uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

ある日、超能力が目覚めた件 441P

『それよりも……いいのですか?』
『何が?』
 
 そんな事を野々野足軽はいった。するとアースが爆弾発言をする。
 
『貴方の血の繋がった生命体が家から脱出しようとしてますよ』
『それって……』
 
 厄介な言い方をしてるが、それが何を意味してるのか、野々野足軽はすぐにわかった。意識を野々野小頭の方に移す野々野足軽。すると視界の中で小頭を映してる部分が大きくなった。色々なところを同時に見れるが、それでもやっぱり野々野足軽というのは一人しかいないわけで、その脳のリソースだって一つだ。それをどう振り分けるか……が大事なわけで、やっぱり見える事とそれを把握出来ることはイコールではないということだ。
 きっと経験ある人もあるだろう。確かに食べた筈の昨日の夕飯とか「なんだったっけ?」という経験。確かにやったことであろうに、思い出すことが難しいと言うやつ。きっとそれと似たようことだ。
 
 言われて野々野足軽が小頭の部屋をみると、小頭は窓から脱出しようとしてた。実際2階なら覚悟を決めれば飛び降りれない高さでもない。まあ流石に飛び降りる……なんてしてないが。
 一応壁沿いに引っかかりを見つけて慎重に地面を目指してる。けど――
 
「あっ……」
 
 そんな事をいったと同時に、野々野小頭はとっかかりから足を踏み外した。そしてそのまま地面に……ドスン――と落ちた。
 
「いたた……くない?」
 
 けどなぜかそんなに痛くない。自分のおしりをさすりながら上を見る野々野小頭。
 
「そんなに距離なかったのかな?」
 
 そんな風に考えた。けどそんなわけはない。流石に全く痛くないなんておかしい。けど野々野小頭はラッキーとしかおもってない。
 
「あのバカ」
 
 思わずそんな風な言葉が口をついて出る。それは野々野足軽である。力で見てた野々野足軽はとっさに落ちた小頭をまもったのだ。だからこそ、ダメージは皆無だった。本当なら外になんて出したくなかった。
 
『見逃したな……』
 
 本当ならちょっと強引にでも部屋に閉じ込めておくつもりだった。だって野々野小頭が外に行こうとしてたのは気づいてたからだ。でも他の部分に気を取られてた。簡単に窓の鍵とかに力を使って開けられないようにしよう……とか野々野足軽は思ってたんだ。
 
 不自然だが……建付けが悪くなったかな? くらいで済ませられるかもしれない。そもそも鍵が開かないから、なにかの力が働いてる……と思う方が少ないだろう。だからそれで野々野小頭はこの家に閉じ込めて置くつもりだった。
 夕飯まで持たせれば、そのまま家の中にいるしかなくなる……と野々野足軽は思ってた。けどちょっとした油断がこの事態を招いてしまった。野々野足軽は見るところが多くなってしまったことに頭を抱えてる。
 そしてそんな事はつゆ知らず、野々野小頭は走り出した。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1080

 抵抗されそうになった。螺旋の縛りによって、この世界の歯車の一つにされてたメタリファー。その縛りを解いてく過程でどうやらやつは自身の自我を取り戻しつつあるようだ。
 メタリファーは時空間の間に巣食う怪物だ。だからこそ、その攻撃は時空間を利用する。ただその髪の毛みたいな部分を叩きつけてくる……なんてのは本来ならそっちのほうがおかしい。
 普通ならあれは一つ一つが時間を操作して、空間を砕き、めちゃくちゃにつなぎ合わせることだって出来る程の代物である。きっと螺旋による縛りがそれらをできなくしてたんだろう。
 縛りが解かれていく中、きっとメタリファーは私を……というかG-01を一番の脅威と感じた。だからこそ、その時空間を操る力をこっちにむけてきた。その瞳。瞳孔があって虹彩があって……とかいう目ではなく、ただ穴の中不気味に光ってる様なその目を向けてくる。
 
 その際にコクピットには「ビービー」という音が鳴り響いてた。そして当然なら陥る不思議な感覚。思考が遅延して、精神と肉体がずれていく……そんな感覚。けどそれはあらかじめ仕込んでたG-01の機能によって対策されてたらしい。
 元から時間や空間の干渉とかはどうやらこのコクピット内は防げるようにできてたのだ。
 
『時空差の感知』
 
 と出た時、勝手にコクピット内で何やらガチャガチャとなりだした。具体的にはなんかこのコクピット内の壁? が全面的に一度光った。頭に出てくるG-01から受け取る報告的にはどうやらコクピットの内壁を普段とは別のコーティングにしたらしい。
 それによって外からの時空間の干渉を妨害してる……みたいな? だから私の違和感は直ぐに収まった。けど外側……つまりはG-01事態はメタリファーからの時空間の干渉を受けてるわけだ。 
 実際、時空間の干渉を受けてどうなるのか? と言われたらよくわかんない。けど今状況は一瞬で理解した。どうやら……だ。なんか極端にG-01の動きが遅くなってる。時間を遅くされてる? いや違う。別の空間に挟まれてるみたいだ。どういうことか? というと、どうやらメタリファーは空間を分割? それか差し込む事ができるみたいだ。それによって違う空間が体に重なることで空間の差異がおこってる。すると空間ごとに事象が観測されるタイミングがずれていく……みたいな? そんな感じになるらしい。それによってその空間では今腕は五センチ前に出てるはず……だったのに、別の空間ではそれはまだですよ――ということになる。そのせいで、実際のところ肉体というか物体には影響はなくても、行動……という事象には影響が出まくる……みたいなことになってる。
 
(これはなるほど……)
 
 と思った。普通ならこれにはなかなか対応できないだろう。けど私とG-01ならできる。なぜならばこれには単純な解決方がG-01の中にあったからだ。空間の違い……それに悩まされるのなら、その都度、空間にあった事象に合わせればいい。感覚……いや無意識の知覚部分……それを普通なら知り得る事はできない。なにせ無意識だからだ。
 けど空間を観測も出来るG-01なら無意識の空間の変異……それをちゃんと把握してそれに合わせる事が……出来る!! というわけで、私は問題なくメタリファーの攻撃を進み、集めてた教会の奴らの魂……それらを押し付けてやった。

ヘブバンの桐生美也ちゃんの可愛すぎな件

 

 今ヘブバンのイベントで美也ちゃんのイベントが来てます。それをしてみたら……もうね、可愛すぎなんですよ!!あのこ!!

すごくいいですよね。でもこの子おもしれー女なんですよね。けどこんな性格だとは……いや最高! でしたけどね。着物とか来てるから大和撫子だと思うじゃないですか。

 いやしっかりした子ではあります。家が弓道場で厳しく育てられたのです。だから普段はしっかりしてます。けどそういう厳しい所だけじゃなく、かわいいところもいっぱいです。今回のイベントではそんな美也ちゃんがいっぱい見れます。最高です。

 つまりはこのこは最高にかわいいってことです。

ある日、超能力が目覚めた件 440P

『なあ、どうしたらいいと思う?』
 
 野々野足軽はベッドの傍らにいる透明な存在にそう問いかける。声に出してるわけじゃなく、二人の会話は頭の中だけで完結できるから、もしも野々野小頭が再び戻って覗いてきたとしても、ただ寝てるように見えるだろう。野々野足軽の場合はミスって聞かれたくない会話を聞かれる――なんて事はないのだ。アースとの会話は特にそうだ。なにせ二人以外は受け取ることができない。声なら知らず知らずに振動が伝わって誰かの耳に届いてる……という事がありえるが、野々野足軽とアースの間にはそれはない。
 なにせ二人は対象にめがけて思考をぶつけてるからだ。今も思念も飛ばして二人は会話してる。それに色々と力を使って状況の把握に努めてるわけで、野々野足軽は別にサボってるわけじゃない。むしろ誰よりも働いてる。家で寝てるだけ……のように見えて世話しなく実はうごいてるんだ。
 
『それはこの事態をどういう風に収集したらいいのか……という事ですか?』
『それもある。だって、これって……事態を収めたとして……何が原因とかになる? あの悪魔に取り憑かれてる女性を警察に差し出して終わりには……ならないだろ?』
『そうですね。力を裁く法はこの時代のどの国にも存在してませんからね。それに……もしもこれで裁いたら認めたようなものです』
『そうなんだよな。それかなんとか記憶を改竄するとか考えたけど……いや無理だろ? だってもうネットで世界中の人がこの事態を把握してる。一体どれだけの人の記憶を弄ることになるんだよってことだ。いくら俺でも不可能だ。でもお前なら……』
『不可能ですよ。その後の日常生活を何も考えずにやっていいのであれば、全ての人類から一斉にこの期間の記憶を消す……というなら出来ます』
『なるほど……』
 
 実際既に世界中の人が知ってしまって、そしてそれをより分けるにはもう大多数が過ぎるのだ。でもアースがいうように今の人類をより分けることなく、全体……つまりは70億? 80億? くらいの記憶を消すだけなら野々野足軽は自分でも……と思った。
 
『いや、俺じゃ無理だな』
 
 出来るか? と考えたが、流石に億は無理だと思った。それに……だ。それにアースも言ってるようにその70・80億の人類の日常生活の影響を考えないで――と言ってるのは、そんなピンポイントでこの期間の記憶だけを消せるかもわからないのだ。もしかしたら誰かは一年の記憶が消えるかもしれないし、もしかしたらは3年分の記憶が消えたりもするかもしれない。そういう期間じゃなく、自身が何者かわからなくなるかもしれない。
 つまりはそういうリスクを諸々と無視してなら、全人類からこの事件を消すことはできる……ということだろう。つまりはダメだ。それを許可する勇気は野々野足軽にはない。だってそんなのするの……
 
『悪でしかない』
 
 ……誰かの記憶を勝手に奪う。それによって世界がどうなるか……とんでもないことになるだろう。けどそうじゃなかったら、この事件がたくさんの人に記憶される。力が怖い……恐ろしいものだと印象付けられるかもしれない。
 
『どういう風に転ぶかは終わらない限りわからないものですよ』
 
 そんなアースの言葉。それを受けて、色々と考える野々野足軽。その視界にはこの事態をどうにかしようと頑張ってる人たちが映る。それはイメージではない。ちゃんと今まさにのリアルタイムの映像だ。遠視によってそんな人たちの頑張りをみて野々野足軽は決意した。
 
『そうだな。まずは悪魔を止める。後のことはそれから考える!』
 
 そういう風に決意したみたいだ。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1079

「なん……じゃ?」
 
 メタリファーが神々しくなってる。というか、地面についてたその手を広げて、浮きだしてた。その手で体を支えてたのに、今やもうその必要はなくなったらしい。それはなぜか……ジャル爺たちはあの化け物の体に巻き付いてた布のような模様がはがれたからでは? と思った。
 けど自分は……その力が変質してきてる事に気づいてる。今までの力と明らかにその質? が変わってきてる。
 
(これは……)
 
 その原因はきっとアレだ。少し前から、その体に刻まれてた螺旋……まるでその体を縛ってるような螺旋の模様が剥がれてきてた。そしてそれに伴って……あの化け物メタリファーの叫びが何やら変わってた。
 さっきまでのメタリファーにはまったく持って知性……というのを感じるところがなかった。まさに獣……化け物と呼ぶにふさわしいような感じだった。けどその体に刻まれてた螺旋が剥がれていくと同時に「あっあっ」というふうな叫びというよりも――声――が出るようになってきてる。
 でもだからって攻撃をやめることもできない状況だが。なにせその髪はずっと攻撃をし続けてる。ジャル爺さんたちも一撃で絶命しなければミレナパウスさんのお陰で永遠に戦う事ができるが……精神は削られていってるだろう。
 そんな中おきたメタリファーの変化。これにはもしかしたらG-01殿が関係してる? 雰囲気が変わってきてるメタリファーには皆が警戒してる。それに……次第に攻撃の要となってる髪にもその影響は出始めてる。
 
 このメタリファーの髪は黒かった。けど今、どんどんとその髪色が変化していってる。どうやら螺旋はこの髪一本一本にも及んでたと見たほうがいいだろう。メタリファーの顔は口だけが見えてた状態で、自分たちはやつには目がないのか? とも思ってたが、どうやらそうではないらしい。その体に張り付いてた螺旋……それによって口以外の部位は隠されてた……いや封じられてたのかもしれない。
 
 逆さまになってるメタリファーの目……それと目があっ……いや違う。自分じゃない? そんな風に思ってると、自分の横を通り抜けてG-01殿が行った。
 
「G――!?」
 
 声をかけようとしたが、その様子のおかしさ? に口が止まる。なにせ……だ。なにやらG-01殿の姿がグニャッと歪んで見えた。なんだこれは? けどそれを意にも介さない。そうみえたが、どうやらG-01殿はそれをなんとかして、メタリファーの腕に拳を突っ込んだ。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1078

「順番待ちしてくれてるところ悪いけど……君たちの場合は開店前に店の前にたむろしてる迷惑な人達だからね。そこに入る資格はない。
 ルールは守らないと」
 
 私はそう言って聞こえる声……苦しんでる声の元凶を集めることにした。私の……というかG-01の視界を変えることでそれを見ることができた。魂というか……なんというか……G-01が高性能でよかった。黒いモヤのように見えるそれは人の顔のようにみえた。
 目があって、口があって……その口は誰もが裂けてるかのように開ききってる。無惨な姿……実際アレが魂……というのはなんというか……嫌だなって感じ。余りにも教会の奴らがドス黒かったから、あんな風に見えてるだけだと思いたい。
 
 だって私の中にも魂はあるわけで……もしも私の魂もあんなの――だと思うとなかなかにショックである。まあ私の魂はきっと黄金色でとても綺麗にきらめいてることだろう。そう思ってる。あんな醜いはずがない。
 とりあえずG-01の機能で魂を補足して、そして私の魔法で魂を捕まえる檻をつくる。ちなみにいうと、これは私のオリジナル魔法である。けどそんなに大層なことをしてるわけじゃない。
 だってG-01には様々な世界の魔法が記録としてある。そしてその術式もだ。その全てをまだまだ私は開示できてないが、それでも私は少しずつちゃんと魔法を学んできたのだ。
 実際私には魔法の才能ってやつは無いと思う。なんというか、私の体が魔法……というか魔力をあやつるのに致命的に向いてない。けど代わりに、私の体は様々な魔術による抗体? をもってるみたいだ。
 
 きっとこれは意図されてる。なにせ私はただの人間じゃない。いやいうなれば人間の様な形をしてるだけで人間ではないのだ。言うなれば私は『人造人間』といえるだろう。
 プチュオクミという人造人間。だからこそ、この体はきっと私を作った人によって調整されてる。そして私の一番の役目は何か? それは魔法を使うこと? 違う。G-01を動かす動力源になることである。
 だからこそ、そのために調整されてるんだと思う。だから私は自身だけで魔法を使うってことは苦手である。けど使えるようにはなってるのだ。それも数多の魔法を。
 それこそG-01を通して使うことが出来る。
 
 きっと外にいる誰にも私が今魔法を使ってる……なんてのは気づかれてないだろう。なにせ何も外には変化はない。別に魂を捕らえるのに見えるような物理的な檻が必要ではないからだ。そして私は捕らえた教会の怨念とも言える魂たちを……メタリファーへと押し込むことにした。

ある日、超能力が目覚めた件 439P

 再び野々野小頭は足軽の部屋を覗く。あの何かわからない変な者……野々野小頭はあれが幽霊かなにか……ではないかと思ってた。なにせ……だ。なにせそういう風な物に見えたからだ。
 実態はなさそうだった。透明で更にはなんか浮いてるように見えた。そうなると真っ先に思い浮かぶのは『幽霊』である。もしかしたら兄である野々野足軽は幽霊に取り憑かれてしまってるのかもしれない。
 
 前までの野々野小頭なら「そんなばかな」――と鼻で笑っただろう。だってこの現実でそんな不確定な存在がいる……なんてのはまったく持って信じてなんてなかった。
 怖がりはするが、居るはず無い……それが野々野小頭の見解だったのだ。そういうなんとも不確定な物は占いだけでいい……という感じ。けど今や野々野小頭はそうは思えなくなっていた。
 
「この世界には実は沢山の色んな者が居るんじゃないか……」
 
 そう思い始めてるのだ。そしてそれは実は野々野小頭だけではない。色んな人がそんな事を思い始めてる。なにせちょっと前にはドラゴンの姿を見た――という投稿で溢れてたりしてる。そして『力』を証明した草陰草案……『不思議』が世界に沢山あると考えると人たちは結構いる。
 
 特別な一部……ではなく、ただ観測できてない何かの存在……それがあるんではないか? と結構な人は思ってた。
 
(いない……)
 
 野々野小頭は再び野々野足軽の部屋をみてそう思った。さっきいた存在……それがいなくなってる。ホッとしたような……そんな気持ちがある。恐る恐るだけど、野々野小頭は足軽の部屋へと足を踏み入れる。勝手知ったる兄の部屋である。
 
 実は時々足軽がいないときに勝手に入ったりして、パソコンを使わせてもらったりしてる。今の時代、もう漫画とかも電子になって、兄妹がもってる物を勝手に借りたりってやつがなくなってる。けど野々野足軽はパソコンを持ってるが、小頭は持ってなかったから、それだけは時々いじってた。親的には「スマホがあればいいでしょ」ということなんだろう。
 
 実際スマホさえあれば困ることはない。それは確かだと野々野小頭だって思ってる。けどパソコンでしかできないことだってあるわけで……
 
(取り憑かれてたりしてる?)
 
 野々野小頭は寝てる足軽に手を伸ばす。けどそこで足軽は「ううーん」とゴロンと寝返りをうった。それにびっくりした野々野小頭。けどそれでただ寝てるだけ……と思えた。変な影響は受けてない。部屋もざっと見た感じ、いつもの兄の部屋だ。
 
(見間違い……だったのかも)
 
 そんな風に思えてくる野々野小頭。寝てるのを起こすのも悪いとおもって、野々野小頭は足軽の部屋を後にした。
 
 ガチャ……という音。それは扉が閉まった音だ。背中を扉に向けてる野々野足軽はさらに力を使って、野々野小頭が部屋へと戻ったのを確認して、目を開けて息を吐いた。
 
『気をつけろよ。焦ったぞ』
『すみません。つい、油断してましたね』
 
 そんな風にいう野々野足軽の傍らには透明な人形のアースがいる。