「これは……」
それをまとっただけだ。簡単にいうと。どういうことなのか実際野々野足軽だってわかってない――わかって――
「そういう事か……」
どうやら野々野足軽の全能感はただの感覚とかじゃないらしい。どうやら風の子を真似てやった力の循環。それは風を増やせるらしい。風の子は常に風を増やすことで自由自在に飛んでるってことみたいだ。でも勝手に風をふやすっていいのか? とも野々野足軽は思った。なにせ風って大気の移動みたいな? 低気圧が高気圧に流れる現象というか……まあけど時々つむじ風とかがそこらへんでくるくるやってることがある。
まああれは、建物にぶつかった風とかが乱れてなってたり……するんだと思ってた。でもどうやらあれは不完全な風の増殖……みたいな現象らしい。それを今、意図的に野々野足軽はやってる。小石が砕け散ったのは、どうやら増殖した風に小石がたえられなくなったからみたいだ。
ということはだ……
「これって風を増殖させ続けたら、俺も小石みたいになる?」
ゾっとする野々野足軽。けど実際はそんなことにならない。風を増やして増やして使えば超スピードだせる……とか思ってやらなければ問題ないんだ。それにこれは自由自在に飛ぶための方法だ。つまりは常に消費され続ける風を増やし続けることで、常に同じように使えるってことみたいな? 毎回毎回そこらの風を掴んでそれを使う――ってなったら、その時だけしかその風は使えないし、消費したらまた風を集めないといけない。
そして集めたとしても、その風はさっきの風とは違う。どうやら風は同じ風を掴む方がいいし、自分で生み出した風なら、さらに自由がきく。力が通しやすいというのだろうか? そんな感じと野々野足軽は感じてる。
『そうそれ!!』