uenoutaの日記

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ある日、超能力に目覚めた件 第三章 第五話Part8

(おかしい……なんなのこれ……)
 
 練習試合はこちら側の圧勝だった。私はめっちゃ褒められた。味方側の選手からだけじゃない。なぜか相手側の選手の方たちからも……だ。
 
「すごい新人いるじゃん」
「これは今年は県大、いや全国狙えるんじゃない?」
 
 とか先輩たちは冷やかされてた。そして私に集まる期待。その時は嬉しかったよ。確かに困惑もあったけど、祝勝ムードってやつがその場は漂ってたからね。だからこそ、あまり深く考えなかった。コーチからも肩を叩かれて「期待してるぞ」――とか言われたからね。
 きっと私はレギュラー入りするだろう。確実だと思われる。だってあれからはほとんど私がボールをもってゴールを決めてた。もちろんそうなるとマークがきつくなるんだけど……それすらも突破して私はゴールを決めてた。
 なぜかはわかんないけど、どういう風に動けばいいか? というのがわかったんだ。わたしも謙遜したんだけどね。
 
「たまたまですよー」
 
 とかいってた。でもきっと周囲の私を見る目は変わっただろう。一緒に高校からバスケを始めた組で仲良くしてたわけだけど……ラインで既に――
 
『実はそっちがわだったんだね』
『私たちの事バカにして楽しかった?』
『レギュラー入りおめでとう。先に行けてよかったね』
 
――というのが来てた。そして私はグループから追い出されてしまった。これが女か……と思った。でももうどうすることもできない。だから気持ちを切り替えて……とか思ってたら……
 
「お手柄ですね! 今の心境をお願いします!」
「感謝状、貴殿は強盗犯の謙虚に多大な貢献を――』
 
 バシャバシャと眩しいフラッシュ、そして向けられる大きなカメラ。そして周囲に沢山の人、人、人。何があったのかというと、最寄り駅をでたときだった、なんか走ってくる人がいた。何人かいんたんだけど、視線が一瞬でその状況をカンパした。
 逃げてる奴らは店舗からなにかを取った強盗犯だった。そしてそれを追いかけてるのは店員さん? その人がどうにかしようと叫んでた。本当ならか弱い女の子なら何もできない。でも私の体は動いてた。
 けど大立ち回りを繰り広げたわけじゃない。だって強盗犯は男性だった。私が勝てるわけない。だから道を開ける動きをして先頭の奴を転ばせたのだ。足元がおろそかになってたそいつは盛大に転んで後方の仲間も巻き込んでた。
 うん……それが逮捕のきっかけになったんだよね。それで感謝状である。私の人生、どうしてこうなった?