「今なら私の言葉、わかるよね?」
過去を勝手に見るのはやめた。だから語り掛ける。まあこれもかなり失礼な事ではある。だって既に私はこの神の中にいる。ある意味で既に喉元に刃を突きつけてる状態というか? そう言っても過言ではないとおもう。
そんな状態で今の言葉である。取りようによっては――「なにかいうことあるんじゃない? 命乞いとか?」――とかという最終宣告に聞こえないだろうか? ある意味で主語を明確にしなかったことを私はちょっと後悔してきた。
『殺せ……神が媚びることはない』
ほらぁ!! なんかそんな風に言ってくるんじゃないかな? って思った!! だって神だもん。神とかプライド高そうだもんね。でもだからってあんな怖がってたやつが殺せ? って簡単にいうのもなんか不思議というか? いうなれば――「助けてください!」――だと。いや、それは流石に神としてどうなの? っておもうか。プライドのプの字もない。
「いやいや、殺しはしないよ。そんなに簡単に世界を見捨てないでよ。責任をとりなさい」
『責任か、それを貴様がいうか? 貴様が!』
それはそうだけど……怖いよ。向き合ったほっそい修行僧みたいなガリガリな神の豊満な髪の毛の中から赤い目がこっちを射抜いてる。もちろん正面のでっかい目も私を見据えてる。一体幾つの目があるのか? いや数は重要じゃないのかもしれない。
「確かに勝手に世界を混乱させたのは謝りましょう」
『あれは私の作品だ! あれがあれば次の段階に進める』
あれ……というのはウサギな彼女だろう。あのただの小動物から始まった命。それが世界最強へとなった。それはサンクチュアリを得たから……じゃない。そもそもがめっちゃ強くなってたからね。それにサンクチュアリが宿りまさに最強になったのだ。
「神である貴方が何をそんなに恐れてる? あの子じゃないでしょ?」
『強き存在が必要だ。我らは危機に瀕してる。だからこそ……世界を渡れる貴様ならわかってるだろう? あの存在を』
「空獣?」
『空……獣? そう、か。空獣か。奴はそういうのかあの化け物」
どうやらこの神は空獣という名前は今しったみたい。そしてやっぱり空獣の被害者? でも確かめずに話を進めるのは勘違いのもとではないだろうか? もしかしたら空獣の他にも危機を撒き散らしてる存在がいないとも限らないしね。
「因みに空獣はこういうやつよ」
私はちゃんと姿を彼の前に投影してやった。