uenoutaの日記

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転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 783

 何体いたっけ? とか思ってた内に私は砂獣を吹き飛ばす。実際吹き飛ばすと厄介だから、その場でぷちゅっとしたほうがいい。それはわかってるが、流石にそこまでやらせてくれる程に弱くはないんだよね。

 でもこっちが圧倒してるのは変わりはない。たしかにこの砂獣達は厄介だ。なにせどうやらこいつらには知性って奴が芽生えてるように見える。実際都市核を取り込んだ砂獣は知性があった。

 でもこいつらは別に都市核を取り込んでるわけじゃない。だからエネルギーとしてはそこらの砂獣よりもすこしばかり多い程度だろう。でもそれでも強力なのは、やっぱりその特殊な姿と、そして知性にあるといえる。

 コイツ等が今もなお生きてるのもその知性のおかげだ。そこらの砂獣ならただ突っ込んでくるだけだし、フォローを入れたりはしない。だから止めを刺す事ができる。でもコイツラは違う。上手くフォローしあって、なんとか今も生きてるって感じだ。

 こいつらのこの連携にきっと隊長さん達も手を焼いてたんだろう。どう考えてもこっちが強いんだけど、それでも倒しきれないんだもんね。やっぱり連携とはなかなかに大切だと思い知る。

 それでもここまで余裕たっぷりにいられるのはもともとがG-01と砂獣に差があるからだ。けど隊長さん達はその差が逆転してただろう。つまりは砂獣が強くて、人が弱い……そんな構図はこの世界では当たり前だ。

 だからこそ、きっと厳しい戦いだっただろう。一気に戦況がG-01が来たことで傾いたはずだ。それをどんな気持ちで受け止めるんだろうね。

 

「助かった」

 

 ――と思うのか、それとも

 

「悔しい」

 

 ――と思うんだろうか? 実際普通の人達は前者だと思う。大抵は助かったと思うだろう。なにせピンチだったし、限界は近かった筈だ。いや、限界を超えてたかもしれない。隊長さんとかは特にね。だからこそ、G-01の登場にホッとするのがほとんどだし、それで良いと思うが……悔しいと思えたらもっと成長できるかもしれないよね。

 まあ私が言えることではないが。

 

「知性があるのなら、勝てないってことはわかってそうだけど……」

 

 それでもまだ向かって来ようとするのは、やっぱりその程度の頭なのか……それともそんな命令でも受けてるのか……どれだけこの砂獣に教会の意思が入ってるのか、それは興味ある。

 砂獣達は立ち上がって、その力を駆使してくる。まずはどうやら遠距離が出来るやつがその体を膨らませて沢山のつばを吐いてくる。

 

「ばっちい」

 

 あれは酸である。触れると溶ける。人間の肉体なら簡単にそれこそ骨まで溶ける。けどG-01には効かない。だから無視だ。けどなんか当たった酸がベタベタしてる? 粘着性があるみたいな? どうやら性質を自由に変える事ができるらしい。まあそれでもほんとんど動きに影響なんてないけど。

 でもほとんどということは僅かには影響あるわけで、その僅かにどうやら奴らは掛けてるらしい。

 

「上等、あがいてみせなさい」

 

 なんかこっちが悪役みたいだなって思った。