uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 667

『セキュリティ突破、書き換え返し。もう面倒だから、私とのパスをつなげるようにして……人にとっては命ほどのエネルギーでも、私に……この機体にとってはそれほど大きなエネルギーじゃないから、この武器のエネルギー供給元を使う人じゃなく、G-01に設定。

 邪悪な機能は可能な限り削ぎ落として……』

 

 私は出来るうる限りの術式の改変を行ってる。色々と複雑な事をしてるようにみえる……かも知れないが、大体はG-01の指示に従ってるだけだ。自分だけで弄り倒すと壊しかねないからね。せっかくの武器である。たしかにこのままでは呪いの武器だ。これを手に取って契約した奴の命を奪う武器。

 確かに一次的にそいつは英雄とかになれるのかもしれないが、その代償は命……とかそういう武器である。でもそれだと誰も手にとってくれないだろうから私が改変してる。今までの経験からどうせプロテクトはかかってないと思ってから、術式を組み替えるのは簡単だ。これがプロテクトがあって下手にいじると自己崩壊起こすとかなら、まずはそのプロテクトを突破するところから……ってなって大変だが、魔法技術の独占ゆえの慢心によって教会はそんなことはしてない。

 

『よし……とりあえず一度本契約まで済ませてもらえますか? 多分解除もこっちでできるので』

「大丈夫でしょうね?」

『そもそも貴方なら死ぬことはないでしょう? その身に都市核があるんだから』

「わかったわよ」

 

 裏ヌメリアさんが文句言ってくるが、実際本契約まで行ってみないと、この武器一つでどれくらいのエネルギーを持っていかれるのかわかんないからね。検証は大切だろう。そしてそれが1番適任なのがヌメリアさんだ。彼女ならたとえ人一人……いや人数十人? それとも何百人? 分でも耐えられるだろう。

 普通の表ヌメリアさんには頼めないが、裏ヌメリアさんならまあ別にいっか……となる。というわけで武器に触れてもらって契約をしてもらう。すると石だった武器がその輝きを取り戻していった。これで台座からも引き抜ける用になったね。そしてそのエネルギー量も判明した。G-01にとっては微々たるものだ。

 これなら余裕だろう。戦闘に支障がでることはない。最後までのプロセスも判明したし、私は一気にすべての武器を制御下に置くために術式を使って強引に契約をしてやったよ。それによって全てのここの武器が一気に元の輝きを取り戻す。実際、私のエネルギーを使ってるこの武器達、きっと教会の想定以上の力を発揮するんじゃないだろうか? 奴らに一泡吹かせるのも面白そうだし……さっさと届けてあげよう。できうるなら、沢山の人がこの武器を使ってほしい。

 まずは外にいる軍の奴らに渡して、その様子を映像越しに見せて戦えると思わせた方がいいね。普通の一般人でもこの武器があれば戦える……そう思わせられれば、避難してる人たちも武器を取るかもしれない。

 そのくらいの気概があると、私はこの世界の人達を評価してるよ。