uenoutaの日記

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ある日、超能力に目覚めた件 第三章 第五話Part5

「ふう……」
 
 放課後、私はシャトルランを終えてタオルで汗を拭く。ずくと隣で倒れてる友達がこんなことを言ってきた。
 
「あんた……ぜぇぜぇ……なんで……せぇぜぇ……平気……ごほっごほっ!?」
 
 どうやら彼女はとてもしゃべってる場合ではないみたいだ。でも、ふと思った。私を周囲を見る。ネットで半分に分割された体育館。男バスと女バスで別れてそれぞれ一つのコートを使ってる。
 男子は今は中にはいない。どうやら外を走ってるようだ。私たち女バスは中でシャトルランを3セットしてる。往復50回を3セットだ。最初はゆっくりと小走り程度、でも最後はずっと全力疾走だ。
 ピッピっピッピ−−というテンポが徐々に速くなっていくから、それに合わせて私たちも速度を上げていかないといかない。
 これをやると肺が破裂するような感覚におちいる。だからみんな……それこそ先輩を含めて皆がゼーハーいってたおれふしてるのばそのせいだ。
 ダッシュアンドストップを繰り返すシャトルランは脚にもとてもくる。だからみんな終わったら足をプルプルさせてころがってる。
 
「いいわね田上さん。体力か誰よりもついてきてるわよ。これならレギュラーも目指せるわね」
「はっはい!」
 
 レギュラー? 私が? 私は高校からバスケを始めた、所謂「遅い組」だ。同級生には中学から、早くは小学生からバスケをやってるようなそんな「早い組」がいる。
 
 もちろん技術ではそんな子たちに叶うわけない。だからこそまずはその子たちが二年の先輩たちと一緒にレギュラーへと入ることになると思ってた。
 でも今の顧問の言葉で私にもレギュラーの席がある? と思えてきた。これは頑張らないと……でも……
 
 ふと開け放たれた体育館の大きな扉の方をみる。もう九月だけどまだまだ夏の暑さは去って行ってはくれてない。だから体育館の扉も窓も全開だ。扇風機なんていう前時代の機械までも使われてるくらいだ。
 いや、扇風機はウチでもつかってるけどさ。それとは比べものにならないくらいに大きい。たから風量も音もすごい。だからその音が私のアンニュイな情緒をぶち壊す。
 
 最近はこうやってついつい誰かを探してしまう。いや誰かなんていっても意味はないかもね。ついつい彼の姿を探す自分がいる。
 
 もちろん外には彼の、野々野足軽の姿なんてない。そもそもが前から放課後に彼がいたことなんてない。てか気にもしてなかったから放課後に彼がなにをしてるのかもしらない。
 当然だ。だって私は……私たちはただのクラスメイトでしかないんだから。
 
「うおおおおおおおおおおお!!」
「凄い! 凄いわ田上さん!!」
 
 私はこの感情を見ないように部活にうちこんだ。