uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットの中だった(ただし、出ることは出来ません)運命という世界線を壊せ 761

「私はこの世界の神だ」

「はあ……G-01のおちゃめ機能でも発動しちゃったかな?」

 

 とりあえず私は小窓をそばに出してこの変なホログラムを消すために、G-01を調べる。けど……

 

「うーん、どれ?」

 

 ちょっと機能が多すぎてよくわかんない。てかそもそもこんな機能あるの? いやそれこそ多彩な機能があるG-01である。ホログラムを投影するくらいは普通にできる……と思う。だからおかしくないんだけど、いきなり発動するっていうのもね……もしかして――ここで私はハッとしたよ。

 

「まさか、このG-01を作った方々が私がある一定の水準まで成長したら出てくるようにしてたメッセージとか?」

 

 なんかそういうの仕込まれててもおかしくないじゃん。なにせ私に対してG-01は隠し事が多い気がするし。いや、実際は隠してなくて、私が読み解けてない――って可能性は大いにある。だってあのマニュアルだし……そんなことを考えてウンウン唸ってたら、なんかホログラムが話しかけてきた。

 

「私はこの世界の神だ」

「はいはい、ちょっとバグってる?」

 

 高性能なG-01にしては珍しいことだ。実際長期間つけっぱなしにしてたりするとこういう機械系ってやっぱりどこかでガタが来たりするから定期的に電源を落として溜まってるキャッシュとかをまっさらにしてキレイにするのが普通必要だよね。

 けどG-01は私の生命を支えてる。もしもG-01の電源を落とす……とかしたらそこら辺どうなるんだろうか? 実際生命維持装置だけは稼働するようになってるとは思う。そこら辺を手抜いてる……なんてないだろうしね。

 実際外側というか、内部の頭やシステム的部分以外の装甲やらフレームは勝手にG-01自身がチェックしてメンテナンスをしてるみたいだから、外側は考える必要がない。けど内部の事は私がちゃんと考えないといけないのかも……

 

「おい、私は神だぞ」

 

 そう言ってなんかこの人……人? 宇宙服を着てるし、やけに声が重なって聞こえてうるさいくらいのその人はなにやら手を向けてくる。そしてその手に見たこと無いような魔法陣が現れる。しかもかなり複雑で、精密だ。一体何個の魔方陣を重ねたらそうなるのかって感じで、手から肘まで魔法陣が重なってて、なんか円柱をつけてるみたいに見える。

 なるほど……確かにこれはホログラムではなさそうだ。てかやばい? 本当に神を怒らせちゃっただろうか? どうしよう? どうしたら許してくれる? おっぱい揉ませたら許してくれるだろうか? てか私……丸見えじゃん。