「よし、これだね」
私はとりあえず脳のデータを全て引き抜く手段を見つけた。急いでもう一体、ドローンを呼んで、脳のデータをそのドローンへと丸々移すっていう方法だ。そのために呼んだもう一方のドローンをこのサーザインシャインインラのトップの死体に近寄らせて、その脚をぐさっとそのおでこに突き刺した。そして直接脳に触れてそのデータを全部とる。全部だ。記憶だけ……なんて選り好みなんてしない。とりあえずこいつの脳に残ってるデータ全てをドローンのメモリーに移動させるのだ。
ピーピーという音が響く。それは脳のデータを移籍する状況をモニターする音だ。人のデータ……脳にある情報が一体どれだけのデータになるのか……よくわかんない。でもきっと膨大なはずだ。でも直接ぶっ刺して抜き出してるからだろう。それはどんどんと移動されてる。すでに半分という状況だ。これってどうやって、その量を測ってるんだろうか?
まずは最初に全てのデータの容量を確かめてから、移動させてるから、残り時間がわかるのかな? ぐんぐんと伸びてるが、ちょっと餌が足りないかもしれない。餌という名のコソ泥たちね。すでにほとんど砂獣によって食われてしまってる。そしてここに向かってきてる。ドガーンというともに、壁が破壊される。
そこから蟻型の砂獣が現れた
「まだ70パーセントなんだけど」
時間稼ぎをする必要があるね。私はドローンを向かわせる。とりあえず砂獣に突っ込んで電撃を放つ。殺せないが、動きを止めることはできる。これで残り30パーセント大人しくしてろ。
「げ……」
わかってたけど、砂獣というのは一匹見かけたら30匹はいると思うべきである。つまりは次々と出てきた。流石にこれは……
「でもこっちも一体見かけたら100体はいると思ってもらわないとね」
そう言ってもよこせたのは5機だけだった。まだ増産したのが……ね。順次きてるが、今はこのくらいが限界か……ヌメリアさんの方にも送ってるからね。しょうがない。まあけど、残り20パーセン。いけるでしょ。
私はきてくれたドローンたちで電源の結界を作り出す。そこに向かって砂獣が突進を仕掛けてくるが、電撃によって奴らの体は止まる。頭がないアホしかいなくてよかった。それに進化した砂獣は市街の方にしかいなかったし、なんとかなるでしょ。