uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 795

「残り二体」

 

 私は何もない空中をつかんでそれを引っ張るような動作をした。そしてなにも無い所を蹴る。けどインパクトは感じなかった。種明かしをすると、そこにはアラクネ型の砂獣が居たはずだった。再び性懲りもなく私の……というかG-01の行動を妨害しようとしてた。

 奴はアラクネだからね。その糸を使って色々とやってる。直接今のところガチガチにやりあってないが……でももう残ってる特別な砂獣は二体である。混在砂獣とアラクネ型砂獣だけ。

 そして私はまずはアラクネ型砂獣からやろうと思ってる。裏で色々と動き回られると……ね。別にG-01の強さなら全然問題なんて無いのはそのとおりではある。けどだからってうざくないか? と言われたら当然ウザいものはウザいのだ。なのでね……それにアラクネ型砂獣の糸は見えない。不可視の糸だ。まあG-01には見えてるんだけどね。

 普通の人達なら、こいつの糸は厄介極まりない代物だろう。見えずに頑丈だし、拘束から、妨害……と様々なことにその威力を発揮するだろう。けど私は見えるし、そもそもが自力でこの糸から脱出だって出来る。

 まさにアラクネ型砂獣にとって、私は天敵だろう。まあせっかくの人形の所は美女な見た目してるからグッチャグチャにするのはどうか? とか思うが……けど大人しくさせて私の物にする……とか無理だしね。

 

「無理かな?」

 

 結構この特別な砂獣のことはわかってきた気がする。どうやらだけど、こいつらってもともとはそこらにいた普通の砂獣だったのは間違いない。それがどうしてこんな特別な砂獣になったのか……それはヌメリアさんが生んだ砂獣の子供……それが砂獣に影響を及ぼしたから。

 それに私は一度砂獣を作ってる。もしかしたらだけど、どうにかこの美女を手懐けるって事ができる可能性もあるかもしれない。でもそもそも砂獣とはこの世界を作った神が目的遂行するための代行者的なものを目指してそれに突き進んでるんだと思う。

 

「けど一体くらいは目をつむってくれるよね」

 

 ちょっと試してみたくなった。ほんとうならアラクネ型砂獣もさっさとプチっとする気だったんだけどね。でもそうなるとこの子は最後が良いだろう。混在砂獣がちょっと遠くからその腕を振るってる。

 そんな遠くからなにやってるの? とか思うが、実際はなんか衝撃がズガンズガンとG-01にぶつかってる。インファイターだと思ってたけど、どうやら遠隔の攻撃手段も持ってたらしい。

 まあG-01には全く効いてないけどね。この程度の衝撃じゃね。無意味だよ。