uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)祖にありける新の形 77

 亀人間……とりあえず私は彼等をそう呼称しようと思った。彼等は挨拶をしたミレナパウスさんとリファーちゃんを囲んだ。
 
「ちょっと……これは……」
 
 ミレナパウスはなんかヤバい雰囲気なのを感じてる。そもそもがこんないきなり囲まれるなんて……ね。嫌な予感しかしないだろう。けど……リファーちゃんは呑気なものだ。
 
「こんにちわ! 私リファーっていうの!」
 
 元気にそう言ってもう一度挨拶してる。確かに挨拶は大切だよっておしえたけど……それを忠実にまもって実行してるリファーちゃんの純粋さには救われる。亀人間たちはリファーちゃんを取り囲んで何やら皆さん中腰になってる。まるで相撲のはっけよーい! 状態で待ってるみたいだ。
 
 これであと少し……具体的には「のこった!」をいったらこいつらは一斉にすり足をしてせまってきそうである。いや、本当にそうなるかはしらないが……一応ドローンでそれぞれをロックオンはしてる。それに……
 
『水の中にもまだいますよ』
「はい」
 
 私の指摘にミレナパウスさんは小声でそう答えてくれる。ちゃんとわかってたか。偉い偉い。見えてる存在だけを警戒する……それは三流のやり方だからね。一流は見えない存在にまで気を配るものだ。
 まあさっきから私達が疑問に思ってるのは「こいつら、武器持ってない」――ということだ。普通なら怪しい奴らの所に行くとなったら用心のためにも武器くらい持参するだろう。
 使うかどうかはともかく、備えって大切じゃん? でもこいつらは素手……なんだよね。取り囲んで、何やら睨んでるが、敵対してる――と判断できないところはここである。もしかしたらこいつらの戦いは徒手空拳が基本なのかもしれないが……素手ってだけで話を聞く気があるのではないか? と思ってしまう。
 
 そんな風に思ってると、パンパンと音を出す。それは両手をあわせて出してるわけじゃない。自身のふとももを中腰状態でたたいてる。すると……だ。一人がパンパンと叩き出したら、次にパパンパパン――と叩き出す奴がでてきた。しかもそいつは胸を叩いてる。
 
「え? なに?」
 
 そんな風にミレナパウスさんが疑問を口にする。それは私も一緒だ。何が起きたのかわかってない。いや、理解できない。囲んでる奴らはそれぞれ違うリズム、いやこの場合はビートと行ったほうがいいのか、音が重ねられていって、ある種の音楽の様相を作っていく。
 もしかしてこれって何かの攻撃の一貫? 音を使って精神に作用する何かをしようとしてるとか? その可能性を私は検証するよ。もしもそうだとしても、私が防いでみせる!!