私達はその場を離れる。私はその間もさっきもらったデータを解析してる。そして上に行くと大きな横穴が空いてた。なのでそこから別の船に移った。そこはさっきのところほど大きくはない。なのでG-01はギリギリ通れる……くらいだ。けどこっちもそこそこ進んでる文明の船って感じはある。船と言ってるけど、その形は飛行機に近いし。
そこに入った時、サササーと何やら逃げてった。きっとあの目玉のやつではないだろうか? 単体で挑んでも私達には勝てないと判断してるんだろう。けど……
「見てます」
そういうミレナパウスさん。けどそれは正しい。そう、目玉達は私達の邪魔はしない。けど……その大きな目をこちらに向けてる。観察してるようだ。わたしたちの弱点を探ってるのかもしれない。なかなか組織的だったし、新たなトップが出来てその命令を遂行してるのかも。そもそもが私が倒したあの巨大な目玉だけがトップとは限らないからね。
あの目玉はあくまで現場のトップだった……という線もある。だから本当の頂点は別にいる……みたいなさ。まあけどわざわざ捕まえてしばいて吐かせる……ということもする気はない。集まってたらきっと大丈夫でしょう。
そして今度はこの船の内部システムにもアクセスをアイは試みる。また何か情報がないか探りたいんだろう。実際上に行っても、下に行っても、なにか目的があるわけじゃないからね。
そもそもがここに何故にメタリファーが連れてきたのか……それがわかってない。だから理由があるのならそれを知るためにも、ここに残されてることを調べていく必要がある。
でもどうやらこの船の電源は入らなかった。いや、そもそもがどのくらい長い間、この次元にあるのかもわからないからね。さっきの船のほうが異常だったんだろう。こっちが普通だろう。ぶっ壊れて電源も何も入らないっていうね。
でもどうやらアイは諦めてないらしい。
「この手の物体基盤なら、どこかにデータが保存されてるはずです。それさえ取り出せれば、G-01ならそれから残ったデータを吸い出せるはず、でしょう?」
なんかまたそんなことを言ってきた。いや、知らないけど……アイが言うにはこの船はデータを物体に保存してるタイプだと判断してる。だからそのパーツが無事なら、それを取り出してG-01が直接データを吸い出せばいい……というわけみたい。
私はそんなに機械に強くないんだけど……けどそれを見つけたらG-01が勝手にやってくれるとは思う。
なので……
『ええ、当然です』
とりあえずそんなふうに言っておく。