『怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い………………やつが……くる』
私にはそんな感情が流れてくる。これは……神の感情? この神はめっちゃおそれてるみたいだ。
「あの子を?」
いや違うだろう。確かにあのウサギな彼女はかなり凄い個体だ。そうそう世界でも出るものじゃないだろう。でもこいつは神だ。流石に神であるこいつが脅威を覚えるほどか? というとね。ウサギな彼女は神に挑む気はあったようだけど、直接的なぶつかりはなかったし、神は彼女をさがしてたけど、あの世界の状態ではその目も曇ってた。どうにかこうにかウサギな彼女は髪をその座から引きずり下ろしたいとは思ってたようだけど、神という座はそこまで安くはない。
それは神だってわかってる。反抗してたウサギな彼女に怒ってはいたが、負けるなんてきっと思ってなかったはず。
ならばこの恐怖は何に対して?
ここまで神が恐る存在。それはわたしには一つしか心当たりがない。そう……
「空獣」
……それだ。神が恐るほどの存在。それは私的には空獣しかない。けどこれだけ恐れるか? ってのはある。だって神ってなかなか尊大な存在じゃないか? だって神だ。この神が強引にも強い存在を作ろうとしてたのも、根底にはこの空獣への恐怖……があったんだろう。
だからウサギな彼女をなんとしても欲しかった。怒ってても、その手の内に……それで少しでも安心したかったんだろう。
でもこの恐怖は……
「空獣と出会ったことがある? それとも空獣に世界を滅されたことがある?」
そう考えられるよね。ちょっと記憶を探ってみよう。神の記憶とか興味あるしね。できるかどうかは実際わかんない。でもここまでできたのだ。やってみる価値はある。
「いや待てよ」
ここで私はちょっと考える。
「勝手に記憶を覗くのはプライバシーてきにだめでは?」
今更だけどね。それに、私はべつにこの神と敵対したいわけじゃない。散々言ってるけどね。きっと神だからこそ、記憶にも生命にはない特別なチャンネルがあってもおかしくない。きっと神は私が記憶を覗いたのはわかるだろう。
生物とはいえない存在が神だ。その存在は謎が多い。強大なエネルギーに魂が芽生えたのか、それとも意志にエネルギーが集ったのか……
謎だらけの神という存在。大きな枠組みで見たら、神も世界を形作る一つの歯車のような気がする。神との敵対……それは考えてない。
まあ一人ならまだしもね。でも何がきっかけになるかなんてわかんないからね。恨み……というのはどういうふうに繋がって連鎖していくか……それはわかんない。
だからなるべく平和的に解決したい。私たちはわかり合わないといけない。だって私たちの敵は共通してる。
そう……空獣だ。