uenoutaの日記

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転生したらロボットの中だった(ただし、出ることは出来ません)運命という世界線を壊せ 291

 俺は聞いてた場所まで来た。あれからも色々と妨害的な魔法があったが、頑張ってすり抜けてきた。流石に王族の子供を攫ってるということだからだろうか? とてもしっかりと守られてるらしい。
 
 どうやら王の子供のいる場所には他にも沢山の子供がいるみたいで、なんか寮のようになってる。その一角は大人たちが被ってるような変なローブをきた奴らは少なくて、薄い青色のローブを着た子供達が教室? のようなところで授業を受けてたりするみたいだ。まあ今はお掃除の時間みたいだが。
 
(教育を施す場所……か)
 
 多分そう思う。とりあえず子供たちはここに集めて、一緒くたに協会を信奉するような教育をしてるんだろう。
 
(あれか?)
 
 顔が見えててよかった。顔が見えない感じのローブだとどうやって確認したものかわからなかった。一応特徴は聞いてたからな。
 子供たちは全員白銀の髪といってた。この世界、金髪とか茶髪とか黒とかそんな感じだが、白銀はめずらしい。だから子供達の中にも白銀の子供は一人だけだ。うん一人……
 
(他の二人はどこに?)
(ここは比較的幼い子供がいる場所なのではないかマイロードよ)
(確かにな)
 
 中のノアがそんなことを言ってきた。確かにここにいるのは幼児みたいな子達が多いような気がする。上の子達は別の場所で教育されてるのか? それとも既に教育課程は終わってて、どこかこの教会の別の場所に勤めてるとか? けど確か十歳と十三くらいらしいからな。まだ流石に勤めるとかは早いか。
 ここが幼稚園とかなら小学校的な方があるのかもしれない。
 
 マッピングを参照しつつ、他の光の情報を集める。するとやっぱり同じような場所があった。ここから遠くはない。視界を流してみると、そこに目的の人物を見つけた。
 
(流石に最初に一番幼い子に接触するのはまずいか?)
 
 子供だからな。しかも三歳。俺の言ってることが理解できない可能性は高い。掃除してる子供たちは、ワイワイガヤガヤとしてる。幼い子達が多いからなここは。その中でも王様の子供は比較的真面目にやってる。なんか一心不乱に何かを磨いてる。
 するとそこに好奇心を出した二人が近づいて「わっ!!」とか言って彼をこづいた。それによって手の中で磨いてたそれが飛び出す。
 
「あっあ」
 
 と言って、こちらに向かってくる。押した奴らには興味すらないみたいだ。それだけ大事なもの? 転がってくるそれはどうやら指輪? いや腕輪? か。
 
「シスターがものに執着するのは悪いことだって言ってたぞー」
 
 とか言ってなんか小馬鹿にしてる悪ガキ。なるほど、この腕輪みたいなのは王子様のお気に入り……ちょうどこっち側に転がってきたそれは手が届くほどの場所では止まってないが、ちゃんと見えるところで止まってる。
 
(あれは……)
 
 俺はまずは上の方の子供たちに会ってこの子も説得してもらおう……と考えてたが、ちょっと考えを改めることにした。まずはこの子に接触してみよう。もしかしたら三歳児だけど、かなりしっかりとした子かもしれない。
 なにせこの子が大切にしてる腕輪はどうやら、王家側のものみたいだしな。そしてこの子はもしかしたらだけど、それを理解してるかもしれない。