せてるからか、無駄に力を使ってるとは思う。今は確かに二人は強大な力を内包してる。復活したばかり出しね。でも既に世界を渡ってしまってる。補充は……まあこれからの検証次第だけど、一番適応してた世界ほど、高効率に補充できるとは思えない。それにこの世界は物騒みたいだし……力はなるべく温存した方がいいと思うけどね。
 まあ魔王はテンション上がってるんだろう。とりあえず地上の掃除は終わったので、先に降りて生存者を守ってた勇者の元へと降りる。なんか砂漠の民って感じの服装してるガリガリの老人がめっちゃ拝んでた。