uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)運命という世界線を壊せ 841

 この世界の中心……それは教会が本拠地を置く中央であり『ドリランド』である。そのドリランドは上に行くほどに地位が高い奴が鎮座してる。つまりは砂の大地に住むやつらはドリランドでは最下層である。

 そして中央の認識として、その認識はなにもこの中央であるドリランドにだけ適応されてるわけじゃない。中央の人たちにとっては砂の上に生きるすべての人たちが最下層なのである。

 だからこそ、そこにいる者たちをどうしようと、ドリランドの住人は気にも留めることはない。そして今、教会の総本山である大聖堂から銀色の鎧に身をまとった聖騎士たちが姿を現している。そしてそれを見守るドリランドの住人達。

 聖騎士たちは大聖堂の前の広場に並んで円陣を組む。がっしりと腕を絡めて……みたいなやつではない。一定の間隔をあけて、背中を向けて皆が立ってる。聖騎士たちはなんかみんな刀身が絡まったみたいな剣を胸の前に掲げてる。そしてさらに大聖堂から防具が豪華になって、体躯が一際大きな一人がスーと移動してきた。

 

(なんだあれ?)

 

 私はこの中央ドリランドの様子を派遣してるドローンによって監視してるわけだけど、あの後から出てきた聖騎士の動きに対しての感想でもあるわけだけど、そもそもがあの聖騎士……人間サイズじゃない。少なく見積もっても2メートル50センチは超えてるよ。それに……なんか背中から羽がはえてる。だからこそあれだけの重装備をしてても足音一つ立てないで移動できるんだろう。

 そしてほかの聖騎士達が組んでる円陣の中央にデカい羽持の聖騎士が立つ。そしてそこでデカい聖騎士が手を胸のところまでもっていく。すると、そこに光が集まっていくよ。それはなかなかのエネルギーをしてる。もちろん、私やそれこそ鬼が放つエネルギーにはかなわないが、この世界基準でいうと、超強力といって間違いない。

 そうして光り輝く光をデカい聖騎士が空に放った。それが上空ではじけると、円陣を組んでるほかの聖騎士達も胸に掲げてる剣に同じように光を集めて空に放つ。やっぱりだけど、最初に放たれたのが一番大きくて、一番大きくはじけてた。そしてそれから一回り、二回りくらい小さいのを周囲の聖騎士達は放ってた。

 

 いったいこの光に何の意味が? とか思ってたら、ゴーンゴーンと鐘の音が聞こえてくる。それはもちろんだけど大聖堂の鐘だった。でもこのタイミングで丁度鳴る? タイミング完璧すぎないだろうか? そう思ってると、やっぱりたまたまではなかったらしい。

 なにやら空から光が聖騎士達に降り注いでるし、空に大きな魔方陣が組みあがっていってる。そしてそれは鐘が音を刻むごとに、魔方陣を増やしていってる。そしてそれはドリランドだけで見える範囲ではなく、この世界のすべての空へと広がっていく。

 どうやら教会はこの世界全てに影響を与える何かをしようとしてるらしい。