「そんな!?」
手応えがなかった事で、リファーちゃんはすぐにこの黒をまとったなにかに自分の攻撃が効いてない事を悟った。でも次の瞬間だ。
「ごふっ!?」
黒をまとったそれが体の側面を使って体当りしてきた。いや、黒をまとってるから側面って何だよ? なんだけど、なんか横側がぶつかって来たように思えたんだ。でもそれならおかしい、そうじゃないだろうか?
だってそれってつまりはこの黒にも実態があった……ということだろう。いや、この黒の中身というか? それは確かにあるんだろう。でもそれなら……だ。それならなんさっきのリファーちゃんの攻撃……空間を断裂する攻撃がなぜ効かなかったのか? ということになる。
だってリファーちゃんの攻撃はってはっきりいえばチートというか? ずるい部類の攻撃だ。どんなすごい鎧に身を包んでても、どんれだけの防御力をほこってて、どんな複雑な防御能力を有してるとしても……そこらへんを無視して行われるのが空間干渉計の力だ。
だって厳密にいえば、リファーちゃんの攻撃はあくまでも空間に作用してるのであって、直接的に相手……つまりは敵に作用してるわけじゃないのだ。だからこそ、相手がどれだけ身を固めてたとしても、リファーちゃんの空間干渉の力にはなんの意味なんてないのだ。
ゲームで言うところの防御力無視攻撃ってやつだ。それをやってるのがリファーちゃんだからね。しかもその能力をデフォルトで持ってるのがリファーちゃんである。ズルだよね。まあ仲間だととてもありがたい。
けどだからこそおかしい。だってリファーちゃんの空間干渉の攻撃には耐えられる存在なんて……ね。それこそ神とかならまだわかるが……多分あの黒の内側にいる何かは違う。
そしてさっきリファーちゃんに攻撃をあてたわけで、中には実態が存在してるはずだ。なのにリファーちゃんの空間干渉の攻撃がきいてない? それってどういう?
「大丈夫?」
「うん、ちょっとくらっとするけどね」
体当たりされて飛ばされたリファーちゃんをミレナパウスさんが受け止める。彼女は亀人間につれて来てもらったのか? と思ったら、そうじゃなくどうやら自分で泳いでるみたい。
いや、彼女は泳げないから、正確には魔法で無理やり移動してる……といったほうが正しいかな。けどまさかゲストを放り出して亀人間たちは何をやってるのか。私はその様子を確認すると、どうやらこの泉の住民たちはなんか全員顔を青くしてた。いや
さっきからずっとそうだけどね。