「大丈夫なのかご主人!?」
「もしかして傷口からぶくぶくとなってでてきたのかなぁー?」
なんか天使っ子が怖いことをいってる。まああの分身というか? あれを見たらどうやってでてきたんだよって思うのは仕方ない。それに二人は幼い。突拍子もないことだって考えついてしまうのは子供らしいとさえいえる。
「大丈夫だけど……逆におかしいかも?」
「やっぱりなにかあるのか!?」
「あるというか? ないというか?」
「どっちだよ!?」
悪魔っ子が突っ込んでくる。でも仕方ない、だってそういうしかないのだと野々野足軽はおもってる。確かに分身をその身に取り込んだはずだ。なのに……
「何も感じれないんだよ。分身の事をなにも……」
「でもそんなのないって。さっきまでそこにいたぞ」
「うーんあれはご主人様の力……なんだよねぇ?」
だって……
(外からの干渉は確認できないんだよな。それにあいつは俺に敵意はなかった。もしも他者が勝手に分身を作ってるのなら、絶対にまともな目的じゃないだろ)
野々野足軽はそう思ってる。自身の力から発生した存在だから、あの分身には敵意がなかった。そう考えるのが自然だろう。誰かが勝手に作ってるのなら、それこそ真っ先に考えたような、成り代わり……とかを狙ったり、野々野足軽の評判を落としたりするはずだ。
けど、あれが野々野足軽の力ならこの感覚がちょっと信じられない。
「あれは俺の力……のハズだ。なにかもっと深い所にあるとかか?」
それに自身の中を見つめるとなると瞑想だろうって思いもあった。大きく息をすって、はいて……それを繰り返して、自身の内側を探ろうとする。