uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 792

カマキリの鎌がG-01の表層に傷をつける。それをきっと多腕砂獣は通用してる……と思ってるだろう。更にそのラッシュは強く、激しくなっていく。それに……

 

「なんか気持ち悪いなあれ」

 

 多腕砂獣のエネルギーが高まってる。そしてそれを受けて、持ってる鎌がカタカタと震えてる。すると、その形が変わった。最初はそれこそシンプルなカマキリの鎌だった。普通の昆虫のそれだ。でも今は違う。震えてると思ったら、その刀身が更に鋭く、そして凶悪になったのだ。鮮やかな緑色の皮につつまれてるような刀身だったわけだけど、今やそれがドスい色の深い緑色になって、刀身はギザギザだし、刃自体も大きくなった。

 まさか成長要素があるとは……驚きである。でもまあ生物だしね。力を込めたら、成長してもおかしく……おかしくない……かな?

 

ズバっ――

 

 そんな事を思ってると、ダメージが一気に上がったという知らせが届いた。実際どうやら装甲の一番外側をなんとか傷つけてるだけだった今までとは比較にならないくらいにはG-01の装甲が破壊されてた。

 言う成れば今までは塗装を剥がしてた……くらいだったのが、ボディ自体に傷をつけられた……といえばわかりやすいだろう。人体でいうと骨まで達してる……みたいな? それだけの鋭さがどうやらあるみたいだ。それでも動きには支障はない。

 これがシンクロ率100%だったら、痛みで鈍くなってただろう。けどいつもどおりの操縦方法でまだ操ってるからね。痛みまではシンクロしてない。それにこの程度、G-01の行動には支障はない。10%位は腕の精密さが落ちるが……問題なんてない。私はそれを証明するように、振り下ろされた鎌を指で取った。真剣白刃取りである。二本の指を器用に使うのは難しいんだが、もうずっと操縦してるのだ。

 このくらいね。まあ出来るって。私は自分を不器用な方だと思ってるが、流石にね。実際は事前にG-01がその軌道を計算してくれてたのが大きいけどね。けど多腕砂獣は止まらない。なにせ奴は多腕なのだ。一本を白刃取りされたってほかがある!! って訳で向けてくる。でも私はとりあえず他の指をつかってデコピンで多腕砂獣をふっとばす。

 でもそんな事をしてる間に、混在砂獣が懐に入ってきてた。そしてやつもどうやらその力を高めてる。腕についてる2つのカブトムシの角。それも進化してた。腕全体が一つの塊のようになって、さらに大きな丸い何かが二の腕についてる。それからエネルギーが放出されたかとおもうと、G-01がふっとばされた。