uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットの中だった(ただし、出ることは出来ません)運命という世界線を壊せ 353

「どういうことなんでしょう?」
『経緯は簡単です。中央から脱出した我々は砂獣の群れに襲われました』
「協会の刺客ではないんですか?」
『いえ、あれは野生だったと思います』
 
 野生の砂獣の群れに襲われるって、運悪いね。これが協会の刺客の砂獣ならそういうこともあるかと思うんだけど……なんでそんなタイミング悪いことが? 誰か呪われてるんじゃない? 
 
「ただの砂獣の群れならあなたなら後れは取らないでしょう?」
『それはそうなのですが……蟻地獄型が大量にいたのです。人数も増えてましたから、一人が取込まれたら、それを助ける為に……』
 
 誰も見捨てられないのが勇者の欠点というか、美徳というか……まあだからこそ勇者なんだけどね。責められはしないか。
 
「それで脱出は出来そうなのですか?」
『どうでしょうか? 砂の中なのにここは空洞になってます。どこかに出口があるか……砂の中なのに埋もれてないのを見るに……もしかしたらここには都市核があるのではと……』
 
 なるほど……確かにジャルバジャルも都市核を取り戻して解放させることが出来た。なら、その町も可能性はある。でもそれってつまりは……都市核を内包した砂獣がいると言うことだと思うんだけど……まあそこら辺は勇者がいれば問題ないか。ジャルバジャルの解放の時は、ジャル爺さんを立てて、なるべく勇者は介入しないようにしてた。まあ魔王はがっつりと戦ってたけどさ。
 でもそれでも片方だけでもどうにか出来る強さではあったはず。
 
「そこには都市核を内包した砂獣がいるかもしれませんね」
『そうですね。それにここはかなり古い町だったようで、もしかしたらジャルバジャルの時の相手よりも強力かもしれません。なので万が一があったときの為に、座標を送信しますのでお願いします』
 
 なるほど……確かにジャルバジャルは比較的落とされても期間を空けずに奪還したんだったね。ということは、あのジャルバジャルにいた都市核を内包した砂獣はまだ完璧ではなかった――という事も考えられる。
 
『それに、王家には街がなくなるごとに砂獣は強力になっていくと、そんな言い伝えがあるようです。それが都市核を内包した砂獣の影響力なら、ここはかなり危険な場所になります』
 
 ふむふむ……都市核を内包した砂獣の影響力って奴がないとは言い切れないね。
 
「わかりました、そちらに向かいましょう」
『お願いします』
 
 私は立ち上がり、おくられてきた座標と地図を照合する。そしてそこへと向かう為に空へと飛んだ。