uenoutaの日記

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転生したらロボットの中だった(ただし、出ることは出来ません)運命という世界線を壊せ 347

「この世界の神はあの過去にすでに死んだのです」
「なに?」
 
 衝撃の発言である。すると流石に我慢ならなかったのから、三度協会の奴らが声を荒げる。
 
「貴様!」
「なんと不謹慎な!!」
「そうだ、神はなくなられたのではない! 変わられたのだ!」
「貴様ら五月蠅いぞ。俺様が今、こいつと喋ってるのだ。死にたいのか?」
 
 そう言ってオーラを吹き出す魔王。そんな魔王の圧力に教会の奴らは震え上がった。
 
「「「ひええええええ! お許しをおおおお!!」」」
 
 そう言って土下座までかます奴ら。なんて情けない。けど気になることも言っていた。変わられた――と。それってつまりは神が変わったと言うことか? 私はAIに「そんなことあるの?」と聞いてみた。
 
『なくはないですね。神もいろいろな神がいます。他の神の世界にちょっかいを掛けるのが趣味の神とか、それこそその世界をめちゃくちゃにしようとする神だっています』
「なるほど……じゃあこの世界もそんな悪によった神によってこんなことになったのかな?」
『それはどうでしょうね。ただ滅茶苦茶にしたいだけの神の仕業にしては手が込んでると感じますが』
 
 なるほど……それはあるかもしれない。だってこの世界の人々の人口を減らし、砂獣という化け物を作り出し、そして世界に時限爆弾を仕掛けた。
 色々と確かに手が込んでると思える。てかただ壊すことに楽しみを覚えてるような快楽主義者のような神がこんなことをするとは思えないよね。
 普通は滅ぼして「はいさよなら」――だろう。でもわざわざこんな世界に作り直してる。何か目的があると思える。
 
「神が死んだといったな? そしてそこの奴らが神は変わったと言った。その神が現れてかつての神を殺し、そして世界をこんな風にしたのか?」
「簡単に言えばそうなりますね」
「何のためにだ?」
 
 それは私も気になる。快楽主義的な神の仕業じゃないのは、今の世界の現状を見ればわかる。何か目的があるはずだ。
 
「それは……」
「口を……慎め。お前がそれを語るのは……許されてない」
「「「おお、ギャラパラ様!!」」」
 
 あっ、気を失ってたこの中で一番偉いだろうと思える教会の奴が目を覚ました。でもそんなことを言って良いのかな? 再び魔王がそのオーラをぶつけて失神……いや、もしかしたら心臓止まっちゃうかもしれないよ?
 
「貴様、また俺を不快に――」
「私が、話しましょうぞ」
 
 魔王が言い終わる前に、ギャラパラ様と呼ばれた教会の太った奴は痛む体にむち打って食い気味に話した。そうでもしないと危ないと思ったんだろう。
 本能に助けられたね。けど魔王はそんな他人の意見を通すようなやつではない。でも、どうやらヘメ・レペスである彼はすでに話す気はないようで、じっとしてる。
 そして魔王だってヘメ・レペスの彼の頑固はさわかってるから、しょうがなくギャラパラとか言う奴に先に促した。
 
「よかろう。貴様が知ってるこの世界の全てを話せ」