uenoutaの日記

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転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 22

「これは……ただ単の未来への予測へのそれの対応策ってわけじゃないんだね」
 
 まあそれならアイがG-01へと送ってくるわけない……か。自分たちの未来なんてのは現状を分析したらわかるものだからね。それに含めて更には周囲の状況とかももちろん関係はしてくる。それらを完全に予測するのは難しいが、ある程度を予測することはできるだろう。
 
 だからその段階からどうやったら未来を変えることができるのか……けどそれでは結局のところ予測でしかない。運命を変える……それだけのことをいうとなると、ただの予測……とは思えなかった。
 そしてこの情報を見るに……これは予測ではない。変換……転換といってもいってもいい。運命の転換。そしてそれは……
 
「時間と空間に干渉してる」
 
 時間と空間というワードで思いつくこと……それはメタリファーだ。そう、そしてここにはメタリファーによって誘われた。なにかあるのかな? って思った。もしかしてこの船の人達もメタリファーと接触したんだろうか? 
 
 そして彼が彼らに運命の変え方を教えたとか? けどメタリファーは別にコミュニケーションが取れるか? といえば……ね。そういう存在ではなさそうだったけど。
 
『それで、これをどうしたいの?』
 
 私はそんなふうにアイに聞く。確かにこれは色々と面白いと思う。でもさ……大きな欠陥がこれにはあるんだよね。それをわかってないアイじゃないと思うけど。
 
『まあ保険みたいなものですよ。それに考え方は幾重もあったほうかいいのです。アプローチの方法が増えるでしょう?』
 
 なるほどね。つまりはアイはこれを今すぐに活用とかは考えてはないってことだね。ただ情報というか、知識として蓄えて置きたいみたいな? それがいつかは役に立つこともあるかもしれない。
 
 何もないかもしれないけど、なにかあるかもしれない。だからこそ、アイは情報を集めることに貪欲なのかも? 
 
『これって絶対にメタリファーが関わってると思うんだけど……どう思う?』
『そうですね。それに関係しそうな記録がありました。一体あの存在は何を考えてるのか……それにこの場所……』
 
 データから離れて、アイは周囲をみる。といっても、ここは室内だ。広く見れるわけじゃない。けどきっとアイはこの場所そのものを見てるんだろう。きっとここに船が集まってるのにも理由があると思ってるから。