uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットの中だった(ただし、出ることは出来ません)運命という世界線を壊せ 493

「なるほどなるほど」
 
 まずはなんか視界がちょっと変わった。普通に見えてたのに色が落ちて、淡泊な世界が見える。そこにマス目上の緑色の線が見える。ふと傾斜の方を向くとそのマス目の線が赤くなる。赤くなったところには建てられないみたいだね。まあ緑色になってる場所も、警告的な奴が出てるけどね。
 何せこの世界はほぼ砂だ。あんまり重量がある建物を建てると、沈下するみたいな? そんな可能性がある。だからこそ、宮殿とかの豪華な建物は数少ない土台がしっかりした場所に立ってるわけだしね。なのでまずは基礎工事が必要みたいだ。けどそんな大変ではない。何せ人力じゃないからね。圧倒的な力で行われるわけで、苦労することはないね。とりあえずG-01が目的の建築物を建てるために必要な事は手順事に説明してくれてる。
 流石に一瞬で「はい完成」――とは行かない。でも三日くらいで出来そうな気はする。とりあえずまずは基礎だね。下の土を固める……とかが普通なんだろうけど、どこまで砂かも分からないからね。とりあえずG-01が示してくれた。物を私は作り出すことにした。
 材料はいくらでもある砂だね。後は岩になってる砂獣……でも土台に使うのはもったいないか。土台は大切だけど、色々とエネルギーの塊的な砂獣は有意義な物を生み出す材料だからね。流石にいつまでも私のエネルギーをあげ続ける気も無いしね。
 物は作るけど、それから生産させる物を生み出すエネルギーくらいは自分達で提供して欲しいよね。なんでも私たちにおんぶに抱っこでは駄目だと思う。
 
「どうせ見えないし、ただの頑丈な柱になぁれ!」
 
 見えるところなら、色々と凝る甲斐もある。けどこれは地中に埋まる柱である。凝る必要なんて一ミリも無い。だから無骨な柱を何十本と作った。強度も一応テストしてみたけど、問題なさそうだった。砂で作ったとは思えない強度をしてる。なにせG-01が殴っても大丈夫だからね。砂獣の攻撃なんかじゃ壊れないだろう。
 
 それを等間隔で砂に突き刺していく。まずはちゃんと立つまでブッサして、更に深くに刺すために空中にジャンプして、落下する位置エネルギーと運動エネルギーヲ使ってズガンズカンとG-01で踏みつけて土台となる柱を砂の中に埋もれさせて行く。それで全部が同じ高さになったのを確認したら、改めてしっかりとした板状の土台部分を作った。
 
「さて、ここからが本番だね」
 
 ここからは後は設計図通りにユグドラシルシステムに任せるだけ……ではあるけど、何せ作る物の規模が今までのパーツ単位ではない。めっちゃデカい物を作る関係で、しばらくG-01は動くことが出来ない。私自身にもどういう影響があるのかよく分からないし、覚悟をして作っていこう。
 
 範囲を基礎を作った部分に固定して、そこに設計図をあてがう。するとモニターに『実行しますか?』の文字が出てくるから、私はそれを視線で了承した。すると一気になんかコックピットが暗くなった。どうやらユグドラシルシステムにエネルギーを廻しだしたらしい。
 G-01が手を翳してる土台には沢山の魔方陣がなんか回ってた。