「ふう……」
私は一仕事やった感じで額の汗をぬぐう。なんとか思ったことはやれたと思う。私ロボットアームを操って自身の手の届く場所まで新しくなった都市核をもってきた。今までは水晶のようなただの球体だったが、今は違う。その内部にあったシンボルを前面に押し出した感じで球体部分は下半分だけになってる。
「どうしてこうなった?」
私は新たな都市核をみてそういった。いや、別にこんな風にするつもりはなかった。何やらシンボルを蛇が絡んでるみたいな……そんな芸術性までも加わってるよ。てかこの蛇はどこから出てきたのか謎である。でもまあ綺麗だし……
「いっか」
この出来には私も満足である。下半分を球体として残してるのは、ちゃんと都市核として台座に嵌められるように……である。あまりにも形を変えたらまずいかな? って思ったのだ。私は片手で都市核をもって、もう片方の手をかざす。
「むん」
私はちょっと集中する。すると都市核がその透明な姿を淡く輝かせる。すると私の反対の手からキラキラとした光が零れ落ちる。まるで砂が沸くように出てきた。
「成功……かな?」
今のは私は力は何も使ってない。純粋に都市核の力だけで起こした現象だ。しかもただ私の体を触媒にして力を見えるように発言したらキラキラの砂のような光になった。
砂が好きな世界だこと。とにかくこれなら、きっと誰でも使えるようになっただろう。私はそう思って今回手にした三つの都市核も改造してあげた。
それぞれのシンボルが押し出されて、そしてそれぞれ蠍がいたり、ラクダがいたりしてる。どういう理由なのかは不明である。なんか完成したらこうなってる。断じて私が何かをしてるわけじゃない。
「よしよし」
私は改造が完成した都市核をもってアズバインバカラへと返った。そして勇者に託して、それをラパンさんや王様へと持って行ってもらったら――
「「「なんじゃこりゃああああああ」」」
――と絶叫してた。