uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 728

 とりあえず明を維持するための世界の装置? だとでも思えばいいのか、それに私は友好的にせっすることにするよ。まあ実際、そういうのをこれが感じてくれるのか……それはしらない。けど、なんか黄金の鬼がかなり荒く扱ってたからね。私は違うんだよって事をアピールしておけば、なにか有利になることがあるかもしれない。

 もしかしたら道を開けてくれたり……ね。

 

「えっと……ううん?」

 

 なんかどんどんと明に開いた宵の穴からそれは出てくる。半透明のプニプニがにじみ出てきて、このままじゃ私……というかG-01も包まれそうなほどである。

 

(まずい?)

 

 これは敵意や害意といった物はない。ものはないが……なんかどんどんと滲み出てきて、それが地面に落ちだしてる。もしも……だよ? もしもこれが世界を満たしてしまったら、どうなるんだろうか? もしかしてこれが砂の代わりに地面を持ち上げていくとかなったら、この世界の終末が速まったしないだろうか? 

 都市が消えるごとに、この世界は嵩がましていき、そして太陽に到達したら終了してしまう世界だ。実際、これのプニプニが嵩を上げるというよりも、普通に考えたら、これのせいで世界が溺れるって感じになると思う。

 

「実際、どっちも問題だけど……」

 

 そうなんだよね。実際、どっちも問題である。嵩が上がったとしても終わりが早くなるだけだし、世界が溺れたとして、それもまた終わりだ。どっちみち、この世界が終わることなる。なら止めたほうが良いんだけど、いくら万能なG-01でも、この範囲を受け止めたり……更には支え続けたりってのは無理だ。物理的に不可能と言える。こぼれ落ちていくこのプニプニを空間魔法で受け止めて、更にこの隙間に戻すっていう術式でも組めれば良いんだが……それをやれる程のエネルギーはきっとG-01にはある。

 けどさ、この亀裂が広がっていくとなると、部分的にそんな事をしてても意味ないっていうか……その都度、広げていくの? ってかんじでもある。てかそもそも、空間魔法なんて高度なことは流石に……ね。技術で魔法を再現したほうが確率的には出来そうなきはする。

 

「てかこれって、こっちにだけ落ちてくるって不公平じゃない?」

 

 そう思った。だってこっちから宵が見えて、宵からは明であるこちら側が見えてる。ということはどっちにも穴が空いてるということだろう。なのにこっちにだけこのプニプニは流れてる? それっておかしい。実際はこのプニプニは宵にも流れてるけど、鬼は別に気にしてないのかもしれない。そもそもが宵のほうが明の世界を包んでる訳で、それってつまりは宵のほうが広いのだ。つまりは宵の受ける影響はこっち側の世界よりも遥かに小さい。そもそもが溜まったりしないだろうし……なら何もする必要もないってことだ。

 

「こっちは終わりかもしれないのに、向こうはなんとも無いって……」

 

 理不尽極まりないなって思った。