uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットの中だった(ただし、出ることは出来ません)運命という世界線を壊せ 581

男なんてチョロいものである。いきなり何を言い出すかと思ったかもしれないが、そう思ってた……と言うことだ。私というかアイがね。だって私が戻ってきたアイにご機嫌とってジャルバジャルにいって魔王の代わりをしてきてっていったらあいつ――

「わかりました。魔王の変わり、完璧に務めてみましょう」

 ――って自信満々だったから私は一応忠告しておいたのだ。

「そうはいっても、ちゃんとコミュニケーションとれる? ただ自分の意見を言うだけじゃ駄目なんだよ?」

「私をなんだ思ってるんですか? 私があの魔王よりもコミュニケーションが苦手とでも言いたいのですか? 大丈夫です」

 確かに魔王と同じレベルと考えるのは失礼かもしれない。どっちが――とは言わないけどね。でも何でこんなに自信があるのか謎ではある。初めてのコミュニケーション相手って魔王でめっちゃ失敗してたじゃん。

 いや、あれは魔王がそもそも交渉とかする気なかった……ってのもある。あいつは戦いたかったらしいからね。だからそれを考えるとアイのコミュニケーション力は不明ではある。一応勇者とは顔合わせはしてる。

 でもそれもアイのコミュニケーション力を計ることは出来ない。なぜなら勇者の奴がコミュニケーション力高いからだ。勇者は勇者というのもあるけど、普通に人当たりはめっちゃ良いからね。そしてサポート力もめっちゃ高い。だからこそあんまり長くまだいないこのアズバインバカラでも知り合いがめっちゃ沢山いる。

 常に側に誰かがいる。そして街を歩けば人が集まってくる。実際アレは異常だと思うから、ああなる必要は無い。でも私があんまり自由に動ける世界ってそんなにあるかわかんないし、円滑に現地の人達とコミュニケーションをとれる程度のコミュ力は欲しい。

 基本的にアイは正しいことを言うと思う。それに正しいことをやるだろう。それは確実にわかる。そういう奴だし、こいつは膨大な計算を一瞬で出来る能力がある。まあ能力というか、スペックだけどね。

 でもそれが受け入れられるか……はわからない。だってアイとこの世界の人達では水準が違うというか、知識だって違う。アイの正しさが理解できるか……そこら辺アイは理解してるのだろうか?

「私には必殺の理由があります」

「必殺の理由?」

 なんだそれ? そう思って私は聞き返す。するとアイはこう言った。

「それはこの体が美しいからです。私のデータでは美しくて可愛い女性は最強というデータがあります」

 そんなことを堂々と言うアイ。別に間違ってはなさそうだけど、このG-01とかを作るほどに凄い人達にもアホはいるんだな……と思った。