uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットの中だった(ただし、出ることは出来ません)運命という世界線を壊せ 557

砂埃の中で分裂なのか、分身なのかわかんないが、複数に分かれた魔王。それに対応するために、攻撃一辺倒だったアイは片腕を盾にして様子を見てる。複数になった魔王はどれも実態のような反応があるから、全てに対応するしか無いのだ。

 だからこそアイは防御を固めてるんだろう。実際、あの盾がどれだけの性能を誇ってるのか……私はよく知らないが……一応あの体はアイの要望通りに作ってあるから、あの盾も仕込んであったけど……どのくらいの性能があるのかは知らない。結構薄そうなんだけどね。てか、光だし……薄いのは当たり前だ。

 でもG-01を作った人達が作ってるわけだし、紙みたいな盾では無いだろう。それでもあれで魔王の攻撃を防げるのかは見た目的には疑問しか無い。まあでもその疑問はすぐに答えが出るだろう。

 魔王は複数人に別れて迫ってきてる。上手くそれを避けてるが、魔王は戦闘のセンスは抜群だ。アイが交わすことも想定して、その動きを行ってるだろう。そしてここぞという所で交わせない動きをしてくる。

 まあ単純な猛攻なんだけどね。息をつかせない、ずっと魔王のターンみたいな猛攻だ。流石にこれだけ仕掛けられると、避け続けるなんてのは現実的じゃ無い。それでもアイはその魔王の行動、そしてスピードを計算して、更には行動をパターン化しようとデータを分析してる。私には出来ない事をやってるね。けど、それを完成させる前に、魔王は叩き潰しに来てる。そして一気に、上と左右、さらに後ろからも魔王が迫る。盾を持ってるからと言っても、これは……ね。どうしようもないよ。だって盾の範囲は腕だけだ。どう考えても範囲が足りない。

 けどアイは慌てない。しっかりとその目を広げて見据えてる。そしてまずは右側の奴の攻撃をギリギリでかわして、なんとその盾を構えてる腕でカウンターを食らわせてた。おいおい、盾じゃ無かったんかい!? と言いたい。けど盾だって攻撃できない訳では無い。盾だから防御に廻して、左腕では攻撃をしないだろう――という心の隙をアイは突いたんだろう。

 上手く右側の魔王にはカウンターが決まった。けどその姿が黒くなって消えていく。どうやら分身だったらしい。てかやっぱり分身か……でもセンサーには全て実態として表示されるのが厄介な……だよね。分身だとわかってたら、その動きなんて無視していい。けど現状わかんないから、それが出来ない。

 だから対応するしか無いわけだけど、魔王という強者を分身含めて全部相手にするなんて現実的じゃない。けどやるしか無い。今は……ね。

 上手く右側魔王をぶっ飛ばしたわけだから、そこから、囲みの外へと行くが勿論魔王達は追ってくる。そこでようやくこのアイの盾が役に立った。さっきは盾関係なくぶん殴ったが、背後に迫ってた魔王の拳を盾で受け止めた。

 そしてその瞬間、その衝撃を反射的に盾が魔王に打ち返していた。なるほど、そんな機能があるんだね。便利そうだ。