uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 800

「むむむ……」

 

 思ってたよりもなかなかに大事……というか、この作業、なかなかに大変だ。いや、簡単では無いだろうと思っては居たよ? だって存在を書き換えるわけだからね。実際の所は最初の所はそんなね……ここまで大変なんてのは思ってなかった。

 

「ちょちょいってやればなんとかなるでしょ」

 

 ――ていう気持ちだったのは否めない。でも流石にそんな簡単なことじゃないってのは今は理解してる。そもそもがこのアラクネ型砂獣を形作ってるのは教会がヌメリアさんに産ませた特殊な砂獣によるんだ。

 けどそれを許したままではこの特殊な砂獣達は教会の影響下から抜け出すことは出来ない。だからって普通にそのヌメリアさんが生んだ砂獣を除去したら、こいつらはもう特殊な砂獣ではなくなるっていうね。私はこのアラクネ型砂獣の人間部分の姿が気に入ってるのだ。

 ただの砂獣になったらもうそれはただの化け物じゃん? そんなのは手に入れる意味がない。なのでなるべく、彼女の部分は残しておきたいから、私は頑張ってるのだ。だって美少女とか美女とかなくなるのは世界の損失じゃない? もしもそれが砂獣だとしても……さ。

 しかも彼女は貴重なのだ。なにせ真っ白だ。本当に白い。この世界、太陽燦々だからね。この世界の人達は皆さんこんがり焼けてる肌をしてる。小麦色なのだ。別にそれが悪いわけじゃないよ? それはそれでエロくていい。熱いから基本露出高いしね。眼福である。

 でも素材も貴重で、冷房なんて物はない世界だから、どうあっても、日焼け対策なんて教会の影響下にある中央くらいしか出来てないのだ。普通にアズバインバカラとかの上の方の人達だって普通にこんがり焼けてるからね。

 

「とりあえず、置き換える物を消失と同時に中に入れよう」

 

 私は徐々にこのアラクネ型砂獣の体を構成してるエネルギーを私の……G-01のエネルギーへと置き換えて、それで崩壊しそうな所を無理矢理つなぎとめたり、副作用というか体の反発作用だろうか? そういうのを抑え込んでいくよ。

 ほら、臓器とかでもドナーの臓器が移植しても合わないってことがあるだろうけど、このエネルギーもそういうのはある。なにせ世界によってエネルギーは全く違うからだ。根源のエネルギーは6つくらいだからそれがたまたま合ってたら、全く違う世界でもある意味で合ったりするとは思うけど、G-01のエネルギーはその6つには該当してないんだよね。

 その代わりにユグドラシルシステムがあるおかげで、全てに対応できるんだけどね。だからそれでまずはエネルギーを変換して、アラクネ型砂獣を満たす。その際に、完全に今のエネルギーに寄せないのが大切。そうしたら支配がかわらない。反発作用がでるか出ないか……そのギリギリをせめて、それで徐々にエネルギーの質をこっちに寄せていくことで、上手く置き換えるのだ。

 そして体の中央にいるヌメリアさんが生んだ砂獣を私のエネルギーで隔離して、その置き換えを実はG-01のシステムによって作り上げてる。体が完全にこっちのエネルギーに馴染んだ瞬間、その存在を置き換えることで、この作業は完了するのだ。