「体がおかしい?」
私は聞き返してきた野々野君の言葉にうなづいた。女子だからこそ、男の子に体の事を言うのは恥ずかしい。いや、別になにもやらしい事はないよ。そういうことじゃない。でも……もしかしたら野々野君も男の子だ。今の発言で私の事をそういう目で……
(いやないな)
私はちらっとの野々野君の様子を盗み見た。けど……彼は純度100%の心配するような目を私に向けている。間違いない。女子は男子のやらしい目つきに敏感なんだ。それこそ男子がおもってるよりももっともっと。
そんな敏感な感覚が今の野々野君にはやらしい気持ちがないといってる。安心できるね。いや、もしかしてそういう風な方向に考えてる私が……いや、やめておこう。今は私の今の問題を野々野君に話す事が重要だ。
だってもう、一人で抱え込んでるのは無理なんだ。エースと呼ばれるのも、人助けをして感謝されるのも……今の私は素直によろこべない。だって……だって、私は……
「私はどうやら、普通じゃないみたい」
「普通じゃないって、それってどういう……」
これだけじゃわからないよね。私は一つ一つ言っていくとこにする。
「バスケ部のレギュラーになれたのも、この前の事件を解決できたのも……私の力じゃないんだ」
「田上さんの力じゃない?」
「ううん私の力ではあるんだけど、私の中の別の力っていうか? 新たな力が目覚めたっていうか……」
やばい、なんか恥ずかしい。こんな事いうなんて……いや真実なんだよ? これは本当なんだ。ても、自分で言ってても思うけど、これって痛い奴だよ。自分に新たな力が目覚めた? 恥ずかしすぎる。なにそれ……だよ。でも考え込んだ野々野君はこういった。
「それって今話題の超能力って奴に目覚めたってこと?」
「そう、それ!」
私はぶんぶんと首を縦に振るう。そうなんだよ。それだよ。よかった、私痛い奴と思われてない。そうだよね。今の世の中、実はこういう事が起こりえる……のだ。もちろん、それか自分自身に起こる……なんて思ってなかった。ニュースとか、ネットとかでも、自分の目覚めた力を使って配信してる人とかもいたりする。
でもそれは怪しかったし、演出だと思われてたりする。最近はAIで個人でもCGとか使ったりできたりするらしいし? 超能力者の事件が起きてても、遠いどこかの事……と思ってた。
でも、そうじゃなかった。
「どんな力なの?」
やっぱり確かめたいよね。それこそ今でも超能力が目覚めた! とかいって、そうじゃない人もいたりするみたいだ。だからこそ、ちゃんとした証拠は必要。でも……どうすれば? ここはカラオケだし、壊していい物なんてない。
私の力は単純なんだ。そして見た目でわかる力でもない。でも伝えないといけない。
「野々野君!」
私は勢い込んで向かいの野々野君にテーブルを超えて迫る。それに若干彼も引いてる。でも走り出した乙女は止まれないんだ。
「は、はい?」
「えっと……手を出して!」
「はい?」
困惑してるけど、手をだしてくれた野々野君。それを私は握った。おおー! 初めての野々野君との握手である。感激だ!!