uenoutaの日記

好きなものを描いたり、買ったものを紹介していきます。

小説

ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第二十五話Part4

「えっと……」 小頭は困惑してた。だって自転車でやってきたのは昨日までの幾代とは違ったからだ。小頭が覚えてる昨日までの幾代は健康的に焼けた小麦色の肌が眩しい美少女だ。それにこんな大人っぽい体ではなかった。いや、もちろん幾代も高校生らしい瑞々し…

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 125

「え? なんですかあれ?」 私は目玉と戦ってる中、ふとしたことにきづきました。なんだかあんまり目玉が減ってる気がしない……と思ってたんです。けどそれはここが目玉を作る場所だからだろうと思ってました。 実際その証拠にこの場所には大量の目玉がストッ…

ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第二十五話Part3

(暑そうだな……) そんなふうに小頭は鬼を見てた。なにせ鬼の肌は黒い。いや浅黒いとかじゃなく、赤みが入った黒だ。まさに鬼らしいといえば鬼らしいだろう。けどそんな肌の色をしてるし、今は夏である。 そして鬼が立ってる場所はもろに日向。さっきから汗…

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 122

私はアイ様に周囲の目玉を引き受けると宣言しました。ならばやるしかない。役立たずで居ないためには、いったことはちゃんと遂行しないと行けません。 「やっぱりだめでした!」 なんてそんな……それでもお二人共許してくれるでしょうけど、これ以上迷惑をか…

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 124

「どっ――こい――――しょおおおおおおおおおおおおおおお!!」 私は勢いをつけるために床に着地する勢いも利用することにしました。自身の右腕を左腕で支えて、勢いをつけて床を目指すと同時にグググッと右腕を引きます。けどまだ……まだ目玉は動きはしません。…

ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第二十五話Part2

「うう……」 小頭はフラフラとしてた。目的の場所にはついてた。いや実際ここが目的の場所なのかどうか、実はあんまり覚えてない。一応最近はだいたいラインでそういうやりとりをすると思うけど、幾代ちゃんはそんな事しないんだよね。ただ分かれる時に次はこ…

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 123

黒煙の向こうから、いえ黒煙の方向だけじゃないですね。私の背後、それこそ勇者様達側からもやってきますね。私が攻撃をしたことでスイッチが再び入ったみたいです。向かってくる彼らの腕が私に向かって伸びてきます。 私はポニ子アーマーの腕を伸ばしてこの…

ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第二十五話part1

「ちょっと! ちょっと放してよ!!」 そんな風に野々野小頭は叫んでる。どういう状況なのかというと、走ってた。うん、もっと具体的にいうと、鬼が小頭をお姫様抱っこして高速で田舎道を走ってるのだ。 どうしてそうなったのか……それは少し前にさかのぼる。…

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 121

「私は……あれは周囲の目玉も使ってると思います。信号……会話をしてるのはきっと私達の情報を共有してるからではないでしょうか?」 コクリとアイ様が頷いてくれます。あれは腕だけなのにやたらと動きが正確です。その答えはきっとこの周囲の目玉たちなのです…

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 120

最低な私がどうやって名誉挽回するか……そもそも挽回というのがおかしいのかもしれません。だって、お二人はきっとそんなことは思ってません。私が逃げ出そうとしたことだってわかってないでしょう。 だからこれは……ただ私が自分自身を許せないだけです。自分…

ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第二十四話part5

いやだった……といってもここは田舎だ。地元ではない。なので小頭としては結局足軽……となってる鬼と一緒にいるしかないのである。 もしもここが小頭にとっての地元である場所なら、それこそ友達の所に逃げる……とか出来た。でもこの田舎には知り合いなんていな…

ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第二十四話Part4

「ほら、さっさと食べなさい」 遅めの朝食の時間。食卓には小頭と足軽……に成り代わってる鬼が座ってる。既にお爺ちゃんもおばあちゃんもなにか用事があるようで外に出てるらしい。それに父親もだ。出されたのは白飯に味噌汁。あとはおばあちゃんが漬けてた漬…

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 119

強い……ただの二本の腕なのに、その強さは計り知れないものがあります。まさか攻撃の制御まで奪えるなんて……どこにそんな頭が? だって頭ないですよ? 頭がないのに考えて、理解して、こっちに対応して更にはこっちの動きを上回ってくるのです。 それは頭がな…

ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第二十四話Part3

「きゃあああああああああああああああああああああああ!!」 ドタバタと階段を下りていく小頭。すると階段の下の方からひょこっと母親が顔を出してくる。 「ど、どうしたの小頭?」 「お母さん! お兄ちゃんが!! お兄ちゃんが鬼に! ううん、鬼がお兄ち…

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 118

「はあああああああああああああああああああああ!!」 私はレプリカの聖剣を振りかざします。けど…… 「きゃあああああああああああああああああああああああ!?」 私は吹き飛ばされました。そしてそれは勇者様も同じです。私と同じ!? と驚愕するかもし…

ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第二十四話Part2

「ふあがああああああああ」 そんな大きな欠伸の音が響く。ビリビリビリ――とまるで吹き飛ばされそうになるから、小頭は必死で耐えた。腕を顔の前で交差して畳を擦って後ろに押されそうになるのを必死に耐える為に自身の脚に力を入れた。 「はっはっ――」 呼吸…

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 117

「ごめんなさい勇者様」 またまた勇者様に助けていただきました。私が不甲斐ないから……勇者様に迷惑を……腕はなんとか破壊できました。けど、私達を巻き込むかのように腕が爆発。その爆発範囲はそこまで広くもなかったですけど、至近距離にいた私達は巻き込ま…

ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第二十四話part1

その日、とある日本の九州地方の片田舎……そこのある地域が地図から消えた。赤黒い球体がその場所を丸ごと飲み込んでしまったのだ。外から見たらそこにはまるでぶちまけた絵の具が渦巻いてるような……そんな感じだった。 色んなニュース媒体でそれは報道されて…

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 116

ガキイイイイイイン! ガキイイイイイイン! 私は聖剣を振り下ろしました。でもその前に、私が狙った場所には勇者様が聖剣を振り下ろしていたのです。それは左腕の手首の近く。全く同じ場所……ということは出来ませんが、私は勇者様の隣にレプリカの聖剣を切…

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 115

その姿はまさに勇者様の持ってる聖剣です。ただ形だけで色とかは元のポニちゃんの色ですけどね。薄く水色がかった剣はまさにオモチャのようです。けど……これは玩具じゃないです。 その研ぎ澄まされた刀身はなにか力強さを感じます。 「これなら、私も!!」 …

ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第二十三話part6

このサルたちは本質的にはその呪いという力に振り回されてしまってるんだろう。多分元はただ、ちょっとしたお守り程度のそんな力しかなかったんだとおもう。 けど怪しげな奴がこれを呪物にしてしまった。けど、実際たった一人の行いでここまでの呪物になるの…

ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第二十三話Part5

「びっくりした。だってあんな姿だったなんて。びっくりした。私が触れたとき、この子達の思いが……歴史がはっきりと感じ取れたから。びっくりした、この子達はね……生きることを望んでるわけじゃないってことに……」 静かにゆっくりと、夜のとばりに染みわたる…

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 114

私は鋭い武器を想像します。とりあえず鋭いと言ったらナイフとかです。私は剣とかよりも身近にあったナイフとかの方が鋭くて恐ろしい記憶があるのです。 私の周りからはだいたい刃物……と呼べるものは排除されてましたからね。そんな生活の中で唯一の刃物がナ…

ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第二十三話Part4

「最初は声が聞こえたわ。どこかから聞こえる声」 そんな風におばあちゃんは言う。けどそれを馬鹿にする気は足軽にはない。だって、力があるのならそういう事もありえるだろう。野々野足軽にだって時々どこかからか聞こえる声というのはあるのだ。でもおばあ…

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 113

私たちは三人で見事なコンビネーションを披露して攻撃をしました。それに……です。向こうの腕は一つが聖剣を掴んで抑え込むことで使用不可の状態なのですから、私達三人を撃退するのに腕は一本しか使用できないのです。物理的に足りないでしょう。きっとどれ…

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 112

まずは勇者様が動きます。下手に私が先にいってお二人の邪魔をしてはいけません。なので最初は勇者様に譲りました。決して私があの敵にビビって動けなかったわけじゃないですよ? 本当です。 気づいたら勇者様が攻撃してたんです。でも……あの腕の敵は勇者様…

ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第二十三話Part3

「ちょちょちょっと待って。おばあちゃんの力は若返る力だよね? なんでその……物体がこんな姿になってるの?」 そこである。野々野足軽はさっきの話を信じるのは別にかまわないとおもってる。なにせ野々野足軽が使う様な超能力があるのである。ならば呪術と…

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 111

それなりに大きなその腕とわっか。あれは一体? ここの守護者みたいなものでしょうか? でも出てくるの遅くないですか? だってここを守りたいのなら、もっと早く出てくるべきでしょう。でないと、既に塔というか柱というか……それは壊されてしまってます。 …

ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第二十三話part2

その人はそれをどうしたかったのか。それは明らかだった。呪術的に様々なことをそれに対して施してたその人は、とてもつらい人生を送ってたみたいだ。その人は周囲を恨んでた。家族を憎んでた。 そんな心をそれ……に込めていってたんだ。そしてそれはそんな思…

ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第二十三話part1

そこには命はなかった。けどこの国は付喪神的な概念がある。それは最初はただの木彫りだった。それも何も精巧じゃない。ただその時、それを拾った人がそう見えるから……と家に持ち帰っただけの物。 最初はお気に入りでどこにもそれをもっていってた。けどいつ…