uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 786

「今度は守ったのかな?」

 

 肥満型の砂獣が爆散した。私的には混在砂獣の方を狙ったんだけど、もちろん直ぐにその脚でこっちも蹴るつもりだった。まあどっちが先……なんてのは些細な問題だろう。肥満型の砂獣を蹴った時、爆散されてちょっと後ろに下がってしまったが。このくらいの距離、G-01なら一瞬で詰められる。そもそも詰める必要もないか。私は拳を開いて、腕を発射した。

 まさか腕が発射されるとは思ってなかったんだろう。混在砂獣はその手に掴まれる。二の腕部分の後ろからブースターが噴出して高速で迫るから、反応が遅れるのも仕方ないけどね。

 このままどうするのか……

 

「潰しても……良いけど」

 

 私は良いことを思いついた。なにせまだ特別な砂獣はいるのだ。そしてそいつらは私をただ倒す……というのは難しいともう悟っただろう。普通の砂獣ならそれでもただ向かってくる……ということを繰り返すはずだ。でも奴らは違う。それをその行動で示している。

 だからこの特別な砂獣達はちがう行動を取った。それは人質とか言うことだろう。逃げるのが実際最善策だと思う。けどもしかしたら奴らも砂獣としての矜持みたいなものがあるのもかも知れない。

 そんなのはこっちは知ったことではないから関係なく殺すけどね。それにこれ以上、犠牲を出させる訳にはいかない。それも私が……G-01がわざわざ出てきたのに被害者を出したなんて恥じじゃん。なんか満を持して……みたいに出てきたのに被害者を出したとあっては私の格が落ちてしまう。そんなのは駄目だよね。

 

「させないよ」

 

 という訳で、私は混在砂獣を握ってる腕を避難してる人たちがいる教会の建物へと向かってる特別な砂獣共にむける。そして腕を突き刺すよ。直前で気づいた奴らは分散する。でも腕だけが動いてるわけじゃないんだよね。

 私は散った砂獣の一体の方へとむかった。それは蜘蛛だった。いやいうなればアラクネっていう妖怪的な? そんなヤツだ。つまりは蜘蛛と人間が合体してる……みたいなやつである。蜘蛛人間は実際教会の上層部にいたけど、あれはまんま蜘蛛……蜘蛛に人間の顔がくっついてるみたいなやつだった。

 でもあれをアラクネと表現しなかったのは私の中でアラクネの姿ってこうだよねって奴があったからだと思った。まさに今見てるのがアラクネである。ただ蜘蛛の体に人間の顔面がついてる……そんなのはアラクネではなく化け物である。

 そうなぜか、アラクネの人間の方は美女……と相場が決まってるのである。そして例に漏れず、この砂獣のアラクネ型も人間の部分は美女である可能性は高い。残念ながら下半身、腰の際どい部分から蜘蛛の体に繋がってるからやらしい部分はない。

 そこは残念だが、でも顔はズームしても耐えられるくらいには整ってる。いや目とか見えないんだけどね。なんか知らんが、彼女、自身の糸だと思うが……それで目の部分を覆ってる。でも顔の形、鼻の通り具合、それに口の形……全て整ってるといっていい。後は目さえ完璧なら美女確定だ。

 もちろんだけど、あれは砂獣だ。だから服とかを着てない。つまりはスッポンポンである。

 

(なんでそこを膨らませた?)

 

 謎だ。なんでおっぱいをふくらませる必要があるのか。私よりもあるんですけど……砂獣に負けるなんて、なんか屈辱。体は細い、それに白い……真っ白と言って良い。病的かも。でもスタイルは完璧だろう。そしてとても長い髪をしてる。黒い漆黒の髪に目を覆う白い糸がとても映えてる。

 

「とりあえずそれは駄目でしょ?」

 

 私は残ってる腕の方でデコピンをする要領で攻撃を行った。大きく状態を反らして避けるアラクネ型砂獣。私の予想通りの避け方である。体を反らしたことで彼女の豊満なソレがブルルンとゆれる。私はその揺れるものを、べつの指で体から分離してあげる。

 

「よし」

 

 いい仕事をした感じで私は満足だ。