私は絶好調である。さっきまで死にかけてたなんて信じられないくらいに絶好調だ。それに幸福感もマシマシだ。なぜかは簡単。鬼のエネルギーがウマウマだからである。今までは取り込めるくらいに減らして取り込んでたエネルギーをまるまる奪えるのだから、大きい。
心なしか肌の艶が良いし、髪もサラサラである。てか……
「なんか急激に伸びた?」
私の髪は基本腰くらいまで常にある。けど、足が浸かってる液体の部分にはつかない程度になってたはずだけど……なんかめっちゃ私の髪濡れてる。それに前髪も伸びてるからか、なんか邪魔だし。
「ん? んん?」
なんか髪をサワサワしてると、飛び込んできた。何が? って、それは私の胸部装甲である。つまりはおっぱいなわけだ。私は裸だ。一応脚や腕とかはうっすい生地の服と言って良いのかなんなのかをつけてはいる。普通そこは大事な部分にしない? って思うかもしれないが、なんかあるんだろう。足はそれこそ液体に使ってるし、その関係もあると思う。なにやら一番制限を受けてるのが脚だからね。
まあそんなことはどうでもいいのだ。問題なのは私の胸部装甲が髪と同じように成長を果たしてる……ということだ。私の体はこれまでスレンダーボディだった。実際今までもまったくなかったわけじゃなく、手のひらに収まる程度の慎ましやかな丘があった。
私は実際それでも自分の胸にそれがあるのが嬉しくて、よくモミモミしてたわけだ。小さくても十分柔らかかったしね。自分の胸をモミモミとするだけで、不思議と落ち着いたりできてた。
だから私は自分の胸の大きさはちゃんと覚えてる。少なくともこんなちょっと体を横に揺らしただけで引張りを感じる……なんてことはなかった。まあ何をいいたいかというと、Bカップくらいだった私の胸が、C……いやDくらいまで成長してるってことだ。私の手にはもう……収まらないよ。
「やわ~~」
今までも柔らかいと思ってたが、大きくなると芯がなくなるのか、なんかフワッフワしてますね。なんで口調が変わったのかは、興奮してるからだ。これは今まで以上に捗りそうですね。
なにが? なんて言わないで。そこは察してほしい。てかなんでこんなことに?
「もしかして……有り余ったエネルギーが私の体にも回ってきた……とか?」
つまりは余剰分のエネルギーを手に入れたら、私は成長出来るのかもしれない。