uenoutaの日記

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転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1087

「皆さん!」
「はーはっはっはっは!! 儂らもだまだやるぞネナン殿!」
「聖女様、これが本当の最後でしょう。私たちが勝ちとるのです! 自分たちで!!」
「……はい!!」
 
 私か運んできたジャル爺たちのおかげで、再びネナンちゃんも覚悟を決めたようだ。勇者に続いてジャル爺たちが空中へと飛び出す。彼らにはもちろん空中を飛ぶ……なんていう力はない。それに……だ。それに今のメタリファーは時空間の力を発現してる。その力を発現してない状態なら、この世界のジャル爺たちもまだまだ戦えただろう。
 けど時空間の力はこの世界の彼らには対処のしようがない。だからまずいんだけど……そこは連れて来たのは私なのだ。ちゃんとしたサポートを約束してる。
 
 運んできてた時に、ネナンちゃんがあふれる力で作り出すようにして私もG-01でアクセサリーをつくってそれをこっそりと彼らの耳につけておいた。気づいてるか、そうじゃないのかはしらない。別に何も言わなかったし。
 ここまで連れて来た彼らはこの世界でも最強といえる使い手たちだ。だからもしかしたら気づいてるかもしれないけど、どうやら私が……いやG-01がやったことだからきっと害がないと思ったんだろう。それに……だ。それに今のようになる前……それこそメタリファーが解放される前から彼らはかなりのぎりぎりの戦いをしてた。
 それなのに、今のメタリファーはその時よりもさらに強くなってる。なにせ今のメタリファーこそ通常のメタリファーだからだ。縛られてないメタリファー。
 
 その力をきっと彼らも気づいてるだろう。なにせ相手の力量を図るなんてのはとても大切な事であり、基礎みたいなものだろうしね。けど彼らは逃げなかった。
 私の無茶な要請にこたえてくれた。なら支援くらいするよ。彼らは飛び出して速攻で空中を落ちていく。けど無数の髪の毛がこの空には私や勇者……さらにはアイを目指して向かってきてる。どうやらジャル爺たちはメタリファーに敵としてまだみなされてないみたいだ。
 だから無視されてる。それをいいことに彼らは髪の毛を滑っていく。まあけどたとえ狙われてなくても、ちょっとでも触れたり、その勢いに無防備にはじかれたりしたらそれだけで彼らは重傷を負うだろう。
 それくらい速く……といっていいのか、髪の毛は厄介な動きをしてる。実際今のメタリファーの髪の毛は時空間の力を宿してるわけで、触れるだけでその影響を受ける。
 でもジャル爺たちは私がさずけたアイテムによってそれを緩和してる。だからこそ、髪の毛を滑ることができてる。
 
「こっちはめっちゃ大変だけどね!」
 
 実際あんな短時間じゃ時空間の力を抑制するような強力なアイテムを作れたわけじゃない。もっと単純な事しかできなかったからね。時空間の力に触れて、そしてそれに対処できない存在は時空間で不安定化する。
 それだけで普通は致命的だ。なにせ対処なんて普通はできないからだ。けどあのピアスが私に彼らの情報を送ってくるようになってる。それで歪んだ時空間での彼らの情報……それを私というかG-01で瞬時に計算……修正してるのが現状だ。
 なので私は大忙し……という訳である。