uenoutaの日記

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ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第四十二話part2

 鬼男の拳が何か……を打ち付ける。ゴト――という音と共にそこに落ちたのは、白い布? ゴトなんて音がするわけがない布……だけどどうやら、その内側にはなにかあるみたいだ。警戒しつつ、鬼男はその布を持ち上げる。すると中に仕込まれてた石が落ちた。これって……
 
「変わり身の術?」
 
 まさか相手は忍者なのだろうか? 妖怪だけど忍者? よくわからない。でも……
 
「誰かがいるのは確定だね」
「今度は捉える」
 
 この何者か……それを捉えたら、この霧を晴らすことが出来るかもしれない。どこにいるのかもわからないおじいちゃんやおばあちゃん、お父さんお母さん、を探すよりも、元凶を特定した方が早いだろうという判断だ。
 実際なんでそれがいるのか? って思う。だって近づかない方が絶対にいい。小頭はそう思ってる。なにせもうここに捕えた時点でほぼ、相手は勝ち確ではないだろうか? パワーで強引にこの空間を壊すことが出来ない理由をつけてとらえてしまえば、小頭達は永遠にここをさまよう事になるだろう。ここを作った本人さえいなければ……だ。
 
 小頭は周囲に向かってスマホを向ける。そして、背後の方でスマホが透明な何かを再びとらえた。すると、小頭が声を出すよりも早く、鬼男は動いてた。そして再び炸裂する拳。けど……やっぱりゴト――という音と共にその場には白い布が現れた。でも今度はもう惑わされない。
 小頭は抱えられたまま、素早くスマホを左右に向ける。
 
(きっと近くにいるはずだよ!)
 
 その考えは当たったのか、さっきよりも早くスマホが反応する。緑の枠が、今までよりも大きく表示されてる。小頭は叫ぶことはなく、ただ指で指し示した。そして鬼男はそれを疑うことなく動く。それは一歩だった。
 実際距離感とか全くもってわかんないはずだけど、鬼男は近くまで来たらなんとなくでも感じてるのかもしれない。それかあの角が実は反応してる? とりあえず一歩では流石に詰めれない筈の距離を一歩で詰めた鬼男は別の方法で敵を倒すことにしたようだ。
 
 いきなり小頭の頭を……というか両耳をその大きな手で塞いだ鬼男。そして前に向かって彼は叫んだ。
 
「があ!!」
 
 ――とね。