uenoutaの日記

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ある日、超能力に目覚めた件 第二章 その手は届くpart7

 未来を知りたい……そう野々野足軽は今思ってる。いつもはそんなこと思わない。野々野足軽には力があるけど……いや、力があるからこそかもしれない。今の野々野足軽は大抵の事が出来てしまうだろう。空だって飛べるし、海だって簡単に潜れる。まあ深海まではいったことない。
 でも行けそうな気はしてる。炎も水も風も土もその気になれば操れる。島とかも今なら持ちあげる事だって出来るかもしれない。そんな風に今の野々野足軽は寧ろできない事を探す方が大変だ。
 だからこそ、未来を知りたいとはおもわなくなってた。普通ならば、誰もが未来を知りたいと思うだろう。けど、野々野足軽はわざわざ未来まで知ろうとは思ってなかった。けど状況はかわった。それにこの未来視はそんな壮大なものじゃなくていい。
 
「このグラフが上がるか下がるかだけでいいんだ」
 
 よくよく考えたら野々野足軽は未来なんて大げさな言葉に踊らされてたのかもしれない。今の野々野足軽にもこの星の行く末? とかは見えない。そんなのは一体どれだけの未来なんだってことだ。そんなのわかるわけない。
 でもこのグラフが上がるか下がるか? ただそれだけを観るんだ。過去はその人に触れることで見れた。もしかしたらあれは過去というか? 脳の中の記憶を見てたのかもしれない。未来にはどこにも格納されてないからな。
 
アカシックレコードが本当にあれば……」
 
 なにかの神話で出てくるアカシックレコード。それには世界の全ての未来も過去も知識もあるという。それが本当にあるのなら、未来だって知れるだろう。でも野々野足軽はまだそれを確認してない。
 だからアカシックレコードにアクセスすることはできない。ならば未来を手繰り寄せる事はできない? いや……違う。
 
「これだ、これに未来がある筈だ」
 
 それはスマホだ。今や情報の集積地になってるインターネットに誰もがアクセスすることが出来る端末。今や一人一台があたりまえの物。このスマホの普及によって、世界は狭くなったはずだ。
 世界中の誰かしらとつながることが出来るスマホ。そしてここのスマホの向こうには同じような画面を見てる人たちがたくさんいるわけで……でもそのアクセスの速度は回線によって変わってる。
 つまりは今見てるこの画面を観れない人もいるわけだ。それは野々野足軽の視点から言えば過去だ。野々野足軽の回線が詰まってる時は他の人たちは一足先に未来を知ってるといえる。
 
 まあけどそれがなんだ? と言われればそうだ。普通ならそんなのは当たり前であって、別になにか変化を与えられることはない。そんなこともあるよなって感じで、過ぎ去る事象の一つでしかない。
 
 でも……それならこのネットの海にあるもっともっと深い場所にはあるんじゃないか? この画面に……ユーザーの画面に表示される前の結果が。60ヘルツとか120ヘルツとかそんな言葉がある。
 よく高いスマホは120ヘルツの画面でぬるぬるとかいってる。それはどういうことか? それは一秒間に120回画面が切り替わってるらしい。普通なら60だ。単純に2倍。
 それはつまりは120ヘルツなら60ヘルツで抜け落ちた部分も表示出来てるということだ。それから考えると――
 
「ある――んじゃないか?」
 
 ――そう、僅かな先でしかないかもししれないが、きっとこのスマホの向こうには表示される前の映像がある。それを先んじて知ることが出来たら、それは未来を知ったことと同じだ。