まあポニ子の謎なところは相変わらずである。だからそこまで気にしないでいいか……ということで、次の行動を見守る。ポニ子アーマーはミレナパウスさんの魔力をポニ子がエネルギーとして直接得ることで復活した。
でも問題はここからだ。だって結局ポニ子アーマーではちゃんとミレナパウスさんを守れるし、戦えもする。けど、決定打がないというのが問題。今のポニ子アーマーを回復させる魔法でかなりミレナパウスさんの魔力は消耗してしまったが、あの状態でも大丈夫なんだろうか?
やっぱりだけどあまり魔力を消耗させるべきではない。だって回復手段が乏しいからね。いや、私がもっとミレナパウスさんに必要な物を与えてればよかったんだろうけど……なにせいきなりこんな場所にきたからね。まだ私達はた互いをよく理解してないと思うんだ。
だから下手に何かを与える……なんてできなかったからね。それに実力は正確に把握しないと、あまりにも身に余るものだと困るじゃん。それか冗長してもらっても困る。
ミレナパウスさんはそういうやつじゃないと……この短い期間でもわかってるが……けどミレナパウスさんは長年「教会」に属してたわけで……その悪影響がないともいえないじゃん。まだ見せてないだけでね。だからまだ早いと思ってた。
「この戦いはちょうどいいかもね」
ミレナパウスさんがどれだけ頑張れるのか……その生命の輝きがどれくらいのものなのか……それがわかれば、私もミレナパウスさんに何が必要なのか、それを考える事ができる。
実際強化するだけなら、そんなに難しくないしね。強力な装備や武器を与えるだけでいい。けど装備や武器は結局の所、それを扱う人の善性に任せることになる。
だから見極めが大事だ。魔王に力を与えてた私が何を言ってるんだって思うかもしれないが、あいつはあれでそこまで「悪」じゃなかった。まあ結果論だけどね。それに魔王はわかりやすいやつだったし、力としての上下関係はしっかりしてた。
魔王は私というかG-01が明確に上だと認識してたから、私の下ではあいつは大人しくしてたんだろう。でもミレナパウスさんは女だからね。女は狡猾だと思ってる。ミレナパウスさんがそうなのかはわかんない。
実際今のところ、ミレナパウスさんはあの教会のなかで育ったと思えないくらいにいい人である。でもだからこそ……なんで? という気はする。だって教会だよ? あいつらは腐ってた。そんな中で育って来たのに、ミレナパウスさんみたいないい人が出来上がるだろうか?
バグがなにかなのかな? みたいなさ。そんなことを思いながらも、ミレナパウスさんはその火力を補う方法を私達に見せてくれる。