uenoutaの日記

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転生したらロボットの中だった(ただし、出ることは出来ません)運命という世界線を壊せ 474

 一つ疑惑というか、疑念がある。それは先日の砂獣の大群がアズバインバカラへと攻め入ってた来たことだ。あれって……
 
「タイミングが良すぎた気がするよね」
 
 勇者が王様を中央から連れ出して、そして王様を追いかけるように砂獣は現れだしてた。思ったけど、最初は砂獣達も王様を狙ってたんでは? とか考えられるよね。アズバインバカラへとは入ったというか、到達したから、更に数を増やしたようにも思える。
 そしてこのピローネだ。それに勇者の中央での記憶では、教会の奴等が砂獣を召喚してる場面もあった。砂獣に対しての知識は圧倒的に向こうがある。となれば……
 
「仕向けたのは教会の奴等?」
『その可能性はあるかもしれません。人体を砂獣に変質させるようにな術を持ってる組織ですしね。流石にあれだけの砂獣が全て教会の手によって仕向けられた……とするのは早計かもしれませんが、きっかけを与えれば砂獣がどう動く――というのも分かってれば、不可能ではないでしょう』
 
 AIも私の考えに賛成してくれるらしい。確かにあれだけの数を教会が操ってたとは私も思えない。教会はきっときっかけを与えたんだと思う。でもそれにしては動きが速すぎるか? いや、一回王様達は砂の中に埋もれた街へととらえられてる……そのタイムロスがちょうどよく協会側に働いたのかも。
 でもそれなら懸念とかが湧き上がるような……
 
「居るかな? 内通者」
『どうでしょう。ここの世界の魔法は未知数ですし、何処まで発展してるのかもわかりません。それに砂獣を改造、融合とやりたい放題のようですからね。遠見を出来たり、中央からでも干渉できる力が無いとも言えないですね』
「むむむ……アズバインバカラに居る限り、向こうの出方をうかがうしかないか……」
 
 なかなかに今はお祭り騒ぎだけど、それは市中の話であって、上の人達はこれからのことを連日話し合ってる。これから本格的に教会と対立しようとしてるんだからね。色々と困ることは出で来るだろう。だから上層部の人達は大変だ。王子様達はネナンちゃんとかと顔合わせしてた。
 そしてネナンちゃんを通して市中のお友達とか紹介されて、市中の方にもでてるみたい。ずっと教会の中で教育を受けてきてただけだった王子様達には良い刺激になると思う。でも彼ら目立つからね。大体が褐色のなか、王子様達王族の人達は白い肌に金髪だ。それは目立つ。まあ皆、なんとなく分かってても指摘するなんて事はしてないみたいで、楽しくやってるみたいだけど……
 
 ピローネも人間形態に戻れれば……ね。そしたら同じようにふれあえるかもしれない。そうしたら、こいつの教会によって洗脳された考え方をほぐせるかも……でもそれにはこの姿をどうにかしないと……ペニーニャイアンがこれをしたみたいだけど、あいつは原理とか何かを詳しく知った上でこれをやったわけじゃない。ただそういう方法を知ってただけだ。だから元に戻す知識なんて無い。
 無責任だよね。人一人をこんな風に変えておいて、どうすることも出来ない。本当ならすぐに死ぬから元に戻すなんてのは考える必要がないみたいだ。実際ピローネが生きてるのは勇者の魔法に寄るところが大きい。こんな姿のまま生きてくくらいならいっそ……って気はするよね。
 でもピローネ自体は生きることをのぞんてる。悩ましいね。けど、ピローネをこんな風にしてる原因……みたいなのは実は見つけてる。