「案外期待してたんだけどな~」
私はAI相手にそういうよ。てもAIから返ってきた返事は辛辣だった。
『期待できる要素なんてなかったと思いますけど』
「いやいや、協会の連中とか私達が知らない隠し球もってるぽいじゃん」
『それを投入したとしても、勝てる可能性は低かったはずです』
AIは既にこの世界のレベルって奴を把握してるの? それなりにまだ未知はあると想うんだけど……まあこの世界の人達が私が作っちゃったあの砂獣に勝てるとは思わないけどね。
「やっぱり私のせい?」
『情報を照らし合わせてる限り、99パーセント、貴女のせいですね』
「酷い!」
そこまで言う事無くない? まあ実際そうだけど……ラパンさん達の会話を盗み聞いてる限り、私が生み出しちゃったあの砂獣が別の街を落としちゃったくさいんだよね。そしてそいつが多分、その街の都市核を手に入れた。と言うことは、更にあいつか強化されたことなる。となるとだよ……となると、確かにこの世界の人達では厳しいと思う。
まあ私の責任は無視するとしても……あれが強化されたのはヤバい。もしかしたら都市核を手に入れて、力を強化して私に挑もうととかして無い? そうなると、あの砂獣の猛威はこれからも続く事になる。多分アズバインバカラは最後とかになるのかな? だって私がいるし。でも次々と都市が落とされていくと……この世界がきっとヤバい。
だって会議してたラパンさん達の様子がお通夜だったし。どうやら今回落とされた所はかなり意外というか、想定外の場所だったらしい。まあだからこそ、さっさと部隊を送り込んで奪還を目論んだんだと思う。そういえば、ジャルバジャルの時は、ボスみたいな奴が出てきたと魔王や勇者が言ってたけど、今回はどうだったんだろうか?
普通に私が作っちゃったアレがボス的に立ち塞がったのかな? 状況が状況なだけに、今、この世界は多分かなり慌ただしくなってる。私の周りも沢山の人たちが行き来してる。ラパンさんはどうやらどこかに行く準備をしてるみたい。会話を盗みぎく限り、どうやら中央と言うところに各地のトップが招集掛けられるみたい。でも流石にジャルバジャルのラパンさんの息子は招集されてないみたいだ。まああそこはアズバインバカラ管理下だからね。実質ジャルバジャルもラパンさんの管理下なんだろう。
ラパンさんはどうやら勇者に同行を頼んでるみたい。まあ私は勝手に行動するけどね。でももしかしたら、私と勇者がいなくなったら、アズバインバカラも安全ではないんだよね。そこはポニ子に任せよう。
「実際あの砂獣が私に迫る事ってある?」
『どうでしょうね。どのくらいの伸び率かに寄るのではないでしょうか』
まあ確かにそうだね。一体今のあの砂獣がどのくらいになったのか……一回確かめにもいってみようかな? 私は落とされたというアインラザードの方角を見据える。