uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 738

 私は鬼の顎を吹き飛ばしてた。これは撃ち抜いたことへの比喩表現とかではない。事実、現実として撃ち抜いたということである。つまりは鬼の顎が無くなったのだ。まあなくなったというよりもその体から分離したというか? そういうことだ。

 人間の顔の顎部分が吹っ飛んでいった……と思ってもらえればいいだろう。それによって鬼一体がたたらを踏む。そもそも宵には地面とかないから、どうやって鬼は立ってるのか……G-01はそれこそブースターがあるから、それで奈落の底へと落ちていかないように浮いてる。

 でもまだこのブースターではそれこそ空中にずっとG-01が維持するには足りないんだが、それでもなぜか宵では大丈夫なんだよね。きっと大気とかなくて、重力とかも無いからだと思われる。だから、鬼だって落ちない。その巨体が浮いてるのかなんなのか……けど、鬼もただ浮いてるってわけじゃない。

 だってそれなら素早い動きなんてのは出来ないだろう。それに無重力で浮いてるのなら、ふんわりふんわりと行った感じの動きになる。その動きは決して早くはないだろう。

 でも鬼はそこそこ早くはある。まあデカいから緩慢な動きではあるが、そこに不安定さはない。無重力ってなんか不安定な感じというか印象があるが、鬼は別にそんなのはないんだ。

 ちゃんとの地面に足をついてるような安定感がある。実際地面はないが、なにかそういうシステム的な何かが鬼にはあるのかもしれない。顎を無くした一体は、とりあえずダメージをうけてそれの修復をしてる。でももう一体は未だ普通に襲ってくる。鬼の厄介な所はその耐久力にある。

 膨大な力を盾にしたその圧倒的なしぶとさといってもいい。それが厄介なんだ。だから顎を砕いたとしても、実際はそんなダメージにはなってないだろう。

 

「鬼を倒すには、その角を折るしか無い」

 

 それが鬼を倒す手段だ。これまでのデータでもそれは判明してる。だから狙うは角だ。鬼の角には膨大なエネルギーが内包してあるから、それをなくすと一気に鬼は弱くなる。鬼が腕を伸ばしてくる。私はそれをブースターをうまく調整して、くるくると交わすよ。地面とは違う動きが求められるこの宵という空間。

 最初はそれこそ戸惑ったけど、今はなれたものである。寧ろ、こっちのほうが色々と面白い動きが出来る。なにせ360度動く選択肢があるからね。地上ではだいたい180度が限界だし。

 腕を掻い潜って一気に鬼の角へと迫る。そして私はG-01の拳をぶち当てる。その瞬間、甲高いキィィィィィィィィンという音が響いた。そして鬼が吠える。奴らも自分たちの弱点は知ってるんだ。だから私がその角を狙ってるとわかると、ああやって吠える。さらに今回はなんかいつもの鬼のときとは違って、その角が輝き出した。そして鬼にも変化が起きる。

 なんかその体が黒くなっていってる。今までは裸というか……なんかそんな感じだった。肉感があるっていうかさ……全裸に近いと思ってたわけだ。まあ鬼だし? それに違和感はなかった。

 でもなんか今は、黒いピッタリとした服というか、スーツでも来たかの様な……そんな感じになった。こんなのは実際初めてだ。やっぱり何かこの鬼はいつもの奴らとは違うらしい。