一時的だとはわかってる。今、私の周囲はとても騒がしい。まさに時の人……というのは私のことだ。クラスメイトだけじゃなく他のクラスの男女が私に関わってくる。ここ数日でなんと……私は三度も告白された。
だれとも付き合ってはない。だって知らない人だよ? 今の状態で私を彼女にしたら、私は自慢の彼女になるんだろう。
あの田上と!? となる。でもそれは今だけだ。今だけのステータスのために付き合う? そしてこのフィーバータイムが終わったらどうなってしまうんだろう? 最悪、その時点で振られる……とかになってしまうだろう。
そんなことが起こり得るかもしれないのに、付き合うなんてできない。それに実際、今はもっと深刻な事で付き合えないというか?
「ふーふー」
私はめっちゃ集中してる。部活中? 違う違う。今はただ単に帰ろうとしてるだけだ。部活に今からいかないといけないんだけど、今は中途半端な時間だ。
なぜなら放課後、教師が私を呼んだからだ。生活指導みたいな? 最近私の周りがさわがしいから、浮かれて変なことをしないように……ということだ。
それに今は変にSNSとかやらないように……とかも言われた。なにが起こるかわかんないし、私が上げた何かで炎上とか起こるかもしれないと。私は炎上なんてしたことないが……有名になったら、それだけで厄介なことがおこるかもしれない……ということだった。
それが終わってようやく部活にいけるって訳。でもその時にポケットからスマホがおちたのだ。それか何? だろう。普通なら……ね。でも今の私にはとても面倒なことなんだ。机の下に落ちたスマホを取ろうとしてるわけだけど、右手を伸ばして、左手を机に置いて端を握ってる。
するとその時だ。
バキ−−という音。でもそれはスマホが砕けた音じゃない。それは机の一部が砕けた音だ。私が握りつぶしたんだ。
「また……」
私はそんな声を漏らす。そうまた……なんだ。机でこれだよ? スマホなんて……どうなるか。いや、実は既に2回は壊してしまってる。それで親から怒られてるんだ。そして次壊したらもう買い替えてくれないらしい。
短期で何回も壊してたら保証も使えないみたい。女子高生にとってスマホは必需品だ。いや、今や人類にとっての必需品といっても過言じゃないだろう。
それをまた壊すなんてできない。だからこうやって慎重に慎重に手を伸ばしてる。
その時だった。ガララ−−と教室の扉が開く。もう残ってる人もいなくて、戻ってくる人もいないとおもってた。でもなのに……よりによってここでやってきたのは野々野足軽−−彼だった。