小説
それはフラグだったのか、野々野足軽が安心した時に危険な信号が足軽の頭には響いた。そういう仕込みを足軽はしてる。なにせ……だ。なにせ色んな作品を読んできた足軽だ。 自身の事をオタクだと思ってる足軽は先人たちが失敗をしてきた歴史をちゃんと記憶して…
「よくなってるね。すごいよミレナパウスさん」 そういって私を褒めてくれる勇者様。この人から見たら私の戦い方なんて全く持って拙いはずです。だって、私からみてもわかるくらいに勇者様の戦い方は洗練されてます。 その輝く剣にふさわしいと言える戦い方…
「こっち!」 脚がガクガクとしてへたり込みそうな小頭のことを幾代が引っ張って走り出した。村中の変な靄は確かにそこにあるが、ゆらゆらと揺れてる。確かにそこにあるが、でも別に足軽たちに注目をしてる……とかはない。 だからこそ、一気に駆け抜けようと…
あれからどのくらい経ったのでしょう? 私はガムシャラに戦って前に進んでいました。私はただアイさんが言うように進んできただけ。すると…… 「こっちこっち」 そんな風に私達に手を振る男性の姿が見えました。勇者さまです。けどその後ろにはなんだか目玉が…
私も多少はアイさんから魔法の知識を授かりました。けど本当にこの短時間での間、その説明を聞いてるだけだった私。アイさんはとてもペチャクチャ――はなんだか言い方がわるいですね。 そう、ものすごい勢いでまるで口が回転してるんじゃないかと思うほどでし…
「な、なに!? なんの声?」 「なんかすごい声聴こえた!!」 二人の反応はそれぞれ違った。小頭は声を聞いて怯えてて、幾代はなにかちょっとワクワクしてるような……そんな感じに足軽は感じれた。 とうの足軽はという、とりあえず今の声には驚いた風を装い…
野々野足軽はこの周辺の森を広く見渡す。それに小頭が言ったような存在がいるのなら、木々の上にいるだろうと木々を中心にみていった。普通なら木なんて枝やら葉やらが生い茂ってそれこそ目の前くらいしかみえないだろう。けど足軽は違う。その力によって視…
「はああああああ!!」 私はポニちゃんアーマーを伸ばして目玉を吹き飛ばします。更に反対側の手をぐるぐるとします。これは前の失敗を踏まえてのことです。限界までぐるぐるにして、そして勢いよく前に突き出す。 すると通常の3倍のスピードをもってして、…
「きゃああああああああ!?」 そんな悲鳴がこの廃村に響いた。その瞬間、足軽はすぐに動いた。けど…… 「むぎゃあああ!?」 「うわぁ!?」 悲鳴に続いて悲鳴が起こる。何が起こったのか……それは足軽と幾代が勢いよくぶつかった悲鳴だった。なにせ先の悲鳴…
ポニちゃんは私の詠唱を引き継いだ。それがあったから私は思ったんだ。引き継ぐんじゃなく、私の紡いだ詠唱をポニちゃんなら繰り返せるんじゃない? って。 そしてそれは狙い通りでした。ポニちゃんは私の詠唱を何重にも重ねて詠唱をしてくれました。それに…
「ほらっこれ」 幾代の奴が何かを放りなげた。それはどこかから持ってきたのかわからないし、よく見てもなかった。けどなんか「ほらっ」と言われたから野々野足軽ははそれに反応してた。けど……バサッとそれが落ちたのはかなり足軽から離れた所だっだ。 「ち…
ポニちゃんが怯えてアーマーの機能が六割位使えない状態。こういう弊害もあるのですね。別になにか特別すごい攻撃を目玉達はやってきてる分けじゃないです。 ただ単になんかすごい吸引力を披露してるだけ? といえる。けどそれにポニちゃんが異様に怯えてし…
「ええーい!」 ズガーンと私の腕……というかポニちゃんの腕が伸びて目玉を押し出す。本当は破壊したいよ。けどただぶつけるだけではポニちゃんのこの腕では衝撃が足りないのです。 なにせポニちゃんの腕は……というか体は柔らかい。それはダメージを受け止め…
この村にはもう数棟くらいしか建物はなかった。大体が朽ちてるというか……いや建物自体はあるけど、かなりの腐敗具合で近づくだけでも危ないとわかるような……そんな物ばかりだった。 下手に近づくと建物の軒先からなにかの動物が走り出すような……そんな朽ち用…
私がかなり戦えるようになったからでしょう。かなり進むのが早くなったように思う。実際はどうやら私が危ないときはアイさんが私が知らないところでフォローをしてたくれてた。 それから私達は勇者様との連絡はアイさんに任せて、二手に分かれて進軍した。い…
「ここは?」 野々野足軽達はなんか寂れた廃村? みたいな所にきた。山を下って登って更に下って、何故にこんな所に来たのかはなぞだ。かなり古そうな建物が多くて、それらはまさに時代に取り残されたかのような……そんな家屋が目立つ。 「ふふ、なんでこんな…
「はは、やるじゃん」 地獄のような上り坂の地獄が終わって、勢いをつけての下り坂を下ってる野々野足軽達。前には幾代がその髪の毛を激しく揺らしてとてもうまく自転車を操ってる。けど野々野足軽だって負けてない。下り始めたときはかなり差が出来てたが、…
「はあ!」 「せい!」 「ふっ――ていやあああああ!!」 私の体の動きは見違えるようになってる。そして……タッタッタッ――と私は伸びてきた目玉達の腕? 脚? わかんないけど、その部分に乗って走る。今までは攻撃が来たら目を閉じてしまってた。まずはそれが…
「はっはっ」 カシャカシャとペダルを漕ぐ。はっきり言ってかなりの重さになってる。なにせ今は急勾配上がってるからだ。舗装されて綺麗な道路だけど、まるで延々と続く山を登ってるような……そんな感覚に陥る。海側ではなく、ずっと山の中を走ってるからか、…
とんでもない事が判明してしまいました。まさか私の詠唱をポニ子ちゃんが引き継げるなんて……中断した詠唱もどうやらポニ子ちゃんが溜めといてくれてるみたい。 どういう原理なのかはよくわかりません。けどこれは有用でしょう。私は早速、続きを詠唱をして魔…
「おーい! こっちこっち」 そんな風に車が殆ど取らない通らない大きな道路(といっても二車線だけど)に幾代がママチャリにまたがっていた。足軽と小頭も自転車をもって幾代と合流する。足軽達は自転車は一台だけど、二人乗りをすればいいか……と思ってる。…
早速勇者様たちと離れ離れにされてしまいました。やっぱりあの化け物達はちゃんと戦力を分析してると見て間違いないでしょう。そもそもが最初に戦った時、あれだけ組織的な相手だったのです。 頭がいなくなったとしても、戦力を分析する……くらいはしてるでし…
「ふふ、散々だね足軽。反論しないの?」 「うるさい。それに……まあ事実だし……」 「そっかそっか」 そんな風に言ってくる幾代。すると幾代が「うーん」と指を唇に当ててなんかニヤッとしてる。そのポーズがなんか色っぽく野々野足軽には見える。 「小頭ちゃ…
「なんで何で!? どうしてですかぁぁぁぁぁぁぁ!?」 複雑な船の中でそんな声が響く。さっきまで近くで戦ってたはずだが、あまりの敵の多さに、分断されてしまった。というかミレナパウスさんがふっとばされて壁をぶち破っていってしまった。 「アイさん!…
「よし、急ごう!」 G-01殿と分かれて、自分たちは内部を進む。外に出て一緒に行ったほうが確実に早いのは確かだ。けど、アイさんはどうやらこの様々な船に興味があるみたい。 それらの内部情報を確保して行きたいらしい。ならば内部からいくしかない。G-01…
「ええーふーん、ええーはぁ……不思議ねえ」 「おい、なにか言いたいことがあるのか?」 なんか幾代の視線がスマホに映した写真と足軽を交互に見てる。その視線が「ほわっ」「ほぉーん」とかいう感じで、なんか……なんか馬鹿にされてる気がする野々野足軽であ…
「へえー足軽って彼女いるんだ」 「そ、そうだけど?」 やっぱりここは誠実に……と思いあぜ道を通りながら足軽達は一列になりながら歩いてる。一番前は当然だけど幾代である。そしていきなりの「彼女いるの発言」それに対して野々野足軽は誠実に「いるよ」っ…
G-01はいろいろな機能をつけていくことができる。私の成長とG-01の成長はリンクしてるといっていい。私が沢山の知識を蓄えて行くと、アンロックされる機能も多い。 そしてエネルギーを一定数ためたら、新たな装備、部品とかいろいろな物をコアであるユグドラ…
「へえー、二人は東京から来たんだ」 水着の少女「幾代」はそんな風にいった。取り返した自身のパンツを人差し指に通してクルクルと回してる。自分のパンツをそんな風にしてるから、流されるんじゃないか? と思ってしまう野々野足軽。けどそこは空気を読ん…
どうやら次元の断層を意図的に起こして、空間を隔絶してるのが行けない原因のようだ。そしてより詳しくスキャンすることでわかったのはその次元の隔たりというのは実は一ミクロンくらいしか無い……ということだ。つまりは普通は観測なんてできない。 こんな細…