「はあああああああ!!」
リファーちゃんはミレナパウスさんと黒いなにかのぶつかりをまってました! と言わんばかりに動き出す。空間転移を使って周囲の状況をまるっと無視して一瞬で再び黒いなにかの黒い中へ……
「今ならそこにあるってわかってるんだからああああああああああああ!!」
そういってリファーちゃんは拳を突き刺す。なるほど、リファーちゃんは意外とちゃんと頭をつかったみたいだ。シールドにぶつかってるということはつまりそこに実態がある……と判断してるんだ。
最初の攻撃は透かしてしまった。けどその原因もわかんない。究明の手段もない。ならばこの状況でどうやって確実に攻撃を当てるのか? をきっと彼女は考えた。それがつまりはミレナパウスさんを犠牲にすること。
いや、言い方が悪いね。ミレナパウスさんと協力したら攻撃を当てることができるんじゃない? くらいの考えだったんだとおもう。そしてそれかうまい形でハマった。シールドにぶつかったのをみてこれは使える! と思ったのかもしれない。
今の時点であの黒いなにかは遠距離な攻撃はしてきてない。ミレナパウスさんが遠距離の攻撃をしてるんだから、もしもできるのなら、向こうだってそれをしておかしくない。でも向こうはそんなのおかまいなく突っ込んできてた。
弾いてるのもあったが、その黒いなにかに飲み込まれてる攻撃もあった。もしかしたらあの黒いなにかは普段はそこには存在してない? のかもしれない。そして必要なときだけ実態として現れる。
きっとリファーちゃんもそう考えた。だから今なら、そう「今」なら当てられると思った。
リファーちゃんの攻撃は空間を断裂できる。あたったら、逃れる事は不可能。リファーちゃんが拳を振るった後、大きく黒いなにか震えた。そして水が微振動を繰り返して泡が大量に吹き出してきた。
それのせいなのか、周囲のリファーちゃんやミレナパウスさん……それだけじゃなく、亀人間達や兵隊の人たち……全てがその泡に押されるようにして流される。そしてできてた渦の中に吸い込まれることになった。
リファーちゃんなら空間移動で水面に出ることができただろうけど、自分だけで助かることはしなかった。ミレナパウスさんを捕まえてそのまま、渦に飲まれて、その内息ができないことに気づいて二人して気を失ってしまったみたいだ。
そして気づいたら……二人はなんか後ろ手に縛られて大きなイクラの前に座らされてた。