しばらくはずっと地面に片膝をついてじっとしてたわけだけど、そろそろ動くときが来たようだ。なにせ色々と変化が大きかったからね。それを色々と把握するのに頭のリソースを沢山使っていた。
私の頭も拡張されて、もうバカとは言わせない! って感じな訳だけど、自分では頭が良くなったのかはわからない。確かに物覚えはとても良くなったと思うけど、頭がよくなったかというと……うーんである。
まあけど、マニュアル読むだけで頭痛くなってたときと比べたら、随分と楽になったから、私の頭もなかなかに成長したな……とか思うけどね。
「うん?」
なんか動こうとしたらアラームが鳴った。どうしたのかと外をみると……うん……わかってたけど、なんか祭壇とか作られてるし、それだけではなくて、なんかいつの間にかG-01が飾られてるんですけど?
「え? これ動いて良いの?」
めっちゃ困る。てかお供えが祭壇はみ出してG-01の周囲に一杯だよ!! さらにG-01の周囲は子供達の遊び場になってる。下手に動き出して、この沢山の積み上げられた物が崩れたらその子供達に襲いかかる可能性がある。
一人二人なら簡単に守れるけど、ちっこい子供達を数十人守るのは大変だ。そういう機能はあんまり得てないんだよね。機動性とか攻撃力とかか、後は生存機能とか重点的に伸ばしてるからね。私も魔王も勇者も自分のことは自分でしてってスタイルだからね。それだけの実力があると認めてるって事でもある。
「どうしようか?」
『それならば遠隔操作できる個体を生み出しましょう』
「なにそれ?」
そんな都合の良い存在が生み出されるの? たしかに 私の……というかG-01の機能ならそういうのがないとも言えないが……そんなの生み出すとなるとかなりのエネルギーが必要では? 確かにG-01は鬼との戦いで大幅にパワーアップを果たした。それにようて総容量もかなり上がってる。でもそういうのを作るのは大体にしてかなりエネルギーを食う。あの施設を作ったのもかなりエネルギー使ったし。物資を作るのは別の……砂獣を使ってるから無限にエネルギーを生み出す機能とかはいらなかった。
そんなの作るとなるとそれこそ無限のエネルギーが必要だしね。個別に動いて、しっかりと期待に添える運動性能を求めるとなると……かなりヤバそうだよね。
だって基本、小型化する方が大変じゃん?
『最低限パーツの選定は終わっています。あとは貴方次第ですよ」
むむむ、何その挑戦的な言葉……ふふ、受けて立とうじゃ無い!!