uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 60

 私がかなり戦えるようになったからでしょう。かなり進むのが早くなったように思う。実際はどうやら私が危ないときはアイさんが私が知らないところでフォローをしてたくれてた。
 それから私達は勇者様との連絡はアイさんに任せて、二手に分かれて進軍した。いつの間にアイさんは船の情報を持ってきてるのかわからないですけど、私はアイさんの指示通りに通路を進む。所々で服のような残骸。靴のような残骸があった。骨とかはないです。
 
 目玉達はそういうのは掃除してるのかもしれません。死体事態は今までも見たことはないですからね。ここでは。
 
「動きが変わりましたね」
「ならこちらも対応を変えましょう。できますね?」
「は、はい!」
 
 ここで「えっとどうすれば?」なんて聞いた日には一体どんな折檻を受けるか……と考えたら「はい」とこたえるのが正解だと思えた。アイさんはとてもきれいで、優しい顔をしてる。けど、厳しい人だというのはわかってる。なんでもかんでもとりあえず効率……それを重視してるということがわかりました。
 なので私に課す課題も私の成長が一番早くなるようにしてるんでしょう。それなら手取り足取りのほうが早いのでは? とおもわなくも無いですが、きっとアイさんはそれでは私自身の本当の意味での成長とはなり得ないと考えてるんでしょう。
 今は遠回りだけどこの方針が最終的には一番効率が良いと彼女はきっと算出してる。
 
「危ない!」
 
 私は遠くから放たれた光線を体で受けました。アイさんをかばった形です。両腕を胸の前で拳を上に重ね合わて、腕の部分で光線を受け止めました。僅かに体が下がりましたけど、問題なく受け止める事ができました。流石ポニ子アーマーです。けど……
 
「感心しませんね」
「え?」
「敵も学習するんですよ? もしもその鎧を貫通する手段を敵が取ってきてたら、貴方は今死にました。不注意すぎます」
「えっと……」
 
 守ったんですけど!? 私の好意!? いや、その志の高さとか……褒める部分は在ると思うんですけど……ていうか勇者様ならきっと素直に「ありがとう」という言葉をくれたと思います。
 アイさんはちょっと厳しすぎです。私泣きそうですよ。